漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)の壁に憧れています。塗ることはできますか?
漆喰は石灰から作られた日本の伝統的な塗り壁材です。お城の外壁や蔵の壁などで今でもその姿を見ることができます。
近年、住宅の壁材としてビニールクロス(壁紙)が急速に普及し、ほとんどの住宅で使われています。
安い・張りやすい・汚れにくいといった特徴があり、非常に便利なものだからです。
ところが、便利な材料は時として人間に牙をむきます。ビニールクロスを張る際に使われる接着剤や、クロスそのものに使われている化学物質が引き起こす病気(シックハウス症候群)が急速に増加し、社会問題となったのです。
こういった背景もあり、最近では本物の良さを見直す人たちが漆喰や珪藻土(けいそうど)といった塗り壁を使うことが多くなってきました。
塗り壁には独特の風合いや優しさ、湿度を調整する機能などのメリットがありますので、私たちも積極的にお勧めしています。
ただ、塗り壁は左官やさんの技術によって塗られるものです。ただ貼って終わり、のクロスと違い、手間や時間、コストが大きく掛かってきます。またきれいな塗り壁を作るにはしっかりした下地も必要。その処理にもまたコストが掛かります。
家全体を塗り壁にしようとすると、クロス貼りの数倍のコストと時間が必要です。
そこで私たちは『誰かの家の壁塗りをみんなで手伝う』という活動を推進しています。具体的には、塗り壁に興味のある参加者の方を募り、実際に工事中の家の壁塗りをみんなで楽しみながら手伝おう、というものです。
その昔、誰かが家を作る、といえば、大工さんはじめ、集落の人たちが集まって、ボランティアで協力して作っていたんだそうです。いわゆる『結(ゆい)』というシステムです。
家を建てる人は手伝ってくれる人たちに食事を振る舞い、手伝う人たちは労働力を提供する、という形。茅葺き屋根の葺き替えなんかも結のシステムでみんなでやっていたそうです。
手伝う人も自分が建てるときは手伝ってもらうわけで、そこには『お互いさま』という精神がありました。ちょっと形は違いますが、みんな忙しくてせかせかしている現代だからこそ、『結』とか『お互いさま』の気持ちを大事にしながら、同時に楽しんでもらえるってなんかいいな、というのがこのイベントの一つの目的です。
塗り壁を見てみたい、触ってみたい、塗ってみたい、と少しでも興味のある方はぜひ一度ご参加下さい。