先週土曜、Hさんのご依頼で調査に行った川西の築24年の低層マンション。斜面地に各戸がスライドするように建っている物件の最上階。パッと見、一戸建てにしかみえません。玄関前に専用駐車場も付いててポーチや門扉もある。

 

マンションリノベーションやってると、切っても切れないのが中古一戸建て。やはり一戸建て志向、土地志向の方は多くて、中古一戸建てを購入してリノベーションできますか?という相談が結構ある。

しかし、ずっと木造やってきた自分からしても、築2~30年の木造一戸建ては・・・リフォームや解体現場で、見た目は綺麗なのに壁の中がカビで真っ黒、土台は腐ってて、柱がスカスカ・・・という家を見て来てしまった。もちろん、全部じゃないと思いますけど・・・

もし一戸建てのリノベーションをするなら、耐震・断熱・そして中身ということになって費用がとんでもないことになることが多い。建て替えに近い費用掛けてリノベーション?、となって結局建て替え・・・

これに関しては話せばとても長くなるので割愛(笑)

ただ一つだけ言えるのは、木造住宅の寿命が30年切るなんてことになったのには理由があるということ。当時の建築方法、断熱に対する認識そのものに問題があったわけで、壁の中の結露は起こるべくして起こっているんだよね・・・なので基本はマンションしかやらないのです。

といいながら、来週初めは西宮で中古一戸建ての調査を頼まれています・・・たぶん、購入やめといたほうが、という話をすることになるかなぁ・・・

 

脱線しましたがこのマンション、庭付きでさらに3部屋で囲まれたバルコニー付き。少し窓下の高さが気になるところですけど、室内は窓に合わせてカウンターとして、外には置き式の縁側なんか付けると最高だろうなぁ・・・

『この辺に腰掛けて、ここにバーベキューセットを』と勝手にイメージを膨らます私(笑)

 

また屋根が勾配になっているけれど、中ももちろん勾配になっている。つまり、平らな天井を解体して、勾配に合わせて天井を作ればかなり開放的な空間に。もちろんロフトも可(管理組合には要相談ですが)。これは魅力的・・・キッチン横には家事室、そこから外に繋がる勝手口。ゴミ出し問題も完璧。

 

ただし、こういう物件にはもちろんデメリットがある。上下左右をお隣さんの家に囲まれている普通のマンションに比べると、屋根も外壁も(床も)外部に面しているわけだから、夏暑く、冬寒い。マンションより一戸建てが寒い、暑いというデメリットをそのまま引き継いでしまう。

 

予想通り、北側居室の窓周りや壁には結露やカビの跡が見られた。洗面室も北側にあり、結露がすごいのか、ビニールクロスが剥がれてしまっている。なので、窓はせめて北側だけでも二重サッシ、壁も断熱強化をすることが対策として必要になる。つまり、工事代は高くなる・・・

まぁ、木造一戸建てのまるごとリノベーションよりはかなり安いですけど・・・

 

Hさん、今回は色々あって購入を断念されましたが、一戸建てのように暮らしたい、という方にはこういう物件を選ぶという選択肢はアリかと(まぁ、なかなか無いですけど、こういう物件 笑)。

同じ年代の木造に比べて躯体の痛みがない分、安心して住めますし。Hさん、今回は残念でしたけど、次も頑張りましょう。またお付き合いします!

2009年9月17日