この数日、プラン作成が重なって相当動きが悪くなっておりました・・・不器用でマルチタスク処理ができない性分、プランで悩みだすと他のことが手に付かなくなる。生産能力の低い事務所・・・いや、私(泣)

で、ようやく落ち着いてきましたので、宝塚I邸のプランをパースでご紹介しようと思います。
キーワードは木の箱とワンルームです。

まずは玄関入ったところ。左手は全面の収納引き戸、右手は水周り、奥は寝室。廊下の形は変わってないように見えるんですが、水廻りの面積を増やすため洗面とトイレの壁を張り出していて、その分廊下を全体に左にずらしています。そのずれを活かして設けた広葉樹ベンチがずれた視線を廊下奥に調整しつつ誘います。

 

 

ホール反対側から玄関ドア方向。水廻りはトイレと洗面の引き戸が重なるように引き込んでいます。beforeの写真と見比べると、玄関ドアの位置の違いで廊下のずれがわかるでしょうか・・・右手の全面収納は梁下に納まる箱状になっています。玄関ドアの隣りを姿見としているので視線が奥につながっていきます。

 

 

玄関。玄関収納は大きな三枚引き戸の木の箱のように見えますが、一番左側のみ通路兼収納空間となっています。引き戸開けてみますと、こんな感じに。

奥はウォークインクローゼットと書斎と納戸をごちゃまぜにしたようなユーティリティスペース、さらに奥はキッチン横のパントリーへ繋がっています。引き戸内の小さな土間はお子さんが小さいうちのベビーカー、もう少し大きくなったらキックボードとかボールとかバットとか、そういうものを置けるように(うちもこういうものが玄関にいっぱい・・・)

つっかけとかサンダルとかはここで脱ぎっぱなしにできるので、家族用の玄関にもなってくれるはずです。

 

玄関と廊下の全景。引き戸を外してみると箱の中身が分かります。廊下とリビングの間に挿入された杉の箱。壁ではなく、収納のような通路のような家具のような『箱』でゆるく区切られる、そんなイメージです。右は玄関とリビングを仕切る引き戸。木の箱の中に引き込まれるため、開けると存在が消えてしまいます。

箱の上部はご主人の趣味であるバスケットのシューズの飾り棚としてはどうかと。

 

 

水廻り側はこうなっています。引き戸は少しずらすことでお互い重なるようにして納まります。こちらも洗面とトイレが一体になった木の箱がグサッと刺さっている感じ。トイレ一面の壁を杉羽目板としているので箱感がより強調されます。

 

洗面とトイレ。現状の洗面が相当小さかったため、幅、奥行きとも広げ、収納を確保しています。それに伴ってトイレもずらしています。床はサーモタイルでホワイトに、天井は杉羽目板。水廻りのみ床と天井がひっくり返ったような感じですね。

トイレには手洗いも増設。洗面は浴室入口との兼ね合いで奥行きが取れないため、広葉樹天板に置き式の洗面ボウルとしています。モザイクタイルと広葉樹の取り合わせはキッチンでも使っていてこの家の一つのポイントとなっています。

 

玄関ホールと木の箱を挟んで平行に配置したユーティリティ。もともと小さくて変形した洋室があったスペース。窓を活かしてご主人念願の書斎カウンター。逆方向は一面が衣類を掛けられるハンガーラック、もう片面を可動式の棚としています。棚の奥の扉は廊下に、カウンター右手の入口はパントリーにつながります。

 

構成が非常にややこしいので廊下から見てみます。一番左が玄関ホールと水周りの引き戸。となりが木の箱、ユーティリティ、キッチン、リビングとつながります。木の箱は両面が収納になっ
ていて、引き戸が引き込まれているのが分かります。

 

リビングのようす。もともとは閉鎖型のキッチンとリビング、和室という構成だったものを解体、和室の北側にあった洋室も合わせて、大きなLDK空間としています。中央には杉柱、左手の置きタタミの空間の向こうは子供室、置きタタミ空間は将来的に子供室となるスペース。キッチン右手にはパントリーとして小さな一部屋を取って冷蔵庫などを置いています。

天井も全て杉羽目板で。横にかなり広い空間なので天井はこれくらいの方が空間が締まります。梁を活かして間接照明を取り、杉に反射させた灯りで空間全体を照らすかたちです。

 

ダイニング側から全体をみてみます。広い空間にポールセンのペンダントライトを吊って『あかり』でダイニングを明確にします。あまりに広い空間にぽつんとあるキッチンって落ち着かないものですが、オープンで開放的でありながら、梁と照明によってエリアが明確に分けられるので調理作業に集中できます。リビング壁面にはテレビボードを作りつけています。

 

真正面からみたLDK。キッチン背中の収納上部、タタミスペースの壁上部、パントリー入口上部は全て抜けているため、天井が繋がっていくことで視線が伸び、さらに開放感を得ることができます。玄関ホールとリビングを分ける建具からこちらは基本ワンルーム空間になっているわけです。

 

キッチン。定番の25ミリモザイクタイルの腰壁とシナ共芯合板の造作キッチン。キッチン奥が冷蔵庫やゴミ箱、買い置きの収納となるパントリー。左手はユーティリティに繋がっていますので、ゴミ出しなどもスムーズ。冷蔵庫はリビングから見えにくいし、調理中に飲み物取りに行っても邪魔にならないので便利。

 

子供室。限られた空間で2つの子供室を確保するために、窓一つを分け合って使うというアイデアを試しています。窓際に作りつけたカウンターは勉強机。あとはシングルベッドとIKEAや無印の収納キャビネットが置けるスペースだけ確保して、最小限の面積で子供室を取ってみました。

天井や窓際を繋げることで圧迫感が少しでも減るように。まぁ、決して広くはないですが、『子供部屋は狭いほうが自立心が育つ』が持論ですので・・・こういう小さな部屋、子供時代に憧れてたという個人的な好みもあったり。

 

廊下から子供室をみてみます。扉はすでに二つ作ってあるので、あとは壁を一枚建てるだけで2部屋できます。子供が独立したらまた壁を外せば広く使える。ライフスタイルとか家族構成は5年とか10年でどんどん変わっていくので、可変性を持たせておくのはとても重要なことだと私は思います。

 

・・・ふぅ、今回もパースでの説明が難しい・・・その分、面白い構成になってると思います。ほんと、私好みの感じになってますので・・・

今は工務店さんに見積依頼中。金額が少し心配です・・・オーバーしてませんように・・・(祈)

2010年7月4日