三田狭間が丘の家

『小上がり寝室と小下がり和室のある木のリノベーション』兵庫県三田市

竣工: 2011/12

設計監理: 小谷和也 池田郁夫

写真撮影: 小谷和也

RCラーメン構造

1990年築

91.93㎡

兵庫県三田市での初めてのリノベーションです。見学会に色々とお越し頂いたFさん、満を持しての木のリノベーションのご依頼となりました。

面積としてはなかなか大きい物件ですが、かなり細かく間仕切られており、部屋数は多いものの使いにくい状態。フローリングも表面の層が剥がれてしまい、下地の合板が見えてしまっていました。

全面改修にあたっては、水周りの位置は大きく動かさず、間取りの変更に注力しました。寝室として使う小上がりのスペースは杉床で構成、上部と側面から取り出しできる床下収納を設けました。

寝室に面した和室は二重床の厚みを活かした床を下げた空間(小下がり)とし、置き家具でゆるく仕切ることで少しこもれる落ち着いたスペースとしています。障子を開けることでほとんどワンルームのような空間として使えます。

間取り的に設置が難しかった玄関の木製造作網戸は変則的に少し奥まった場所で確保、浴室やトイレ、洗面に小窓をを繋げることで通風や採光を確保したりと、小技を色々効かせた木のマンションリフォームとなっています。

<after>開放的な大空間に小上がりや小下がり。高低差を活かして間取りをゆるく区切る木の家

<before>部屋数も窓も多い角部屋だが使い勝手がよくない間取り