今年6月に熊野でみえ木の家ネットワークさんの依頼でセミナーさせて頂いたんですが、そのときに野地木材さんから依頼された熊野ヒノキを使った新商品開発プロジェクト。第一弾として共同開発したヒノキの小幅板風羽目板のサンプルが届きました。厚み12ミリ、働きは100ミリです。

普通、日本の林産地といえば、杉が8割、ヒノキが2割、というところが多いんですが、熊野は杉とヒノキの数が半々くらいらしく、ヒノキのいい材料がふんだんに山にあるんですね。ただ設計者側からすると、ヒノキ羽目板ってちょっと綺麗すぎる、そしてフラットすぎて使いにくい、というのが本音。杉より高いしね・・・

で、新商品開発、ということで、表面に溝を切ることで小幅の板が並んでいるように見せることにしました。これで表情に奥行きを持たせることができます。
さらに同じ働き巾の中で溝の本数を変えることで、2、3、4、5枚の小幅板に見えるように考えてみました。つまり4種類から選べます。ランダムに混ぜても面白いかも。

溝の巾や面取りは自分でカンナ掛けつつ、薄い板のスペーサー挟んだりして結構悩んで決定、その上で刃物を特注してもらってます。

鋸目だけで面取りなし、だと木目が繋がって小幅感が出ないし、逆に大きすぎるとダサい。その中間をなんとか目指しました・・・

また溝入れることで普通の板よりヒノキの香りが強い気がします。これは嬉しい誤算。現在進行中の現場で数件採用予定です。

小幅板の元ネタはもちろん、皆さんご存知北欧のあの巨匠、アルヴァ・アアルトがマイレア邸やカレ邸で天井に使ってるあの小幅板のイメージです。

で、こないだそのマイレア邸に実際に行ってきたわけですが、内部では写真撮影不可・・・しかも天井高くて届かずに、板巾測れなかったんすけど、実物の目測ではたぶん、今回のヒノキ3枚か4枚バージョンあたりが近いかなぁ、という感じです。

天井はもちろん壁材としても、また5枚板バージョンなんかはヨシベニアの代わりに和室の天井なんかにどうでしょうか。水回りの天井にもいいかも。

価格等詳しくは野地木材工業さんまで。小谷がFBに載せてたヒノキのアレ、で通じると思います!たぶん!
http://www.nozimoku.co.jp/

2018年11月1日