先日ホームページから資料請求頂いた神戸市灘区のKさんのご依頼で、中古物件の調査に行ってきました。現場は『杉床と無垢の家具のあるリノベーション』Hさん邸のすぐ近く。神戸大学のキャンパスを望むとてもいい環境。

Kさんご夫婦は5ヶ月の赤ちゃんを連れての見学、話しかけたら笑ってくれてとてもあいそよし。いや~、乳児を見るとまた欲しくなります・・・いや、やっぱりもう無理です(笑)

 

築24年。傾斜を活かした複雑な構造ながら、外壁のタイルはとても綺麗。エントランスもオートロック、ホテルのような雰囲気で当時はかなりの高級住宅であったことがはた目に分かります。新築時は相当高かったことでしょう・・・

Kさん曰く、中古リノベーションをするならなるべく変わったところを、ということで辿りついた物件だそうで、そのあたりは激しく共感できます(笑)バブル真っ只中には到底手が出なかったであろう高級物件、それをリーズナブルに購入できる可能性がある、というのも中古マンションリノベーションの魅力ですよね。

 

早速住戸内を調査。全体がL字型になった80平米ほどの広さ。なんと4面外壁です・・・こういう状況はなかなかない・・・上下階は部屋があるのでマシと思いますが、やはり冬の冷え込みは考慮する必要があるでしょう、とお伝えしました。

キッチンなどはいかにもシステムキッチン、というものではなくて家具調のものだったり、高級マンションならではの部分もあるのですが、キッチンと廊下、洗面と廊下、トイレと廊下、全てに3、4センチくらいずつ段差がある。

リビングと廊下の段差は配管スペースですが、その他はなぜ必要なのかはわからないので、当時は段差を付けるのが流行ったのでしょうか・・・

クロスの汚れは多少ありますが、新築時からワンオーナー、リフォームは一切していないそうで、リノベーション向きの物件といえます。床はフローリング可。LL45等級要。スラブ直張りカーペットから杉フローリングへの変更なので10センチほど床は上げる必要がありますね。

 

リビングと和室に15センチほどの段差。水廻りもないところなので配管とも考えにくい。とりあえず畳を上げてみましたが・・・10センチほどの断熱材(遮音材)のほか何もない。やはり段差が流行っていたとしか・・・

しかし厚いスタイロフォーム。和室の床だけは次世代省エネ基準クリアか(笑)

 

無地のヒノキ縁甲板。見事な日焼け。畳とともにここまで色の差が出ているところを見ると、新築時からず~っと同じタンスが置かれていたのかもしれません。その他、床柱にはヒノキの絞り丸太が使われてたり、床の間天井には照明が隠されていたりと凝った部分が見受けられます。しかし畳も壁もきれいです。24年暮らしてたとは思えない。

 

ユニットバス天井裏とキッチンパイプスペース内部を点検口からチェック。スラブ間寸法は概算で2700弱とかなり大きい。天井は上げられるがその分梁が大きく見えることになるのでバランスが重要ですね。

共有縦管はトミジ管、掃除口あり。ということでキッチンどこに移動するとしても縦管清掃用にPS点検口が必要。しかし洗面バストイレ側のPSは点検口見当たらず。

パイプスペース内部下地からみて、外壁下地は10ミリスタイロ裏打ち石膏ボード、総厚15ミリ程度?おそらくGL張りと思われます。4面外壁でリフォームなしの割にカビや結露の跡は見受けられない。10ミリ程度のスタイロが結構効いているのでしょうか・・・

 

南面と東面は全てワイドバルコニー。Kさんが気に入っているポイント、私も好きです。
そして、バルコニーからは神戸の町並みが一望。景色の中に緑も多いし、とっても静かで気持ちいい。素晴らしいです。

バルコニーは景色が一番綺麗に見えるところや、リビングの目の前はウッドデッキとしたいところ。掃き出し窓はスラブ天より200ミリ以上のまたぎがあるので、『ルーフバルコニーとウッドデッキ・障子の映える和の家』西宮名塩K邸のように外部への繋がりとアクセスのしやすさを考慮した方がよいかと思います。

 

というわけで不動産屋さんと分かれたのち、細かい部分やコストなどのお話を一時間ほどさせて頂きました。採寸と竣工図の確認は購入の決意が固まってからということで、まずは木のリノベーションの実例や住み心地を知って頂くため、近いうちにOBさんのお宅に訪問することになりました・・・

ということで灘のHさん、近くご連絡させて頂きます(笑)

2010年5月15日