昨日、毎日新聞さんの取材を受けました。ホームページを見て突然お電話頂いたのがきっかけ。記者のTさんは私と同い年。最近、同年代の方とお会いする機会が増えました。みんな頑張ってるんだなぁ、と勇気付けられます。はい。

事務所で少しお話したのち、灘区のお客さんの家に移動。家を見て頂きながら、ご夫婦の取材となりました。

 

お引渡し後、お話させて頂くことはあっても、どうも世間話ばかりになります。しかし、取材のように第三者が入ると色々と面白いお話が聞けてとっても参考になります。

 

今回、ご夫婦がリノベーションを考えたきっかけは、お子さんが独立して、お母さんと3人暮らしになったこと、ご主人が定年を迎えられたこと、そして暗い和室で寝ていたお母さんの部屋を明るい南側に移動したいということ。また、ずっと手を入れずに使ってきたキッチンを新しく使いやすくしたい、という奥さんの気持ちも大きかったようです。ここまでは私たちもお聞きして知っていた部分。

基本、新しく中古物件を買われてリノベーション、という機会が多いのですが、ずっと住まれてきた家のリノベーションの方が、仮住まいをしたりと苦労も大きいですが、思い入れがある分、喜びは大きいのかも知れません。

 

その中、とても興味深かったのは、今年定年を迎えられたご主人が受けたという社内セミナーの話。定年後の生活についてのセミナー(そういうのがあるのがすごい。さすが大手・・・)で講師の方が言われた言葉がリノベーションのきっかけの一つになったそう。それは、

『60歳からの20年間での自由に使える時間は、今まで働いてきた何十年間の自由時間の量と同じ』

ご主人もそれまで定年なんて意識してなかったそうなんですが、これを聞いて急に考えさせられたとか・・・

 

うちの父ももうすぐ定年。今でも盆も正月も休みなしで働いてるような人です。果たして、定年後の父はどうなるんだろう?嘱託で引き続き働くことになったとしても、それもいつかは終わるわけで・・・色々考えさせられるものがありました。

 

それと、私たちに頼んでくれた理由の一つに『国産材を使ってくれる』ということがあったそうで、これはとても嬉しい言葉でした。

『木を使う、といっても、高い外材の広葉樹とか使って豪華にしたいわけでもなかったし、山を身近に見て育ったのもあって、日本の木が使われず余っている、というのは問題だと』

『国産の木を使うというと、めちゃくちゃ高くなると思ってたけれど、いざ見積もりしてもらったら、私たちでも行ける、と(笑)』

 

ただ、木を使いたいといっても、木だらけの山小屋のようにはしたくなかった、とのこと。ここは私たちもいつも頭を使うところです。木の家、というのは、全て木に包まれた空間ではなく、木が適度にそばにある暮らし、なのだと思います。全部木の空間って落ち着かないし、野暮ったい。白い壁があるからこそ、木が引き立つわけですよね。

また、建具や家具についても、検討していたもう一社では『メーカー既製品』の採用を薦められたそうで、そのあたりも私たちを評価して頂いたポイントだそうです。引戸だ天井いっぱいだとブツブツ言ってた甲斐があったというか、聞いてくれる人がいてよかったという思いです・・・少数でも共感して頂ける方がいるというだけで、私たち、頑張っていけそうです(笑)

 

そんな話を色々お聞きながら、写真撮影。自然に、と言われると余計不自然です(笑)

そういえば記者のTさん自身もリノベーションにかなり期待しているようで、自身のマイホーム感について本音の話もされていて、とても内容の濃い取材になったように思います。取材光景、録画しておけばよかった・・・

9月14日の毎日新聞、くらしナビというページに載るそうですのでお楽しみに。

 

最後にマンションの屋上にのぼらせて頂きました。ほんとにいい眺め・・・そういえば生のカジカの声も聞けました(笑)長い時間お付き合い頂きほんとありがとうございました。

 

ちなみにご主人曰く『池ちゃんの結婚式でのスピーチを考えている』そうで、これは池ちゃん、もし結婚するときはプレッシャーです(笑)ご夫婦とも私たちの両親と同じ年代。いつも気に掛けてくれて、私たちを子供のように見てくれているのがとても嬉しく思います。

 

・・・ご夫婦を見ていると自分の両親のことを考える・・・両親ともずっと賃貸住まい。こんな仕事してるんだから、そのうち親にもそういう生活をさせてやりたいとは思うものの、まぁ私もまだ賃貸ですし偉そうなことは言えません。

・・・まぁ、私に似て(いや、私が似て、か・・・)カワイくない父ですから、『お前に面倒見られるほど落ちぶれちゃいない』と言うんでしょうが・・・(笑)

2009年8月4日