中古マンションの建替えはどうなる?

今日は宝塚の物件の打ち合わせ。

見積もり提出の打ち合わせでもあったので、一週間バタバタでした・・・プランは何とかまとまり、年内にショールームでの確認と設計契約、工務店さんとの請負契約、工事着工という流れとなりそうです。

神戸の物件も年内に請負契約予定。やばい、12月が超過密なスケジュールになってきました・・・

提案時、パースはカラーでイメージを分かりやすく、を心がけてますが、平面図は書き込みだらけの施工図状態・・・正直、色気はない(笑)

というのも、リノベーションは提案→見積もりまでのスパンがかなり短いので、工務店さんにすぐに見積もり依頼できるよう、細かい書き込みが入ってしまう・・・見にくくてごめんなさい、と心の中ではいつも謝っています(泣)

 

さて、明日は西宮のお客さんとマンションを見に行ってきます。西宮では有名な長老マンション、でも駅近で便利。ただ古い、ってだけじゃなくて、歴史を感じさせる雰囲気を纏ったマンションです。中を見るのは初めてなのでワクワクしています。西宮ガーデンズ渋滞に巻き込まれないようにしないと・・・(笑)

ちなみに、古いマンションの敬遠される理由の一つが『構造強度』ですが、築40年越えると、なんか異常に頑丈にできている(ように見える)のが多かったりする。構造計算手法が確立されてなかったのか?『そんなデカイ梁いらんやろ!』というゴツイ建物があったり。

うちの事務所が入ってる南郷住宅も築42年の長老マンション。型枠が杉材だったりと歴史を感じさせる。ちなみに上階の住戸全てが配管工事中で、この前初めて室内を見せてもらったら、異常に太い構造体でビックリした。

・・・残念なことに、うちの事務所天井裏に上階住戸の配管が集まっているらしく、その取替えのため、来年2月に1週間ほど仕事できなくなる・・・工事の音もすごいので結構大変な目に遭っています・・・(泣)

 

最近、マンションの建替えに関する話を聞いたり、相談されたりすることがあって、色々調べたり、考えたりしてるんですが、現状からいうと、マンションの建替えってスムーズに進まないケースがほとんどなのかなぁ・・・と考えてしまう。

建替え時の金銭的負担、新築時から入居している人はほとんどが高齢者になってしまうこと、既存不適格(今の建築基準法では建替えると規模が小さくなる)の物件が多いこと、容積率に余裕があるとしても、普通の新築マンションでさえ売れ残っている現状の難しさ・・・どれを取っても建替えに対してマイナス要因に感じます・・・

おそらく、築60年を越えても修繕しながら持たせていく形が多くなるんじゃないかと。賃貸で運用している人にとっても建替えはメリットが見当たりませんし・・・タワーマンションなんて、そもそもどうやって解体するんだ?という議論もあるくらいで、よほどの政策でもない限り、建替えに関して明るい話題は見当たらない・・・

・・・建替えは大量の廃棄物を発生するわけで、リノベーションはエコでもあります。ちゃんと手入れして、100年くらいは持たせるようなことができればいいんですけどね・・・果たして20、30年後、中古マンション事情はどうなってるんでしょう?意見の分かれるところです。