木のマンションリフォーム・リノベーション-マスタープラン一級建築士事務所(大阪/兵庫/西宮/神戸/芦屋/宝塚)

まずはじめに


私たちのホームページにお越し頂きありがとうございます。私たちマスタープラン一級建築士事務所は、建築設計事務所としては珍しく、中古マンションのリフォーム、リノベーションに特化した設計監理業務を行っています。

奈良県の吉野杉の床材や珪藻土、漆喰などの塗り壁材といった自然素材を使い、 引戸や障子といった和の装置を大事にしながら、生活動線、通風や断熱、結露の解消など、住み心地を最大化する設計を基本ルールとしています。

私たちはそれを『木のマンションリノベーション』と呼んでいます。

 

まずはじめに

中古マンションを購入して、全面解体を行い、リフォーム、それも国産の木材を使った木の家に、というご要望は近年着実に増えてきています。

最も大きな理由として考えられるのは、不動産に掛けるコストが小さくすむことですが、日本国内のストックが560万戸を超えると言われる中古マンション、土地から探す一戸建てより駅や環境などの選択肢が広いという利点もあげられます。

もう一つ、一戸建て、新築への執着心が希薄になっているのは事実で、ローンは小さく、自分たちのスタイルは崩さず、という人にとって、中古マンション+全面リフォームは賢い選択肢なのではないかと思います。

 

日本でのマンション(集合住宅)の歴史を紐解いてみると、近年上陸ツアーが話題になった軍艦島にあるのが日本最古の鉄筋コンクリート集合住宅で、大正5年の完成、すでに築90年を超えています。

塩分の多い海風に晒され、30年以上も手入れもされずに倒壊していません。コンクリートの寿命や耐久性を証明する生きた標本と言えるでしょう。

その後、同潤会アパートや公団型団地を皮切りに、関東では昭和31年の四谷コーポラス、関西では昭和39年のメゾン西宮が民間分譲マンションの最初期のものですが、いまだに現役です。

参考リンク:<軍艦島にみる鉄筋コンクリートマンションの寿命>
参考リンク:<URルネッサンス計画1 向ヶ丘第一団地ストック再生実証試験>

 

数年前、そのメゾン西宮をお客さまと見学したことがありました。

重厚な外観やエントランス、当時最新鋭のインターホン設備、杉型枠のコンクリートの木目などに感動しましたが、肝心の住戸内はビニールクロスやシステムキッチンでチグハグなリフォーム、売らんがための最低限の化粧直しがされていて、建物の歴史とリフォームとのギャップに、とても残念な気持ちになりました。

唯一の救いは和室や洋間の床が新築当時のまま残っていたことで、和室の造作はヒノキや竹を使った当時の大工の苦労を偲ばせるものであったし、洋間の床は樹種はわからないものの、広葉樹の無垢縁甲板が飴色の照りを見せていました。

参考リンク:<関西で一番初めに建った民間分譲マンション>

 

マンションはまだ50年そこそこの新しい住まい方です。新建材が開発されるたびに積極的に取り入れられてきました。新築マンションを見ると、ピカピカの素材に包まれていますが、それが新築であり、マンションであると皆刷り込まれているのが現状ではないでしょうか。

「マンションで木は使えないと思っていた」

という私たちへの問い合わせが多いこともそれを裏付けていると思います。

木の内装の効能や林業や環境についての問題ももちろんですが、私たちが言いたいのはただ一つ。

「マンションはいわば鉄筋コンクリートの箱。無機質な箱の中に住むのなら、せめて内装は自然なものを使わないと気持ち悪くないだろうか」

ということだけです。

都会住まいの象徴であるマンションに木を使うことは特別なことではありません。マンション黎明期や初期の公団住宅には内装に無垢材が使われていました。

ですからリフォームで木とマンションを組み合わせることは、少し昔の姿に戻してやるだけとも言えるはずで、既製品で組み合わされた新築マンションにはない大工の腕の見せ所もでき、それは木を扱う技術の伝承にもつながるはずです。

私たちはこれからも国産の木を使ったマンションリノベーションに取り組んでいきます。

 

木のマンションリノベーションについて

マンションリフォームやリノベーションをお考えの方に、まずは私たちの『木のマンションリノベーション』について簡単にご説明いたします。

 

木材は国産素材(杉や桧、山桜など)を使います

床材については、国産材の代表格である『杉(すぎ・スギ)』の無垢材を使います。水周りなどには『桧(ひのき・ヒノキ)』を、カウンターには『山桜(やまざくら・ヤマザクラ)』などを使うこともあります。輸入材の床材はご要望があっても使いません。

 

塗り壁などの自然素材をなるべく使います

壁や天井の仕上げには漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)などの塗り壁や珪藻土クロスなどの素材を使います。ただ合板(ベニア)やポリカーボネート、アクリルなどの材料を全面否定しているわけではなく、それぞれ適材適所に活用します。

 

ざっくりとシンプルなデザインを心がけています

リフォームのイメージについては設計実例をご覧下さい。基本的にざっくりとしつつ、無駄に飾りのないシンプルなデザインです。最近流行の高級ホテルのような家、南欧風やカントリー風、雑貨屋さんのような、といった設計はお断りしています。

 

日常の生活動線を重視したプランニングを行います

マンションと言う限られた空間だからこそ、動線が重要だと私たちは考えます。行き止まりを作らない動線の家は広さや奥行きが出ます。何より日常生活を快適に過ごすことができます。

 

採光、通風に工夫を凝らします

マンションでは暗い部屋や風の通らない部屋ができがちで、仕方ないと諦めがちですが、南北や東西の経路を確保すれば風が通りやすいのもマンションの特徴です。

私たちはエアコンが苦手、照明に頼る生活も嫌いなので、なるべく自然の風や光を通せるよう、その物件の立地や窓の配置を読み、通風や採光が確保できる配置や経路を考えます。

 

断熱や気密、結露やカビ防止の対策を行います

もともと木造の高気密高断熱住宅の設計を行っていましたので、断熱や気密については得意分野です。特にマンションは気密性が高く断熱性が低い建物なので結露やカビが発生しやすいです。カビや結露を防ぐ、無くすといった点は他の部分に回すコストを抑えてでも重視します。

 

全ての入口建具を引戸にします

私たちのプランニングでは入口は全て引戸になります。マンションでは開きドアが一般的ですが、風を通したい時など邪魔になることが多く、日本人のライフスタイルには引戸が一番合っていると考えるからです。特にマンションではその効果を実感することが多いのです。

 

三次元CGパースを使い、分かりやすくご提案します

プランニングの際にはコンピューターグラフィックで作成した完成イメージをお見せしながらご提案しています。平面的になりやすく、模型などではイメージが掴みにくいマンションにおいて、質感やボリュームなど、イメージをしっかりお伝えできるように配慮しています。

 

少しでも広さを感じられるようプランニングを工夫します

マンションという限られた空間をいかに有効に生かしつつ、広さを感じられるようにするか、をいつも考えています。例えば姿見を使って視覚的に広くみせたり、ウッドデッキを設けて視線をつなげたり、天井高さや床高さを工夫したり。そういう工夫が大好きです。

 

キッチンや洗面、家具などは大工さんに作ってもらいます

ほとんどの家ではキッチンや洗面などは無垢材や集成材を使って大工さんに作ってもらいます。家具屋さんに頼むと高いことも理由ですが、大工さんの腕の見せ所をたくさん作ることで少しでも大工技術の継承に繋げたい、という思いもあります。また手作り品は手入れさえすればメーカー既製品よりもずっと長持ちします。

 

照明は最低限の量しか使いません

明るすぎる部屋は居心地が悪い上に電気代も掛かります。また器具代も高くつきます。何より煌々と明るい部屋が私たちは苦手です。

照明については基本的に間接照明、ダウンライト、ペンダントライト、スポットライトを最小限の量にとどめたプランニングを行います。イニシャルコスト、ランニングコストの双方を少なくしながら効果的な照明計画を考えます。

 

設備機器にコストを掛けることをお勧めしません

大手メーカーの高級キッチンを使いたい、サウナや色々な機能がついた高級システムバスにしたい、といった方は、私たちへのご依頼はお勧めしません。

設備には寿命があります。機能もしかり。基本的な機能をしっかり持ったものを選ぶことが長い目で見たコストパフォーマンスに優れていると私たちは考えています。

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