昨日は伊丹Oさんの打ち合わせでした。ご自宅にお伺いしたのですが、工務店さんにも来てもらって下見と解体時の搬出経路なども確認してもらいました。

断熱改修も含むスケルトンリフォームであり、珪藻土塗りや広葉樹、家具などもふんだんに盛り込んだフルスペック仕様。さらに私のこだわりも入り(汗)、伺っていたご予算をかなりオーバーしてしまっています・・・

しかし、ここまでやっておけば数十年はメンテなしで住める。イニシャルコストも大事ですが長い目のランニングコストで考えると必ずトク、ということでご理解を頂いています。ありがたいやら、申し訳ないやら・・・

ということで個人的に力の入っている伊丹O邸をパースで少しご紹介。
今回のテーマは『2つの床高さ』です。

 

玄関を入ったところ。もともと大きな玄関ホールですが床の色の暗さもあり決して明るいとは言えません。そこで玄関収納を建具鴨居高さであわせ、上部に間接照明を設けて広がりを出しています。正面にはトイレの戸当たりも兼ねた杉柱。その隣りは私たち定番の姿見。

姿見は当初提案では付けるのを忘れてたのですが、Oさんからのリクエストで実現(笑)
色合いや素材感など、尼崎T邸に近い感じです。

 

玄関見返し。ここも尼崎T邸と同じく網戸を引き戸で設け、引き込みできるようにしています。T邸では人目が多くない配置でしたので桟が荒めですが、O邸は前が階段ということもあり、ルーバーを細かくして、網も中が見えにくい素材を使う予定。もちろん鍵が付きます。

さらに最近定番化しつつある山桜のベンチも設けています。

今回、壁も全てばらして断熱をやりかえます。玄関横小窓も含め、全ての窓に内窓を設ける予定。熱損失も。

 

 

洗面やトイレの位置はほとんど変えず。洗面はもともとキッチンにも繋がる2WAYでしたが、収納がなくて物が溢れており使えない状態だったため、新たに収納を追加。

洗面台の雰囲気は宝塚I邸と同じく山桜+モザイクタイル+洗面台の組み合わせ。結構人気があります。床のサーモタイルをグレーにして少しシブめのイメージを狙っています。

 

リビングからダイニングとキッチンを見る。今回、家の半分以上がLDKの大空間、西にダイニングキッチン、東がリビングという構成で、東西に大きな梁が掛かるという状況。配線や照明などのスペース確保と共に、リビングとその他空間の視覚的なエリアわけとして天井高さと仕上げを変えています。

LDK南西の一角が出っ張っている部分は畳スペース。床を35センチ上げています。正面には同じ高さで続くベンチスペース。

 

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畳スペース、ダイニング、キッチン。2200ミリで押えた杉羽目板の天井で包み込まれるような感覚を持たせ、梁の凹凸を生かした間接照明で天井を照らします。

友人が集まることの多いOさんの生活に合わせて、壁際はベンチスペースとしてキッチンまでぶつけています。ダイニングテーブルと座卓も杉材で作成。高さを合わせてあるので大勢来た時は繋いで長テーブルにできるように。

キッチンカウンター下とベンチにはOさんの趣味の備前焼が並べられるようにたっぷりの見せる収納。ベンチ下ももちろん収納です。35センチの床がぐるりと繋がることであちこちに腰掛けられて、色んな居場所ができます。

畳スペースは飛び出している部分は半畳ごと6つのユニットに分かれていて、移動してイスとしても使える。下部には引き出しも3つ設置。

 

ダイニングの一角は三角形の出窓スペースのようになっています。採寸にお伺いしたときに、この場所が生きていないというか、どうしても物置になってしまう、もったいないなぁと。この窓は駅前の蔵の雰囲気を残した商店街が見えて、風も通るいい場所なのです。

ここを何とか気持ちのいい場所にできたらいいなぁ・・・と、床を上げてしまえば物置きにもならないし、足延ばして腰掛けて本読んだり、寝そべったりできるかな、と。

ルイスカーンのフィッシャー邸のベンチのある出窓、とは言いすぎですが、この三角形を一つの部屋として考えたいくらいのイメージ。冬の午後なんか日も差して、きっと気持ちいい居場所になると思います。

 

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キッチン。beforeの写真、角度は違いますがよくある閉鎖的なカウンターキッチン。天袋をなくしてダイニングと天井を繋げ、開放的に調理ができるように。キッチンはシナ共芯合板を使った大工さん造作キッチン。こちらも最近とても人気。

キッチンカウンターには備前焼収納の他、お酒が好きなOさんのために、一升瓶が14本も並べられる『おさけ収納』を作ってみました。上部の板に穴が開いていて、下から差し込んで固定することで瓶の転倒防止。

さすがに一升瓶が14本もないので、見学会のときには馴染みの酒屋さんからお酒を借りて並べようか、という話になっています(笑)

 

・・・と、こうやって見てくるとダイニングキッチン周りの密度が濃いですね・・・やはり・・・

毎回、物件を初めて見たときにビビッと感じるものを大事にしたいと思ってますが、やはり今回は三角の出窓ともともと一部屋だった南西角の出っ張りがもったいない、と感じたところから全て決まっている気がします。

とりあえず、年明けすぐの着工に向けて進行中。再来週にはショールーム行ってきます!

 

・・・おっ、そういえば今日の打ち合わせで壁の珪藻土塗りは全面セルフ塗りで行こう、という話になりました!180平米くらいあるのでこれは塗り甲斐があるぞ・・・楽しみだ・・・

OB壁塗り隊の皆さま、2月末か3月頭に伊丹で集合掛かりますのでご予定空けといて下さいね。

2010年11月7日