前回、台風によって延期となっていました兵庫県丹波市の山を見に行く森林勉強会を先週土曜日に開催しました。抜けるような秋晴れ。日差しが強くて暑ささえ感じるほど・・・とにかく天気が良くてよかった・・・今回、あまりの参加者の多さにバスが定員オーバーとなったために、私は自家用車を出してバスに付いて行くという形になりましたが、子供から大人まで山の雰囲気を堪能できるいい機会になったのではと思います。
私は奥さんと子供を連れて行く予定が、前日に長女がおたふくかぜに掛かり参加できず・・・可哀想なので大好きな枝豆(丹波特産の黒枝豆!粒がデカイ)を1キロ買って帰りました。嬉しそうに食べていました(笑)
ではでは、ツアーのレポートをお送りします。
スタッフ、関係者含め総勢40人近い大人数・・・圧巻です。宝塚駅から約1時間。林道入り口までバスで移動し、その後伐採現場まで10分ほど山道を歩いて移動。
木々の隙間から日差しが指す森の中はとても幻想的。そしてひんやりしています。
森は下草が生えて健全な状態であることが分かりますね。そんな林道をゾロゾロ歩くさまはなんとも不思議な光景です(笑)
すすきや少し色づいた木々。秋の訪れを肌で感じられる散策にはちょうど良い距離。
伐採現場に到着。まずは県と森林組合の職員の方から簡単な説明をして頂きました。皆さん、熱心に耳を傾けられていました。
いよいよ間伐実演です。山師のお二人が準備にかかります。
木を切るのに使うチェーンソー。木こりといえば斧・・・というイメージがありますが、今は機械です(当たり前です)
いっぺん使ってみたい・・・ちょっと怖いけど・・・(笑)
さぁ、いよいよ伐採。参加者の皆さんも固唾を飲んで見守ります。かなり細い木だなぁ、と遠目には思ったんですが、実際切り出してみると結構太い木です。40年生ぐらいだそうで、私よりも年上・・・先輩、失礼しました。
この後、山師さんがチェーンソーでお土産用に薄く輪切りにしてくれて、あたりにはヒノキのいい香りが漂います。子供も手ノコで丸太切りに挑戦。その後、みんなでお弁当を頂きました。これがうまかった。
その後、製材工場、乾燥施設を見学。木が生まれ育ったところから、伐採して製材されるところまで、一連の流れを見て頂きました。
木を育て、守る人がいて、それを材料へと加工する人たちがいる。こうやって日本の林業、山は守られていることを改めて実感します。今回切った木も40年間も掛けてじっくり育ってきたんです。
日本人が受け継いできた木の文化って、美しい。たくさんの人たちの手塩に掛けられた木たちを、もっともっと使ってあげたい。改めてそう思いました。
今回ご参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました!
今回参加できなかった方、年内にもう一度やるかも知れません。その際はぜひご参加下さいね!
<おまけ>
こちら事務所に持って帰ってきたヒノキの輪切り。右側は皮を剥いた状態になっています。
切りたては水分が多くて皮も柔らかいので、手で簡単に剥けるんです。
しっとりとした皮は製材された『硬い木』のイメージではなく、柔らかい『生き物』という感じがします。
木って生き物なんだ、生きてるんだ、って改めて思いました。おわり。