国産スギのベッド

先日事務所にお客さんから電話が。『国産の無垢材を使ってベッドを作りたいのですが』というご相談でした。

よくよく内容をお聞きしたら、化学物質過敏症を患われている方で、最近は電磁波にも反応し始め、スチールのベッドだと建物と共鳴して耳鳴りがして眠れなくて困ってるとのことでした。

シックハウス症候群に関しては、数年前の法改正で換気設備が義務付けになったこともあって、患者数は減少しているなんてデータもありますが、本当のところはどうなんだろうか?この方の切実なお話をお聞きして、建築屋として身につまされる想いがしました。

この方の発症の原因は10年ほど前の『マンションのリフォーム』だったようで、当時は情報が少なく、家族からの理解が得られなくてかなりつらい思いをされたとお聞きしました。

それと、シックハウスとか化学物質過敏症は『女性』の方がなりやすいんだそうです。その上家にいる時間も女性の方が長いことを考えても、特に気密性の高いマンションでは素材に気をつけないといけません。
今苦しまれてる人だって昔は『自分には関係ないことだ』って思ってたはずですもんね。絶対大丈夫なんて保証はどこにもない。

とにかく『無垢なもの』をネットで探している(ご自身は電磁波がダメなのでご家族が)中でうちを見つけて頂いたんだそうで、感謝感謝です。

その方も言われてましたが、無垢とか国産材使った家具って本当に高い。調べればいろいろ出てくるけど、全部高級品で一部のお金持ちにしか手に入らない代物になっている気がします。これじゃ国産材需要には全く繋がらないし、もっと切実に求めている方の手に届かない・・・というのはどうか。

というわけで、スギのベッドも『板を組み合わせた簡単なもの』で作ってみよう、ということになりました。日曜大工の延長みたいなものでできれば、ほぼ材料代だけなのでめちゃお手頃になるはず。

ちなみに事務所の床には30ミリ厚、天井には12ミリ厚のスギ無垢を使っていますが、今の時期は裸足がとても気持ちいいです。傷は付きますが・・・これも味と割り切れば急に可愛くなってきます(笑)