先日、兵庫県と徳島県の農林事務所の職員さんに、国産材のマンションリノベーションについての講演をしてきました。

仕事柄、人前で話すことも多い私。しかし、県の職員さん相手は初めて。どんな内容を話せばいいのかかなり迷いましたが・・・

やはり、どうすれば日本の木をみんなが使ってくれるのか、そこを熱く語ってきました。

なぜなら、生産者である山や林業関係者と、使い手である私たちには大きな意識のずれがあるからなんです・・・

どういうことかというと、林業関係者さんにとってのお客さんといえば『工務店』や『設計事務所』だと考えているんです。
これは当然で、実際に材木を発注してくれるのは工務店さんなわけですからね。

ここでマズイのは、『設計者や工務店にだけ集まってもらって、木の情報を知らせればよい』となってしまうところ。

これは『木を見て森を見ず』、ではないですが、問題の本質からかけ離れています。
なぜなら、実際にお金を出して家を建てるのは『一般のお客さま』なんです。
その皆さんに対して、山側の国産材の情報発信が欠けているんです。

現在の国産材の状況はかなり悲惨。国内に木が有り余ってるのに、どんどん輸入しています。
昔は安かったのもあるんですが、今は原油高なども絡み、輸入材も国産材も価格はほとんど同じなのに、売れない。
売れないから、手入れする人がいない、という悪循環なんです。

最近の国内や中国での品質に関する様々な問題を考えれば、『誰が』『どこで』『どうやって』作っているものなのかが分かる、生産者の見えるものを使える国産材のメリットはたくさんあるんですよね。

でも、90%以上の方が、日本の山の現状も国産材のことも知らないまま家を建てていってる、そんな寂しい状態にあるのが今の日本。この現状を打破するにはとにかく『多くの人に日本の木のことを知ってもらう』ことから始めるしかないんです。

・・・と、こんな話を、1時間でまとめて話すのは非常に大変・・・でしたが、現在の都市部でのマイホーム取得の状況、中古マンション改装の現状について、そして、どうやって一般の方にもっと木のことを知ってもらえばいいか?、私なりのお話をさせて頂きました。

行政への希望なども聞かせて下さい、と言われてましたので、国産材融資制度をもっと充実させて欲しいこと、特に中古マンション+国産材リノベーションへの国としてのバックアップを強くお願いしてきました。

 

翌日は私たちが手掛けた国産材マンションリノベーションの現場見学と、同じく当社設計の国産材を使った住宅の視察にも同行。

道中、生産者側の現状もじっくり伺うことができました。現場の声はほんと勉強になります。

かなり話が盛り上がったので、新年度から県と共同で何かプロジェクトを企画することになるかも・・・な~んて、そんなに甘くはないか・・・

今後も行政から講演のご要望があれば全国どこでも馳せ参じますので、興味のある方は私までご一報下さい(笑)

2008年3月15日