<今までの見学会のようす>
『小さなロフトと引き込み障子の小上がり和室のある家』完成見学会レポート
『小上がり寝室と小下がり和室のある 木のリノベーション』完成見学会レポート
『眺望のあるカウンターキッチンと珪藻土塗り壁の家』完成見学会レポート
『ガレージスペースとホームシアターのある無垢床の家』完成見学会レポート
『障子と珪藻土を使ったサンルームのあるメゾネットの家』完成見学会レポート
『畳スペースと杉ベンチの2つの床のある珪藻土の家』完成見学会レポート
『本棚ベッドのあるワンルーム空間の塗り壁の住まいのリノベーション』完成見学会レポート 1日目
『本棚ベッドのあるワンルーム空間の塗り壁の住まいのリノベーション』完成見学会レポート 2日目
『斜め壁の浴室ボックスのある珪藻土壁のリノベーション』完成見学会レポート 1日目
『斜め壁の浴室ボックスのある珪藻土壁のリノベーション』完成見学会レポート 2日目
『木の収納ボックスのあるモザイクタイルと山桜の家』完成見学会レポート
『小上がり畳スペースのある大空間リビングの家』完成見学会レポート
今回は、今年二回目となる木のマンションリフォーム完成見学会(兵庫県明石市)開催のお知らせです。
現場会場は、JR朝霧駅から徒歩8分ほど、築26年の小規模なマンションの角部屋・最上階。静かな住宅地にありながらも海が近く、夏場は海水浴なども手軽に楽しめる魅力的な立地です。
施主のKさんはホームページから資料請求を頂き、去年の9月に開催した長田区Nさん邸完成見学会に参加された際に、木のマンションリフォームのお住まいをご覧頂きました。その後、Kさんの希望エリアを中心にいくつかの物件をリストアップし、物件探しからお手伝いさせて頂く中で、今回の勾配天井がある最上階住戸に出会いました。
出会い・・・っと言っても、勾配屋根になっていると分かったのは、住戸に入ってから。不動産屋さんから渡されていた情報には、そういった事は全く書かれておらず”ごく普通の角部屋”という意識で見学に向かったので、勾配天井、しかも最大高さが約3.3mも有ると分かった時には、まさに棚からぼたもちという心境でした。
天井高が高いだけではなく、開口部も多く設けられていましたので室内は非常に明るく、プランニング時にしっかりと通風経路を意識していれば、どこに居ても風通しの良い快適な住まいを造る事が可能。
ただ、角部屋で最上階、南・東・北・天井の4面が外気にさらされた住戸。
上下左右を囲まれた住戸と比較すると、熱損失が非常に大きいのがこの物件の問題でしたので、最上階ならではの勾配屋根を使った大胆かつ、快適な生活が出来るリフォームのご提案を行うには断熱工事は必須でした。
今回のKさん邸では外壁面には木下地を組み、乾式の断熱ボードを重ね貼り。勾配天井面には現場発泡の吹付け断熱材を施工。また、開口部6箇所全てに内窓を設置し、温熱環境の改善を入念に行いました。
それと、部分解体の際に分かった事ですが、これまでは南・東外壁面に厚さ1センチほどの薄い断熱材しか入っておらず、北側はなぜか無断熱・・・。カビは発生していませんでしたが、冬場は開口部だけではなく外壁面でも結露が発生していたのではないか、と思わざるを得ない状態でした。
また、間取りは南東側に大きなLDKを配置し、小上がりになった寝室へは大きな引戸を壁に引込む事で、LDKとも一体に利用する事が出来、南北の通風経路も確保。
その他、布団置き棚を新設したウォークインクローゼットや趣味・家事・勉強などご家族が揃って利用する事が出来る幅3mほどのヒノキカウンターがあるワークスペースは、全て引き戸で仕切られており、通風経路と同様に行き止まりが無く、人も動きやすい動線を確保する事が出来ています。
完成見学会では言葉や文字でお伝えするのが難い所を、香り・手触り・足触りなど人間の感覚を頼りにして、新築マンションや一般的なリフォームとの違いを存分に感じて頂けると思います。
この機会にぜひご参加くださいませ。お会い出来る事を楽しみにしております!
今回のリノベーション見学会のみどころ
●勾配天井がある大きなLDKに設けた杉柱・梁の木造ロフト
最大高さ約3.3mの天井高さを生かす為、コンクリート空間の中に木造のロフトを新設。
●引き戸・引き込み戸を駆使し、生活環境の向上を目指したプラン
マンションだからこそ、建具を上手に使い分ける事で、温熱環境・通風・動線に配慮した間取りを実現。
●LDKと繋がる緩やか勾配天井の小上がり寝室
寝室とLDKとは大きな引き込み戸で仕切られており、閉めれば寝室。開ければLDKの一角に。
見学会は完全予約制です。事前にご予約頂いた方に詳しい住所と地図の載った案内状をお送りします。電話・FAX・メール・HPからお申し込み下さい。