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猛暑の続く中工事が進む神戸長田N邸。工事も大詰めに入ってきており、9月10日には完成見学会開催します。

詳しくはこちら→『ガレージスペースとホームシアターのある無垢床の家』完成見学会のお知らせ

次の見学会は冬になっちゃいますので、この機会に皆さまぜひご参加くださいませ~

 

では早速、神戸市長田区『ガレージスペースとホームシアターのある無垢床の家』をパースでご紹介していきます。この家の特徴は色々あるのですが、私がもっとも重要視したのは『角住戸ゆえの温熱環境の改善』と『西向き住戸の通風をなるべく活かす』ということ。特に風通しについては、いつも気にしているところではありますが今回は特に工夫を凝らしています。

というのも、西向きの家って風通しがいいのです。物件を見せてもらったときや採寸時、窓を開けて色々試してみましたがやはりいい風が通っていました。真夏や真冬はアレですが、外が気持ちいい季節はなるべく風を通して生活してもらいたい、という思いは常にあります。私がエアコン苦手なのもあるんですけどね・・・

 

玄関。玄関土間はモルタル金ゴテ押さえの上にエポキシ樹脂コーティングをしています。汚れが付きにくくなるように、ということでの配慮です。右手は玄関収納、手前にはスノコ状に作ったベンチ。これは家具として置くだけにしてあります。その奥が洗面室への入り口。

左手が自転車ガレージでもある工作室。玄関から土間を繋げてあって、自転車の出し入れがしやすいようにしました。中央奥の引き戸がリビングへの入り口。右手がトイレ、左手がウォークインクローゼットへの入り口となります。

ちなみにもともとの玄関廊下は洋室のドアが外開き。開放すると玄関土間にかぶってくるという、なかなかひどい設計でした(笑)またリビングへの入り口のドアも風が吹いたらバタン、と勝手にしまるし・・・ドアってやっぱりマンション廊下には向いてないなぁと思うんですが・・・

ということで奥の引き戸はいつもどおり、開放時は壁に納まる引き込み戸としてあります。

 

こちら、玄関から続く自転車ガレージにもなる工作室です。元々は洋室だったところ。床は全て土間、天井は上階スラブ下面表し。壁はビスがどこでも利くようにということで全て針葉樹合板貼り。合板を表現できるいいテクスチャーがなくて・・・実際はもっと木目が出てくるし、床も天井もモルタルなので『まだ工事中?』という感じになるかと・・・

ちなみにもともとはかなり低く天井が貼ってあったのですが全て撤去。なので天井高さは2650ミリくらいあります。私たちとしては珍しく(笑)、かなり天井の高い空間になっています。

窓際のカウンターは趣味の模型作ったりする作業台。これも合板でざっくり作成。天板は薄いシナベニアをビス止めしてあって、汚れたらホームセンターでベニア買って交換、ということができるようにしています。いいなぁ、うらやましいなぁ。私もこんな部屋が欲しい!ガンプラつくりたい・・・

工作室からはウォークインクローゼットへの経路も取ってあります。これは風の経路にもなります。

 

こちら洗面。奥に浴室が見えてます。今回のリノベーションの一つのポイントが浴室含め水周りの大掛かりな移動です。施主のNさん、かなり長身(6尺の池ちゃんよりデカイ・・・)ため、浴室のサイズは大きくしたい、という要望がありました。が、現状の浴室は住戸中央にあり小さく、サイズを広げる余裕もなく・・・

そこで、玄関横にもう一つあった小さな洋室部分まで浴室を移動、大きな窓を浴室に取り込んでみました。住戸の柱型のため窓と浴室の間にスペースが必要になったのですが、浴室側に内窓を設け、杉材を張り巡らせることで、廊下側の窓特有の視線を防ぐバッファゾーンとしています。観葉植物置いたりしてもいいし、フロ浸かると杉が見えるので木のお風呂の雰囲気を少し味わってもらえるように。

工事中に見ましたが浴室デカイ上に窓も大きいので風呂がすごく広く感じます・・・いい感じです。

 

洗面の逆方向にはリビングへの通路でもあるユーティリティを設けました。ここはパントリーのような食品庫でもあり、納戸でもあり、洗濯機置き場でもあり、冷蔵庫スペースでもあり、と複数の用途を持たせた裏のスペース。以前大阪堺のY邸でも似たスペースを設けたことがあります。

実はここに冷蔵庫を置いたのは、Nさんの趣味であるホームシアター鑑賞の際、冷蔵庫のモーター音が聞こえないような配置にしたい、という要望があったからです。単純に冷蔵庫に扉を付けるという手もありますが、結果的にこちらの方が合理的で無駄がない配置になりました。

もう一つ、引き戸を全て開けていくと、浴室の窓とリビングの窓が一直線で繋がるため、風の経路にもなる、というわけです。

 

ようやく(笑)、LDKです。住戸面積のうち、バルコニーに面する側の半分がこのLDKになっています。もともと、なぜかとっても低く抑えられた天井とカーペット敷き、壁で囲まれたカウンターキッチン、隣接する6帖の和室、というよくある構成。角部屋のため和室とリビングには出窓もありましたが・・・暗い。

まず無駄なものは全て取り去り、キッチンは壁際にオープンタイプに変更。もちろんいつもの大工さん造作キッチン。その隣はホームシアターのAV機器その他を収納できる壁面収納。もともと和室があったあたりには小上がりの畳コーナーとして、ここが寝室になります。

 

小上がり畳スペースは9つのユニットでできていて、もちろん移動ができます。下部は収納。これは以前、伊丹O邸で作った畳ユニットの改良版で、少しサイズが大きくなっています。和室って作りこむのもいいけど、こうやって移動ができる方が将来的な可変性があるのと、使い方のバリエーションができます。

その奥にある収納は高い天井高さを活かして4分割、扉は引き戸にしてあります。ここが寝室になるので、布団の上げ下ろしにいい高さとして右上のブロックが布団収納。左側上下ブロックはそれぞれハンガーに。

右下ブロックはウォークインクローゼットに開放してあって、引き出しの押入収納ボックス置いたり、大きな箱物を置いたりしつつ、工作室→ウォークインクローゼット→リビングという風の経路としても機能させます。初夏くらいまでは通風だけで寝てもらえたらなぁ、という・・・

先ほどの浴室→洗面→ユーティリティ→リビング、に加え、廊下を入れるとこの住戸には東西を繋ぐ3本の風のみちができることになります。

 

リビング全体。ホームシアターは右側の出窓下にある棚にスピーカーを3つ置けるよう配管してあり、上部からスクリーンを吊る感じです。プロジェクターはリビング中央の梁より少しキッチン側に配線と下地を設置。あとの器具の設置やインストールはNさんの引渡し後の楽しみになることでしょう・・・

 

・・・ということでじっくり見てきましたが、やはり色々密度が濃いなと。壁の断熱改修や内窓設置、珪藻土塗りなどもあるので現場は苦労するわけですね・・・みんな、ごめんね・・・(汗)

そんな職人さんの苦労が詰まった物件になっておりますので、完成が楽しみだなぁ・・・皆さんもぜひ完成見学会で実物を体感してください。ではでは。

2011年8月26日