木のマンションリフォーム・リノベーション-マスタープラン一級建築士事務所(大阪/兵庫/西宮/神戸/芦屋/宝塚)

マンションだからこそ活きるシューズクローク


マンションだからこそ活きるシューズクローク

神戸須磨M邸。幅の大きな玄関を引戸で仕切ったシューズクローク。

私たちのプランニングでもよく登場するのが『シューズクローク』です。マンションはどこもほぼ同じような間取り、玄関から長い廊下が続き、小さな下駄箱がある、というケースが多く、収納量はもちろんのこと、玄関の幅が狭いことでの圧迫感や暗さも気にされている方を多く見かけます。

また、ベビーカーやお子さんの習い事関連の道具、ゴルフバックなど、できれば室内には入れたくないけど、外には置けないというモノの置き場、ソトとウチの中間領域といった空間としても役立つのがシューズクロークです。ここではシューズクロークの事例を紹介しつつ、マンションでのシューズクロークの設置のポイントについてもご紹介します。


動線として設けたシューズクローク

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宝塚I邸。家具のようにしつらえた3枚引きの玄関収納は間仕切りとウォークインクローゼットへの動線も兼ねている。

まずはこちらの事例。シューズクローク、というよりも、玄関土間から廊下に上がる動線とは別に、ウォークインクローゼットにもつながる通路を設けた例。玄関収納と合わせて3枚並んだ引戸、右の二枚は収納ですが、左の一枚は開けるとそのままウォークインクローゼットにつながっています。このちょっとした土間はベビーカーなどを置くスペースとして、また来客時は扉を閉めることで隠れてしまうので、サンダルなどを脱ぎっぱなしにしていてもすぐに隠すことができます。

この導線はウォークインクローゼットを介して、キッチンにもつながっているため、重たい買い物をした際などの家族用の通路としても活躍します。気候のよい季節は風通しの経路にもなりますのでかなり多目的に役立ちます。

 

動線として設けたシューズクローク 動線として設けたシューズクローク 動線として設けたシューズクローク 動線として設けたシューズクローク

西宮K邸。玄関土間に面したミラー貼りの引戸を開けるとウォークインに繋がる土間と収納が。

もう一例。こちらでは玄関土間に面して引戸で仕切られたシューズクロークを設けています。コンパクトな住戸を最大限有効利用し、開放的に見せるために引戸はミラー張りとして姿見も兼ねつつ開放感を出しています。普段使いの靴はシューズクロークの棚に収納。サンダルなども脱ぎっぱなしにできる空間になっています。


 

納戸収納に特化したシューズクローク

納戸収納に特化したシューズクローク 納戸収納に特化したシューズクローク

尼崎T邸。玄関横に設けたシューズクローク。建具ではなくロールスクリーンで簡易に閉めるように考えた。

こちらは収納目的のみに特化したシューズクローク。これぞまさにシューズクローク、と呼べるかもしれません。玄関土間の横に押入れ1つ分のスペースの収納を確保しています。お子さんがサッカーをしているためボールやスパイクなどが多く、キャンプ用品のほか、ご主人の車いすの置き場としても非常に重宝するスペースです。

こういう形でシューズクロークを設ける場合、あえて引戸にせず、ロールスクリーンなどで簡易に仕切るようにしたほうが設計的にもコスト的にも設置はしやすいです。

ただしこういった形状のシューズクロークでは、一度土間に降りないとモノの出し入れができないので靴の置き場としては向いていません。別に靴収納を確保する必要があります。


 

納戸収納+動線を確保したシューズクローク

納戸収納+動線を確保したシューズクローク 納戸収納+動線を確保したシューズクローク

芦屋T邸。玄関横に設けた納戸としてのシューズクローク。壁は斜めになっており、奥に行くほど狭くなっている。通路の奥はダイニングにつながる。

納戸のような収納空間として、さらに動線も確保したバージョン。土間が続き、途中から框で上がるようになっているため、家族用玄関としての機能も持ちつつ、収納量も確保でき、靴の収納としても使えます。ちなみに奥にしか棚がありませんが、手前はお持ちの家具を置くために空けてあります。


 

大きな玄関空間を引戸で仕切るシューズクローク

大きな玄関空間を引戸で仕切るシューズクローク 大きな玄関空間を引戸で仕切るシューズクローク 大きな玄関空間を引戸で仕切るシューズクローク 大きな玄関空間を引戸で仕切るシューズクローク

神戸須磨M邸。浴室を移動したことにより生まれた窓際のスペースと、幅広の玄関と廊下を引戸で分割してシューズクロークに。

最も多いパターンがこちらのシューズクローク。南北に細長いマンションで一番確保しやすい形状であること、特に浴室を北側に移動させた際の余白部分を最も効率的に使える形状であることが採用の多さの理由ではあります。

窓際スペースは物置として、廊下部分は引戸で分け、棚を確保することで収納、玄関框も同じように確保。これで家族用玄関として履物を脱ぎっぱなしにしつつ、どちらからでも昇り降りができ、靴をしまっても取り出しやすく、引戸を閉めると全て隠せる、というシューズクロークの要件を全て満たしています。

 

シューズクロークは家族の変化に対応する万能収納

シューズクロークは家族の変化に対応する万能収納 シューズクロークは家族の変化に対応する万能収納

三鷹I邸。幅は少し小さめながら引戸で仕切るシューズクローク。三枚引きに見えるが両側のみ引戸。中央はミラー張りの壁。

さて、最近は間取りのご要望でも人気の高いシューズクローク。ただ正直いいまして、シューズクロークに面積を割り振るのは少しもったいない、という物件の場合もあります。例えば、外物置が充実しているような場合や、ある程度物を外に出していても問題のない場合など。あとは物件の形状によってはどうしても取れないケースもあります。また前述したように、靴の収納ができるのか、できない(取りにくい)のかで、納戸的に使うのか、大きな下駄箱的に使うのかは大きく変わってきます。

どちらにしても、マンションは通常、小さな収納が多く、特に玄関は下駄箱として靴収納のために設置されているため、少しでも大きなものを玄関に収納するのは難しい。

とはいっても、お子さんが小さいうちはベビーカー、砂場あそびの道具など。もう少し大きくなると、三輪車とかキックボードとかボール、小学生になると野球のバットやグローブ、サッカーボールなど、さらに部活に入ればその道具、という風に年齢に合わせて置きたいものが移り変わります。またキャンプ用品やお父さんのゴルフバック、テニスラケットなど、冒頭に書いたように、外には置けないけど、中にも入れたくないものの収納として機能してくれます。

特に動線を兼ねたい場合などはプランはなかなか頭を使いますが、あるととても便利なシューズクローク。特にアウトドア派のご家族にはお勧めしています。


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