合板フローリングの20年後(中古マンションリフォーム 三田市)

先日お問い合わせ頂いた三田市Fさんのご依頼でご自宅にお邪魔してきました。Fさんはもうかなり長いお付き合い、私たちの見学会にも足繁く通って頂いてまして、いよいよご自宅のマンションリノベーションを考えようというタイミングになられたそう。
完成物件もよく見て頂いているので、私たちが作るもの、大事にしていること、価値観をよ~く分かって頂いた上でのご相談なので、安心感が違います・・・
そういえば三田市でのマンションリフォームのご相談って初めて。マンション南側には木々の生い茂る森、高い建物もないのでかなり見通しがいい・・・最高の眺望ではないでしょうか・・・
そして三田には大規模マンションがたくさんあることを今回初めてしりました・・・

西側にある出窓。まず気づいたのがガラスの結露。この時期に?という感じですが、自然の多いこの地域、いまだ夜は冷え込むそうで・・・緑が多いし周りに建物もないので放射冷却もあるんだろうか・・・逆に言えば窓面の断熱付加で室内環境と結露については相当改善できるということでもあります。

『壁もカビが生えてるんです』とFさん。確かに住戸北側の壁にカビが見受けられました。カビレベル2というところでしょうか・・・
このように入隅に筋状にカビが生えるのはボード状断熱材の場合が多いです。入隅はただでさえ熱損失が大きい部位なのに、ボード断熱だと角部分はどうしても断熱材が入らず隙間ができます。そこに水を通さないビニールクロスを継ぎ目なく貼ってしまうと、クロス表面が結露します。これは物理的にどうしようもない現象なんですね。
ということで次は・・・

エアコンスリーブを外して壁断熱チェック。表面は石膏ボード9.5ミリ、裏におそらくウレタンっぽいボード断熱が15ミリ。GLボンドの空気層を入れて総厚50ミリという構成のようです。やっぱり当たってた(笑)一般的な作りですが、三田の寒さには少し心細いですね。
入隅の筋カビ対策としても、壁の断熱を撤去しさらに厚いものにやりかえる断熱改修をお勧めしたいところです。窓の断熱改修と合わせて行うことで温熱環境は大幅に改善します。できれば仕上げも珪藻土(アルカリ性の)塗りとすればもういうことなし・・・ほんと、空気が変わりますからね・・・

廊下の天井ダウンライトを外して携帯電話を突っ込んで天井裏チェック。スラブ間で2600弱というところ。乾式二重床+杉床で100ミリ上がっても2400くらいは確保できそうです。スラブ下面も結構綺麗ですね。

一通り見せて頂いて、Fさんちで一番気持ちいいのは南西の角のこの場所だなぁと感じました。窓に囲まれたコーナーってマンションでは結構貴重な空間。あんまりないですよね。明るいし景色もいいこの場所を一番長くいる空間に持っていくのが理想かなぁと・・・このあたりは実際に現場を見ないと分からないところです。
それととにかく天井に梁が多い・・・平面形状が凸凹しているので構造的に仕方ないところですが、できれば梁を邪魔者扱いするんではなく、有効に生かしてあげれたらいいなぁ。できるかどうかはわかんないですが・・・

Fさんに無理を言って写真撮らせて頂いた、合板フローリングの20年後の姿・・・表面の塗装と木目シートが剥がれて基材のベニアが見えてしまっています。こうなるともう張替えしかない・・・
特にマンション用の遮音フローリングって弱い気がするんですよね。10年前後でも痛んでるケースをよく見る気がする。おそらく、ですけど、下地がクッションで柔らかくフワフワしているために、表面の塗膜に曲げの力が掛かって劣化が進むのかもなぁと・・・あくまで推測ですけど。
つまり何が言いたいかというと、だから無垢材を床に使ってね。それも日本の杉をね♪ってことです、はい。
まぁ20年後の杉床と比べないと不公平なんですが・・・いくらなんでも30ミリの杉が剥がれることはないかと・・・
とりあえずFさんちは来週採寸させて頂くことになっています。夏の夜も涼しいのでエアコンよりも自然風で眠りたい、とのことでしたので、風通しとか動線を考慮した(いつもどおりの)プランを考えてみたいと思います。
Fさん、ただいま横で池ちゃんが情報誌考えるために黙々とパソコンに向かってます・・・お楽しみに(笑)
お休みまで取ってお時間作って頂いてありがとうございました。ではまた来週お願いします。
| コメント (0)











コメント
コメントする
(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)