木のマンションリフォーム・リノベーション-マスタープラン一級建築士事務所(大阪/兵庫/西宮/神戸/芦屋/東京/横浜/埼玉)

大きな土間のある杉床と珪藻土塗りの古民家断熱改修(倉敷)

古材の色と新材の色(古民家リフォーム)


さて、先日岡山県倉敷市のI邸古民家リフォームがお引渡しを迎えました。なぜ倉敷、なぜ古民家?という疑問をお持ちの方も多いと思うので念のため説明。そもそものきっかけは以前京都でマンションリノベーションをさせて頂いたKさんからのご依頼。ご実家の古民家の断熱も含めたリフォームをしたい、とのことでご相談いただいたわけなのです。

残された時間も少なく、設計1ヶ月、工事に2ヶ月という強行軍でしたが、OBさんのお願いとあれば一肌脱がないわけにはいきません。時間やコストのことも考え、既存の土壁や焼杉壁をそのまま活かしつつ、部分的な耐震補強も含めた1階全面の断熱改修リフォームとなりました。

結果、かなり大変だった(いや、工務店さんが一番大変だったと)わけですが、とてもいい家に仕上がりました。打ち合わせのたびに京都から帰省してくれたKさんの奥さんも本当に大変だったと思います。親孝行のいい娘さんですね。

 

お引渡しということで、私たちも朝から現場入り、蜜蝋ワックス塗りやら建具塗装やらをご家族ご親戚総出で行いました。お子さんおんぶしながらワックス塗るKさん・・・かなりお疲れだったと思います・・・

 

私はといいますと、一人ブラインドの取り付けを行っておりました。このブラインド、ただのブラインドではなくて、空気層を持ったハニカム構造・断熱ブラインドです。今回初めて使いましたが風合いはなかなかいい。しかも販売代理店になったのでかなり安く買えるようになりました。下手したらカーテンより安いかも。

それで断熱効果もあるわけなので非常にいい商品ですね。今後標準仕様にしていこうかと・・・

その後、完成写真撮影も行いました。お疲れの皆さんを外に放り出して撮影・・・ごめんなさい(汗)では何枚かご紹介。

 

リビング。もともとは土間で荷物置き場になってしまってたところを、床を上げてリビングに。壁は全て内側から断熱材ですっぽり包んでいます。床材はいつもの杉フローリングですが、戸建てですので4mの長さで作ってもらってます。天井は既存の天井をそのまま見せて、築90年近い家の醸し出す深みのある色をそのまま取り入れています。

奥はダイニングキッチン、ここは天井も壁もビニールクロスで包まれてしまってたのですが、全て撤去、キッチン部分のみ天井仕上げを新設しています。壁は全て珪藻土コテ仕上げ。黒い天井の古民家の奥に白い箱を差し込んだようなイメージです。

左手は2階への階段室。どうしても暗くなりがちな家の中心に2階窓からの光を取り込めるように壁や建具を半透明で仕上げています。神棚も新しい場所を確保。

既存の柱はほぼそのまま残し、新しい柱を合計10本ほど追加しました。古材の色と新材の色の取り合わせ、当初は塗装して合わせた方が、と悩みましたが、そのままの色を生かしてみました。なかなかいい感じです。どこが既存の柱でどこが新しいかがひと目で分かりますしね。

 

DSC_0379

リビング見返し。南側には土間空間を残し、玄関兼お母さんの仕事場スペースとしてあり、その土間を障子で囲むように考えました。障子にはアクリワーロンを使ってあるので、土間スペースとの熱的な区切りともなります。

既存鴨居に高さをあわせたのでかなり低めの障子ですが、その低さが重心を下げることに繋がり、とても落ち着いた空間になっています。間接照明やテレビボードの入っている部分は下屋部分で桁落ちしてあるところを使って設置しています。

しかしこの天井の色は歴史のなせる技だなぁ、と。渋いです。あえてそのままの色に残した杉材との相性もばっちり。ちょっと横長に取った吉村障子ともしっくりきます。個人的にこのアングルが一番好き。

 

土間空間はタイル張りとして、栗の幅はぎ材で作った置き家具の式台で上がってもらえるように。リビングと同じく桁落ちした下屋部分は間接照明スペースに。

以前の南側は全て掃き出し窓だったにも関わらず、常に雨戸を閉めた状態で暗かったので、防犯の意味も持たせた格子戸を外部に設けて光を中に取り込めるようにしてみました。窓はあえて床の高さに合わせて上げることで外部との区切りをつけて、部屋としての囲まれ感を少し出してます。

南側は駐車場で抜けているので、冬時期の日射はかなり奥まで入るはず。障子で仕切ることで土間空間の明るさをリビングに伝えつつ、外の寒さを中に入れない緩衝帯の役割も持たせています。

ちなみに南側サッシはアルミ樹脂のペアガラスですが、内側にハニカム構造の断熱ブラインドも仕込んであるので熱損失はかなり抑えられるよう考えました。障子のように柔らかい感じがグッドです。

 

ちなみに外から見るとこんな感じ。格子戸も古色にせずクリア塗装で仕上げて、焼杉外壁の黒とのコントラストを強調させてます。なかなかいい感じ。将来は土間スペースをギャラリーとかにもできますね。とか無責任なことを言ってみる(笑)

 

ちなみに今回から完成写真はうちのニューフェイス、D7000くんで撮ってみました。設定が全然使いこなせてないのでほぼオート設定で撮ってますが、なかなかいい絵が撮れたなと。ファインダーも明るいし、水準線も出るし、液晶も大きいので非常に撮りやすかったです。

ただ水平垂直がずれた写真が多くて・・・外付けの水準器がおかしくなってるのか、ただ慣れてないだけなのか。ちょっと練習が必要です。

 

しかし古民家って、採寸も現況押さえるのもマンションの比じゃないし、構造も心配しないといけないし、柱や梁も痩せたりたわんだりで寸法バラバラだし、と本当に大変でした・・・何とか無事に終わった、というのが正直なところ。本当にほっとしてます・・・

今回はOBのKさんのご依頼だからお受けしましたが、一元さんのご依頼は基本受けませんのであしからず・・・(笑)

何より、掛かるコストを考えると、そこまでして残す価値のある家なのかどうか、という見極めが非常に難しいです。今回のように築90年近い家で、しっかりしてるとなると、私は残すべきだと思うんですよね・・・

ということで倉敷古民家リフォームのご報告でした。いいソファとかテーブルが入るらしいので、また落ち着いたころに改めてお伺いしようと思います。お母さん、Kさん、工事を請け負って頂いたタケイさんの竹井社長、幡上さん、お疲れさまでした!

(写真は完成写真に紛れ込んだKちゃん。毎回打ち合わせ付き合ってくれてありがとうね♪)

無垢床と階段施工、その他打ち合わせ(倉敷 リフォーム)


倉敷I邸古民家リフォームの現場打ち合わせに行ってきました。西宮出るときは雨がパラパラ、高速の途中でひどい豪雨でしたが、現場付く頃には雨も上がり、晴天率の高い岡山さすがだな、と・・・

現場はすでに杉フローリングの施工が終了、しっかり養生されてました。現場内部は杉の匂いが立ち込めてます。天井の古材とのコントラストがどんなもんなんだろう。早く養生をはずしたところがみたい!

 

今回の懸案事項の一つ、南側の防犯目隠しの杉格子戸の打ち合わせ。総幅で5m超える3枚引き戸、下地の補強から水切りの納まり、施錠の方法その他、やはり外部の建具は手ごわいです。あとはエアコンの先行配管と機種選定、エクステリアの照明器具などなど。追加になってる見積もりの確認と調整を行ってきました。

いやぁ、しかし戸建ての改修は読めないところが多いな、と再認識・・・ほんと難しいですね、古民家リフォームは・・・

 

洗面・トイレは既存床の広葉樹フローリング(マホガニーらしい)を再利用する予定でしたが、接着剤が使われているため綺麗に剥がせないことが分かり、急遽ヒノキフローリングに変更、ちょうど大工さんが洗面のヒノキを張っているところでした。いい香りがしてます。

 

そして、杉の階段が掛かってました。マンションでは階段作ることはなかなかないので、久しぶりに階段の図面描いたわけですが、うまく納まってます。大工さん、レベル高い。いい材料を入れてくれた丸岡さんにも感謝感謝。階段は一段の段差が低くなるよう作り直しています。

 

南側の開口にはハニカム構造の断熱ブラインドを設置予定なので、見積もりのために現況の採寸。アルミサッシはアルミ樹脂のペアガラスではありますが、面積も大きいし、さらに断熱補強しておきたいのと、デザイン的にも合うだろうとの判断です。どのみち目隠しで何かつける必要はあるしね・・・

 

今回も京都から来てくれたKさんちのKちゃん。いつものごとくテンションMAXです。寸法測る私の邪魔手伝いをしてくれたりと大活躍。かわいいポーズして、といったらポーズ決めてくれました。お母さん曰く、幼稚園ではシュンとしてておとなしいらしい・・・(笑)

 

さて工事もようやく中盤を超えました。工期のない中、監督さんや職人さんの頑張りで順調に進んでいます。ここから内装工事が進んでいく予定。完成がたのしみ♪次回はGWの最中に伺う予定です。

明日は川崎からHさんご家族がOB訪問のため来阪、尼崎Tさんと伊丹Oさんちをはしごで訪問、木のマンションリノベーションを目いっぱい体感して頂きます。どんな反応をされるのか楽しみだなぁ・・・

明後日は午前中に垂水Nさんの契約、午後からは高校の同級生とフットサルしてきます。数年ぶりのフットサル、あぁ、楽しみだ・・・しかし体はびっくりするくらい動かないんだろうなぁ・・・あと筋肉痛が心配(汗)

木下地、サッシ取り付け、断熱、外壁焼杉張り工事


 

倉敷I邸、古民家リフォーム工事の現場打ち合わせに行ってきました。工事着工から2週間、内部は床下地まで終わり、追加した新設柱も設置されて見た目がすっかり変わってました。

解体してみたところ、天井の梁の向きが違ったり、水平や垂直がかなり悪いところが出てきたり、昔シロアリにやられて補強したであろう部分など出てきていましたので、その確認から行いました。

 

ずっと雨戸を閉めっぱなしだった南側開口にはアルミサッシが付けられてました。柱間が相当長かったので、柱を追加してその間に窓をはめ込んでます。サッシの外側にはさらに枠を組み、杉材の格子引き戸を全面に設ける予定。これは防犯と強風時の窓の保護を行いつつ光を取り入れられるように。日射による土間タイルへの蓄熱も期待しています。

内部の床は下地の根太(ねだ)まで完了している状態。根太の上をバランスをとって歩く感覚、久しぶりです。現場監督の幡上さんと細かい部分の打ち合わせ。さすが、古い家の改修になれてるなぁ、と。距離もある中、かなり助けていただいてます。ありがたいです・・・

 

 

こちら、工事前の北側外壁。10数年前にリフォームした際、お風呂や勝手口、トイレなどを設けるために凸凹にしてしまっており、何とも騒がしい状況。屋根は透明波板で光漏れてるし、スカスカ。窓の配置も悪くて風通しも悪くなってました。

また耐力壁もなくて、非常に不安定な状態でしたので、今回はこの凸凹を含む壁を全て撤去、2階とラインを揃える計画として、柱や耐力壁を追加することにしました。窓も風通しと防犯を考えたサイズと配置に。

で、どうなったかといいますと・・・

 

 

こんな感じ。すっきりまっすぐになりました。新しく設けたサッシのシルバーと、新規に張ってもらった焼杉の押縁押さえが素晴らしくかっこいい・・・ちなみに写真上に見えている錆びた手すりも撤去予定。

 

戸建ては色々やってきましたけど、焼杉は使うのも、施工を見るのも初めて。西宮では見かけない・・・しばらく食い入るように職人さんの動きを見てました。そして端切れをもらって喜ぶ池ちゃん・・・

大工さんに聞くと、このあたりでは焼杉施工はよくあるらしい。そしてちょっと前は自分で焼いて作っていたらしい。杉板を三角に組んで、その下で鉋屑を燃やしたらできるんだそうだ。最近は鉋屑が出る仕事が少ないから、と方言バリバリで話してくれました。こういう話は面白いなぁ・・・というか、焼杉使った新築戸建てがやりたいな、と思っちゃいました・・・

 

断熱工事も進んでいました。外壁はほとんど触らず土壁もなるべく残すために、室内側に断熱材を張り詰めています。新設する窓サッシはアルミと樹脂のペアガラスサッシとして、内部に断熱ブラインド設置、既存サッシはペアガラスの樹脂内窓を設置予定。これで温熱環境はかなり改善するはず。

 

玄関引き戸取り付け中。もともと車の往来の多い道ぎりぎりに付いており危なかったので、少し奥に控える計画としました。

引き戸は木製建具も考えましたがコストと工期、高潮がたまに起きる海沿い、ということを勘案してアルミ既製品に。といっても断熱と気密性能は相当高いやつ。サッシの厚みや枠の幅がデカイこと・・・

そして寸法の余裕がなさすぎて取り付けは相当苦労されてました。すいません(汗)

今日の打ち合わせで玄関外壁は焼杉だと汚れる可能性があるとのことで、杉羽目板に変更になりました。なかなかいい感じになりそうだ・・・

 

余談ですが、いつも元気なKちゃん、回を重ねるごとに私への懐き度がUPしていってます・・・2年前のマンション工事のときはおとなしくて、あんまり寄ってきてくれなかったので、おじさんとっても嬉しいです。最後は別れを惜しみつつ・・・(笑)

次回は4月末に行ってこようと思います。その頃には杉床も張られているはずなので楽しみです。またご報告します。

着工式&ショールーム見学(古民家リフォーム 倉敷市)


昨日の祝日は岡山倉敷へ。古民家リフォームの着工でした。日が良いということでこの日になったわけですが、祝日ですので工事はほとんどせず、残すもの、捨てるものの確認や打ち合わせがメインとなりました。

 

もうひとつのメインが、氏神さんの神主さんによる着工式。通常マンションリフォームしかしない私たちは初めての経験でしたが、古い家ですし、神棚も整理しないといけないので、念のためやっておきましょう、と・・・

 

戸建ての地鎮祭は何度もやってますが、ほとんど同じかな・・・土を盛って『えいや!』とかやるやつはなかったですが・・・やはり、厳かな気持ちになりますね・・・無事に工事が終わりますように・・・

 

 

その後、神主さんの指示通り、神棚を下ろします。今回、ちゃんとした場所を設けてコンパクトにまとめることになっています。しかしすごいホコリでした。鼻がグズグズです・・・

その後、保管しておく建具を2階へ避難させたり、古いタンスを倉庫に運んだり、仏壇も移動したり・・・とドタバタでした。しかし物がなくなるととても広くなりますね・・・

 

家の中から南側をみると、床に線が残ってます。上部には垂れ壁と鴨居が。おそらく昔はここまでが部屋で建具が入っており、南側に土間、という配置であったろうことが想像できます。今回はここも昔の状態に戻すような形になります。

その他、北側の水周り増築で凸凹になった外壁を撤去。こちらも元通りのラインに戻す予定。

 

その後、午後から岡山市内に移動。ショールームにて設備確認。ほぼ丸一日の大仕事でKさんやお母さんはさぞかし大変だったと思います・・・Kちゃんはずっとテンション高いままだったしなぁ・・・お疲れさまでした!

 

私たちはその後、夕方から岡山市内の中古マンションへ。津山市のOさんからのご依頼で物件調査。写真撮れませんでしたが眺めのいい最上階。ルーフバルコニー付きの面白い物件でした。岡山市内初のマンションリノベーションになるかどうか。楽しみです。

・・・というわけで事務所帰ってきたのは9時半ごろ。長い一日でした。今日も疲れ残りつつ仕事しております・・・

3度目の岡山(古民家リフォーム 倉敷市)


三度目の岡山遠征、倉敷市の古民家リフォームの打ち合わせに行って来ました。まずは岡山市に向かい、今回工事をお願いする工務店さんにお伺いして事前打ち合わせ。大通り沿いにデッカイ事務所。なかなか素敵な事務所ショールームでした。うらやましい・・・

地元の家具屋さんに作ってもらっているというテーブル、樹種はブラックウォールナットっぽかったですが、なかなかいいプロポーションでした。

ちなみに別行動の池ちゃんは茨木M邸の珪藻土塗りのあと、大工さんの家具作成に立ち会ってくれてました。そっちはタモ材ですが、手間を掛けてなかなかいい物を作ってくれたようでほっと一息。ワックスで磨いたあとの仕上がりが楽しみだ・・・

 

その後、あいにくの雨の中、倉敷の現場まで移動。今回は見積もり打ち合わせ。午前中に工務店さんとすり合わせした見積もりを提出しました。ちょっと予算オーバーでしたが、何とか調整できそう。よかったよかった・・・何しろ古民家なんて慣れてないので、マンションの感覚でやってたらぶっちぎるんじゃないかと心配でしたので・・・

とりあえず、今月末には着工の予定を工務店さんと打ち合わせしました。OBさんのお願いとはいえ、この短い時間でよく頑張ったぞ、俺・・・ちなみに写真は今日もテンション高いKちゃん。見積もり説明中は寝てましたが・・・終わったとたん起き出して、階段周りの不安な部分を採寸する私のお手伝いをしてくれました。

 

打ち合わせ後、途中の展望台からパシャリ。現場のある漁港町が一望できます。よそ者がなかなか入ってこない地形といいますか、ひなびた感じがとてもいい。

そして瀬戸大橋、デカイ。そそるなぁ・・・ちなみにメガストラクチャ好きとしては、明石大橋も好きですが、瀬戸大橋の魅力は島を渡って掛かる特殊な形状と、電車が走ってるところでしょうね。

あと、橋の途中に与島というサービスエリアがあるところもいい。与島に降りる側道って複雑に入り組んでて、途中で下の電車も見えて、まさにリアルトミカ、って感じ。行ったことないトミカ好きの方はぜひ。萌えますよ・・・

で、その後、橋を渡って香川の奥さんの実家へ。週末に帰省していた家族を拾ってすぐ出発、今度は明石大橋を渡って帰りました。結局、眠くならなかったのでずっと運転してました。性格的に助手席に乗るのがあんまり好きじゃないんすよね・・・

しかし、さすがに今日は疲れがでてます。休みたいところですが、吹田Yさんの見積もり、都島Oさんと垂水Nさんのプランを仕上げないといけないし、芦屋Tさんの段取りもしないと・・・もうひと頑張りしようっと・・・

古民家リノベーション打ち合わせ(岡山県倉敷市)


倉敷の古民家リノベーションの現場打ち合わせから先ほど帰ってきました。午前中は施主であるお母さんと娘さんの京都Kさんも交えてプラン打ち合わせ。しかし、OB施主さんのご家族がクライアントだと話が早いといいますか、『これは娘さんとこのリビングに使ってるのと同じで』とか言う説明で分かってもらえます。距離は遠いですがこれは大きなメリット(笑)

しかし、こういう趣のある家でコタツに入って打ち合わせしていると、妙にリラックスしますね・・・自分の田舎の家に似てるからなのか、それともコタツの力?うちの事務所の打ち合わせスペースもコタツにするといいかもなぁ・・・ちょっと違うか・・・

 

平面プランに加え、CGパースも持ち込んでの打ち合わせ。これ作るの、相当手間がかかりました・・・まぁマンションと古民家の違いはあれど、基本的な考え方は変わりません。なので、使う材料は全く同じだし、間取りや照明についてもスタイルは一緒。

しかし、久しぶりに木造触ると面白いなぁ、と実感・・・そろそろ戸建リフォームも始めようかと思っちゃうくらい。いや、手間と時間を考えると今は無理・・・(笑)ちなみに床は全て撤去し下地から再構築、柱も追加しますが、色合いは無理に合わさず、古いものと新しいものをあえて共存させる方向で考えています。

ただ、今回はせっかくの歴史ある建物をなるべく残したい。これはマンションリフォームではなかなか出てこない発想だなぁ、と・・・年月を経ていい色に仕上がっている天井や梁の雰囲気はそのまま活かし、今ある柱や土壁は壊さずそのまま使えるよう考えてみました。

あと、10年ちょっと前にした大規模リフォームで壁と柱が少なくなっているところや、外部が凹凸になってたり、天井が覆われたり、風通しや日当たりが悪くなっていたりしているので、そこは撤去して整理、柱や壁、ほぞ穴の位置を手がかりに、この家が建てられた80年前(推定)の姿に近づけていくように考えています。今回、耐震性については現状でできる限りの補強で留め、断熱改修に力を重点を置いています。

今回の提案で概ねの方向性が決まりましたので、細かい調整をしつつ仕上げていきます。お母さんやKさんから『プランを見てすごく楽しみになってきました』とありがたいお言葉。いやいや、一番楽しみにしてるのは私ですよ(笑)

 

お昼ごはんには近くの海鮮レストランへ連れて行って頂きました。このあたりはその昔、ニシンなどを運ぶ船の行きかう要衝だったそうで、大きな回船問屋が軒を連ねていたそうです。そんな古いニシン蔵を改修したおしゃれな店舗。漁港が近いこともあり、海の幸が本当においしい。

写真左がガザエビの素揚げとタコのてんぷら。ガザエビの名前は初めて知りましたが、身が詰まっていて頭も尻尾もカリカリ食べられる。タコも柔らかくて味が濃い感じで旨い。真ん中は穴子の蒲焼丼。穴子といえば煮たものしか食べたことない私、蒲焼の旨さに驚いた。ご飯がすすむこと・・・

そして右端は見事にポーズを決めてくれたKちゃん。マンションリノベーションの打ち合わせのときは2歳でおとなしいイメージでしたが、4歳になって弟もできて、すっかりおねいちゃん。テンション高い高い(笑)私たちのこと、覚えてくれてるみたいで嬉しいです。すっかりご馳走になってしまいましたが、小旅行気分を味わえました。お母さん、ありがとうございます。

 

午後からは岡山市の工務店、タケイさんに社長自ら来て頂いて現場打ち合わせ。遠方での工事の場合、施工して頂く工務店さんをうまく見つけられるか、というところが一番問題です。今回は知り合いの設計事務所さんに紹介して頂きました。地域柄、古い建物を結構触られているようなので頼もしいです。

どこをどう残し、どうやりかえるのか、現場の意見を聞きながら一通りお話させて頂きました。

 

DSC_9479 

工務店さんに色々見ていただいている間に前回拾い忘れているところを採寸。今回、1階だけのリフォームで階段は触らないようにしようかと思いましたが、床の高さが変わるのでそれも難しいため、作り変える話になりましたので念入りに測ります。

どうせ階段作り変えるなら、家の中心がどうしても暗いので、階段上の窓からの光をなるべく落とせるように、2階の床に一部工夫してみよう、という話になりました。これはなかなか楽しみです。

 

工務店さんにご協力いただいて、石膏ボードで隠されてしまった北側の増築部分に一部穴を開けてもらい、柱や梁の確認。床下も覗いて床下地の方法と既存床材を再利用できるかの確認も行いました。

今回で家の内容はほぼクリアになったので、仕様を決めて見積もり作業に入ります。何とか今週中に頑張ります・・・お母さん、Kさん、丸一日お邪魔して申し訳ありません。もう少々お付き合い下さい。それと新鮮なワカメとシラスのお土産ありがとうございました。超美味そうなので食べるのが楽しみ・・・

古民家リフォームの調査にいってきました(岡山県倉敷市)


 

先日、岡山県倉敷市まで古民家リフォームの調査に行ってきました。えっ、岡山?古民家?と思われるでしょうけど、2009年に京都でマンションリノベーションをさせて頂いたKさんの奥さんのご実家リフォームのご相談。

ご両親二人で今後快適に暮らすための温熱環境改善、またお父さんの身体のことを考えたバリアフリー、風通しや採光なども考えてリフォームしたい、というご要望。聞けば相当古いお宅、おそらく昭和初期、もしくはそれより古い家ではないかと。とにかく物件を見せて、ということで急遽お邪魔しました。

 

 

現地は瀬戸大橋のたもと、このあたりその昔は回船問屋の立ち並ぶ海運の要衝の漁港だったそうです。ほんの50m先は海、何とものんびりした癒されるところでした。

家もまた風情があって、土壁造り、焼杉の外壁に杉板の雨戸、黒漆喰の壁、非常に綺麗な状態のお宅でした。ほんと、築何年なんだろう?基礎もなく掘っ立て柱構造のところをみても、相当古 い家・・・古民家好きにはたまらない。萌えます・・・

 

古民家、といっても色々。外観は古くても中は今風にリフォームされてたりすると、ビニールクロスと合板フローリングで覆われてしまってる、なんてことが多いんです。しかし中をみてびっくり。一階の天井は2階床組の梁あらわし、床板も見えていて、色も状態もとてもいい。なかなかこういう状態の家ってないんだよなぁ。

15年ほど前に大規模にリフォームされているらしく、キッチンなどは石膏ボード張りの大壁になっていたり、ユニットバスを入れるために新たに壁が追加されてたり、という部分はあったものの、概ね建築時そのままの姿が残っています。

また骨董品が山のように・・・きっとお宝があるはず。こちらも古物商さんに協力してもらって処分の方法を考えないと・・・

今回はとりあえず、工期・コストや現状の状態のよさを考えて、一階のみの全面改修で考えようか、という話で進めようかと思います。断熱、耐震等考慮しながらどこまでのことができるか、ちょっと頭ひねってみます。まずは工務店さん探しが第一のハードル・・・(汗)

・・・しかし、採寸はかなり大変でした・・・相当な時間が掛かりました。

 

  

お昼に連れて行っていただいた近くのお店。回船問屋さんの蔵を改修したレストラン。かっこいい・・・敷地内の建物は資料館みたいになっていて中が見学できました。当時の資料とかも見れて非常に興味深い・・・そして何より、料理が旨い。タコのてんぷらが特に美味でした。

Kさん、美味しい料理ご馳走になってしまいすいませんでした・・・とりあえずプラン作成と工務店さん探し、同時進行させますのでもう少しお待ちを!


PAGETOP
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.