木のマンションリフォーム・リノベーション-マスタープラン一級建築士事務所(大阪/兵庫/西宮/神戸/芦屋/宝塚)

マンションリフォームと障子


私たちのプランニングでは引戸を大事にしていることは触れましたが、特に障子をお勧めすることがあります。障子も日本人に古くから愛されている建具の一つですが、光を通しつつ、空間を仕切ったり、窓際の寒さを抑えたり、目隠しをしたりと様々な機能をもちます。

 

間仕切りとしての障子

昔ながらの日本家屋でも部屋と部屋の仕切りを障子で取った家をよく見かけます。同じように、部屋と部屋の仕切りとして障子を使うと、建具で仕切ってしまうのに比べ軽さを出せたり、窓のない部屋への採光なども確保できます。

また障子の桟(組子)の寸法を全て同じにすることで、複数枚の障子でも正面からみると一枚の壁のように見せることができ、軽やかになります。建築家の吉村順三氏が使われた手法として『吉村障子』と呼ばれています。

神戸灘区H邸。窓のない奥の部屋の間仕切りとして杉を使った4枚引き障子を設けた例。用途的に破けやすいことを想定して紙障子ではなくアクリル板に和紙を張ったものを落とし込み、両面から組子が見えるようにしています。障子の組子を同じ太さに統一しているので正面から見ると一枚の障子のように見えます。

 

目隠しや断熱としての障子

最近の新築マンションでも和室の窓には障子がついているケースが多くあります。障子には目隠しのほか、窓面の冷気を伝えにくくしてくれる断熱の効果もありますが、障子紙は水分を通しますので結露防止にはなりません。

また通常は引き違いが多く、開放時に半分しか開けられませんが、工夫次第では全開放できるようにすることも可能です。

障子と言えば障子紙を張ってあるものが一般的ですが、お子さんが小さい場合などは破かれることが多く、張替えも結構手間が掛かります。そこでよく使っているのはアクリワーロンという和紙を貼り付けたアクリル板です。張替えの手間がなく、紙よりも強度、断熱性が優れています。

また間仕切りに使用する場合など、アクリワーロンの場合は両面に桟が見える両面組子にできるので、デザイン的にも使いやすいです。

西宮名塩K邸。南側の窓面に引き込みできる障子を設けました。開放時に邪魔にならないよう、戸袋に納めることができるようにしています。リビングに和の雰囲気を出してくれるのはもちろん、アクリワーロンを使うことで張替えの手間もなく、断熱の効果も高めています。

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西宮名塩I邸。メゾネット住戸の階段上の吹き抜けスペースに設けたサンルーム。リビングに接した延長スペースとして開放感は高まりますが、暑さや寒さも同時にやってくる。そこでアクリワーロンを落とし込んだ障子を引き分けできるように設け、熱的にリビングとの境を作りました。


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