お問い合わせいただきありがとうございます。代表の小谷和也です。
さて、私は生まれたときから現在に至るまでずっと団地かマンションで暮らしてきました。つまり一戸建てで暮らした経験がない生粋の団地っ子です。
そのためか子供の頃、近所のいとこの家(2階建ての家でした)に遊びに行っては、意味もなく階段を上り下りして遊んでいました。 家の中に階段がある、っていうだけでとてもワクワクしたものです。(この感覚は一戸建てで育った方には分からないかも知れません)
建築業界に入ったのは、そんな住宅に対する憧れの念が強かったからなのかも知れません。
そして住宅設計の仕事を通じてたくさんのご家族と出会い、マイホーム実現のお手伝いをしてきました。 住宅設計はとてもやりがいのある仕事です。誰もが一生に一度の大事業ですし、きっと一番高い買い物のはずです。そして、そこで何十年も暮らしていくことになります。 責任も重いけれど、これ以上にやりがいのある仕事はないと思ってやってきました。
『自分の家は建たないけれど、人の家は建ててます』、というのは我々設計屋がよくいうジョーク。ですがまさにその通りで、ひたすら人の家を設計させて頂いてきました。
●これからマンションを手に入れてリノベーションをお考えの方へ
そんな私も結婚し、人の親になり、マイホームを持ちたい、と漠然と考えるようになりました。しかし、最近の土地価格の上昇は異常です。ただでさえ遠かった一戸建ての夢は雲の上に登っていってしまいました。
実際に阪神間で家を建てられる『余裕のある方』はどんどん減少していくでしょう。 たくさんの方がマイホームの夢をあきらめられているのが現実だと思います。 そう考えたとき、一人の建築屋として『少しでも多くの人のマイホームの夢をかなえてあげる方法ってないのか?』と心の底から思いました。
私と同じような状況の方はきっとたくさんいるはずです。そして誰だって自分たちのこだわりを反映させた家に住みたいはず。 そこで私は設計事務所として、2009年からマンションリフォーム・リノベーションを普及させる活動を始めました。これまでに120件以上のリノベーションをお手伝いをさせていただきました。
●今お住まいのマンションを『ちゃんと』リノベーションしたい、とお考えの方へ
最近、現在お住まいのマンションを全面リノベーションさせて頂く機会が増えました。ご相談頂く物件の築年数や面積はさまざま。しかし共通しているのは、現在の住まいに対する不満や不便を大きく感じているということです。
家族それぞれライフスタイルは違うのに、みんな同じ間取りのマンション。部屋数はたくさん、けど収納は少ないし、風は通らないし、暗いし・・・ それこそ、家に合わせて窮屈な思いをして住まれている方が多いことを実感しています。
また、築10年もすればボロボロになる合板フローリングの耐久性や冬の冷たさ、紫外線で色が褪せていく窓枠など、新建材に対する不信感はとても強いものがあります。どうせリフォームするなら、気持ちよくて、長く使えるものにしたい、と思うのは誰だって同じです。
そして実は一番の悩みは、『普通にちゃんとリフォームしてくれそうな業者がいない』ということなのかもしれません。
- 子供が小さいので、床の騒音対策には気を付けたい
- カビや結露がすごいのでその対策をしたい
- 夏の暑さ、冬の寒さがひどいので断熱に力を入れたい
そんな思いでリフォームを考えられて色々検索してみても、おしゃれで奇抜なデザインの会社はたくさんあれど、断熱や遮音といった『基本的な性能』について自信を持って何とかしてくれそうな業者がない、と皆さん口を揃えておっしゃいます。
リフォームとは本来、悩みや不満、不便さの解消が前提のはずですが、実はその部分があまり意識されていないのがこの業界の現状であることは、奇抜で斬新なリフォームがテレビ番組で取り上げられるところを見てもよく分かります。
どんなにデザインがおしゃれでも、コストが安く納まったとしても、暑さ寒さがひどかったりすれば、それはやはり『住みにくい家』でしかない。
私たちは住んでからの快適性をできるだけ上げるために、遮音性能や断熱性能、風通しや採光、家事動線など、基本的な性能を高めることを何よりも大事にしたいと考えます。そのために各種建材の性能の検証と改善を繰り返してきました。 例えコストは上がっても、OBさんの喜ばれている声を頂けば頂くほど、性能に関する思いはどんどんゆるぎないものになっています。
私自身も2016年に中古マンションを購入、私の両親とうちの家族5人に事務所もまとめた、三世代同居+職住近接をマンションで実現して住んでいます。 住んでみたからこそわかることってあるんだなぁ、と日々痛感しながら、気づいたことや自分の失敗を反面教師にして設計に活かしています。
●一般のリフォーム屋さんに比べてかなりコストが掛かります
ただ、皆さんに一つだけお伝えしておかないといけないのは、当事務所のリノベーションは一般的なリフォームよりもかなりコストが掛かる、ということです。素材にこだわり、設計にこだわり、性能を確保する、ということは、基本的な部分や目に見えない部分に掛かるコストが大きくなるということだからです。
私たちは設計事務所ですので、プランニングや設計を行い、工事は地元の信頼できる工務店さんにお願いすることになります。第三者的な立場で工事をチェックできる強みはありますが、設計も施工も一貫で行うリフォーム業者さんに比べるとかなり割高になります。
また、部分的なリフォームや、間取りを変更しないリフォームは基本的にお断りしています。既存部分を残すリフォームでは設計の制限が大きく、また性能を上げることも難しいからです。設計事務所である私たちにご依頼頂く金額的なメリットがほとんどなくなってしまうからです。
●電話ではなくまずはメールでご相談ください
現在お住まいのマンションをリフォームしたい、という方は、まずは現状の不満や不便なところをお聞かせください。 結露がひどい、という現象一つとっても、断熱性能が足りないのか、素材によるものか、間取りが悪いのか、ライフスタイルによる影響が大きいのか、様々な原因が複合して発生しているからです。
なるべく詳しくお聞かせ頂ければ、まずはメールにてアドバイスさせて頂きますし、一度物件を見せて頂ければ、どんなリフォームが可能か、それに関わる期間やコストなどについても大まかにお伝えすることができます。
できるだけたくさんの方のお手伝いをできればと考えていますが、小さな設計事務所のためお受けできるご依頼数に限界があります。繁忙期にはお待ち頂くことになる可能性もあり、時期的な制限が大きい場合はお受けできないこともあります。特に1年以内に新居に住みたい、というご要望の場合はほとんどお受けできません。申し訳ありませんがご了承ください。
また電話は出れないことが多いので、できるだけメールで、下記のフォームからご連絡ください。 ご相談に関しては、あくまで現在ご依頼頂いている方を優先させて頂きますので、ご返信にお時間を頂きます。またご要望に合わせることができない可能性も高いです。必ず力になれる保証はありませんが、プロとしてのアドバイスはなるべくさせて頂きます。 下のフォームのメッセージ欄になるべく細かく書いて頂けるとより詳しいご回答ができると思います。
※お預かりした個人情報は第三者に伝わることのない様、厳重に取り扱います。またご要望のない限りこちらからお電話や訪問をすることはありません。