『杉床と無垢の家具のあるリノベーション』神戸市灘区

神戸市灘区、六甲ケーブル下駅すぐの斜面地に建つ築30年、約80平米の住まい。ホームページからお問い合わせ頂き、初めて事務所に来て頂いたのは2008年の秋のこと。マンションの裏側には滝があって、廊下はいつも滝の音が聞こえ、マイナスイオンがいっぱい・・・猪や蛍も出てきて、河鹿も鳴くという素敵な環境。

お子さんもそれぞれ独立され、翌年に定年を迎えるご主人と奥さま、ご主人のお母さんの3人家族。ニューヨークマラソンや東京マラソンにも参加するアクティブなご夫婦はまるで漫才をされているかのような軽快なトークで面白くて、お菓子作りが趣味のお母さんには手作りのキャラメルやケーキを頂いたり、楽しい打ち合わせをさせて頂きました。

真四角でなく、凸型のような特徴的な住戸のため、大胆なプラン変更は難しい。ただ、お母さんの部屋である和室は窓がなく暗いので、子供たちが使っていた明るい部屋に移動して、二部屋続きの居間を一つにつなげ、大きなリビングとして、一角は客間やパソコンコーナーとして使えるセカンドリビングのような空間として再構築することにしました。

木が大好きなご夫婦と意気投合し、廊下や寝室には床だけでなく天井にも無垢の杉材を使って、木のサンドイッチ空間に、またリビングや玄関、キッチンには無垢杉のパネルを使い、大工さんに現場で組み上げてもらう家具を配置。要所に間接照明を使いながら天井高さを使った収納なども設置しました。

新築時から一度も替えずに使ってきたというキッチンやカーペットはまだまだしっかりしていて、ご夫婦はじめご家族がいかに丁寧に住んでこられたかを伝えるものでした。そんなご家族に使い込めば使い込むほど味の深まる無垢材の床や家具はとても合っているはず。木を多く使いながら、野暮ったくなく、それでいてシンプルな空間、そして温かくて柔らかい。そんな木の住まいとなりました。

<before>約80平米、窓のない和室のある3LDK、築30年のマンション。



下駄箱が小さく収納量が不足していた玄関と廊下

改修前のリビングとダイニング。

垂れ壁でリビングと区切られていたキッチン

ダイニングから廊下入口をみる。

ダイニングとキッチンを隔てる冷蔵庫と家電収納。

窓がなく昼間でも暗い和室

子供部屋として使われていた南側洋室

玄関横のカーペット敷きの寝室

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<after>床と天井、家具にもスギ材を使った温かくて柔らかい木の住まい


開放感を高める大きな姿見ミラーと無垢杉パネルを使った玄関収納。

壁と同化させた収納と黒の土間タイルの和モダンな玄関

無垢杉の羽目板の天井のある廊下

リビングとの境には無垢スギを使った格子引戸

床・天井に無垢杉を使った壁面収納と間接照明のある寝室

南側に設けた杉をふんだんに使ったもうひとつの寝室

エコカラットをアクセントにしたニッチ

間接照明と無垢杉カウンターのあるキッチン

特注の人造大理石天板(コーリアン)のキッチンカウンター

天井ふところを活かしたキッチン収納

サーモタイルを使ったキッチン

杉格子の冷蔵庫収納

珪藻土クロスを使ったダイニングキッチン

無垢杉の壁面収納のあるリビング

スリガラスとうづくりパネル引き戸の壁面収納

間接照明とダウンライトを配置したリビング

無垢だけどシンプル、を目指した壁面収納

リビング壁面収納全景

障子で客間として区切れるように

スギ5寸角の大黒柱

リビング奥に設置したパソコンカウンター

通風と採光を確保できるようになったリビング奥

パソコンカウンター上には本棚

障子戸当たりも兼ねる杉5寸角柱

リビング見返し。開放的な空間。

アクリワーロン障子を閉じたところ

4枚建ての障子

一枚の壁のように見える吉村障子