兵庫県宝塚市で工事中のSさん邸におきまして完成見学会を開催します!周辺にはコインパーキングもありますのでお車でもお越しになれます!
また今回も木の家具工房さんの家具展示、小物販売のほか、観葉植物や多肉植物の展示販売や相談会も行います!
『山名栗の大黒柱とタモの間仕切棚のある断熱リフォーム 完成見学会』
6月22日(土)・23日(日)13:00~17:00
※時間内でしたら何時に来て頂いても構いません。阪急今津線 逆瀬川駅 徒歩10分
完全予約制(お申し込み頂いた方に地図をお送りいたします)
<コラボレーション>
・zooさん(大阪府大阪市)
木の家具を専門に作られている大阪の家具工房さん。いつもテーブルや制作家具でお世話になっています。見学会ではスツールやテーブル、ダイニングチェアやソファのほか、小物の展示販売も行なってくれます。
・春音さん(大阪府吹田市)
吹田市の花屋さん。観葉植物や多肉植物の販売のほか、ガーデニングや造園なども手掛けられてます。初コラボレーションの今回の見学会では植物の展示販売のほか、23日(日)は会場でグリーンの相談にも乗ってくれますよ。
・橘商店さん(大阪府大阪市)
「突きのみ」や「ちょうな」などで独特の削り痕を残す、日本古来の加工技術である名栗加工
に特化した材木屋さんです。見学会では、珍しい銘木を使ったボールペンやパスケース、iphoneケース等の小物類の展示も行なってくれます。無垢板を使ったダイニングテーブル等の相談も可。
見学会二日目の23日(日)は、見学会にも参加して頂くので、木に関する事なんでもご相談ください(笑)私たちが知らない木の事、たくさん教えてくれると思いますよ。
今回の会場は宝塚市逆瀬川、築33年78平米ほどの住戸。全198戸と比較的規模が大きく、
南向きで日当たりの良い環境です。
阪神間へのお引越しを検討されていたSさんに中古マンションのご購入&自然素材リフォームのご相談を頂き、物件探しからお付き合いをさせてもらいました。
まず、中古マンション探しで大事にされたポイントは近隣の生活環境。ショッピングセンターの有無やインフラ施設への距離、そして落ち着いて生活が出来る環境である事でした。
新たに物件を購入する際、住戸内の条件(構造や配管等)ももちろん大事ですが、こうした近隣の生活環境はリフォームで改善する事が出来ませんので、とても重要なポイントかなと思います。
購入物件は、何度か簡易なリフォームがされていたようでしたが、基本的な間取りは建築時とほぼ同じ。 続き間の和室二室、その横にLDK。そして、北側に洋室が一室。そして、収納は和室に押入れが一箇所。
これだと物件を売り出す広告に4DKとは書けますが、実際の生活は全くイメージされていない・・・
・・・6帖程度のダイニングキッチンのどこにテーブルを置けと・・・(汗)
っとまぁ、既存の間取りの話をすると長くなってしまうわけですが、南向きで日当たりは良好、南北に開口部 (北側洋室が少し飛び出しており、室内に風を呼び込みやすい形状)が有りましたので、いつも通りに採光や通風を取りつつ、動線や収納量の確保に重点を置いた全面リノベーションをご提案させて頂きました。
また、新しいお住まいについての具体的なご提案の前に、木の家OBさん宅にご訪問。木の家での暮らしや素材を実際に確認して頂く事で、お住まいに対するイメージの共有を図りました。
今回の工事では、コンクリートの躯体が見える”スケルトン”の状態まで解体し、外部に面する南北の壁面を某断熱材メーカーさんと開発中の新断熱工法を採用して断熱性能の向上に努めました。
開口部(南面掃き出し窓×2、北面腰窓×1)には、樹脂性の内窓を設置し、冷え込みやすい北側室のみ断熱ブラインドを採用しています。
動線は風の通り道を意識しながら、シンプルに。
「LDKからサニタリーに通じる動線」、「LDKから北側和室に通じる動線」、「LDKから玄関に通じる動線」、南北に3本の動線&風の通り道を持たせ回遊性・角部屋の繋がりを意識した配置を行いました。
また、床は私たちの標準仕様である厚さ30ミリの幅広杉フローリング。杉無垢フローリングを張る上で最も大事な工程となる、ヒノキ間伐材を使った木毛セメント板の乾式二重床を施工し、階下への遮音性能の向上にも努めています。
その他、壁はすべて左官職人さんによる珪藻土塗り、いつもより少し幅のある造作キッチンや造り付けのカウンター収納家具などなど、私たちが標準仕様としたマンションリフォームに向いている素材を使った全面リノベーションとなっております。
この機会にぜひ、木に包まれたマンション住戸の空間を体感してみて下さいませ。
<今までの見学会のようすはイベントレポートのページでご覧いただけます>
今回のリノベーション見学会のみどころ
・杉羽目板天井と栗の六角手摺
廊下天井は杉羽目板張りとし、杉フローリングと張り方向を合わせる事で天井高を抑えた空間でも
軽やかで明るい印象になるように。
また、玄関框との段差には、栗の六角棒に京風なぐり加工を施した手摺を設けました。
横長の形状はとても握りやすく、框のチーク材・床の杉材との相性も良し。寂しくなりがちな玄関を楽しい 空間に演出してくれています。
また、廊下には天井いっぱいの収納を二箇所設けました。玄関側の収納は下駄箱として、LDK側は掃除機や生活雑貨の収納というイメージ。幅もある大容量の収納となっていますので、LDKに溢れる事なく、物を収める事が出来るかなと思います。
・南と北をつなげる和室とウォークインクロゼット
施主さんのお仕事が作り帯の先生、という事もあり今回は北側に作業部屋兼客室の和室を設けました。 着物箪笥を置く為の桧板間、着物を掛ける杉の長押を設けて、Sさん邸ならではの和室になりました。
和室の隣にはウォークインクロゼットを配置。押入れと同じ奥行きの中段を設け、お布団が収まるように。 そして、お手持ちの収納BOXが収まる可動棚とハンガーを吊れるハンギング棚を設けています。
また、和室・ウォークインクローゼットの引戸を開ければ、北面と南面の間に風の通り道が出来、その経路上に寝室スペースが来るように配置しています。
“夏場は出来るだけエアコンに頼らず、自然風だけで眠りたい。 ”
お打合せの際、そういったお話をされていましたので、この風の通り道の確保は平面プランの設計上とても重要なポイントになりました。
・コンパクトな水回りと短い家事動線
浴室・洗面・トイレの水回りスペースは南側のLDKを大きく確保する為、配管の接続を簡易にする為にも、出来るだけコンパクトにまとめました。
また、水回りスペースとキッチンとの間にパントリーを配置する事で、日常の家事動線もコンパクトになるように意識しています。
どうしても雑多になりやすいキッチンと洗面の間にパントリーがある事で、収納家具を置く必要がなくなりますし、こうした形は収納全体の把握もしやすいですので、快適な生活には欠かせないスペースかなと思います。
南側には25平米ほどの大きな空間を設け、LDKと家具屋さん製作のタモ材シェルフで区切る寝室
スペースを配置。
多くの時間を過ごすこの空間にはさまざまな木材を取り入れる事にし、大阪の材木屋・橘商店さんの倉庫に向かいました。Sさん邸に合い、そして杉床との相性の良い材を見せてもらいながら、仕上がりのイメージを想像しながら選んできました
木目を眺めたり、質感を確かめたり。居るだけで楽しくなるような、そんな空間をになってくれたらいいなと願っています。
・栗材の加工で有名な橘商店で購入した栗の山名栗柱とキッチンのエンドパネル
栗の柱は一般でいう古材になるのですが、なかなか見られる事のない珍しい材料です。
経年変化で味わいの出た栗柱の色合いや表面の質感は、ずーっと見ていても飽きさせません。
今回はその栗柱をLDKの中心に据えました。大きな大空間をやんわりと、リビング、ダイニング、キッチン、寝室スペースに区切る、そんな役割を担ってもらいました。
また、キッチンの側板には、栗の幅ハギパネルを取り入れました。元来、水に強く腐りにくい材ですので、水回りにはぴったりかなと。色合いも主張せず、杉床の空間に上手く溶け込んでいます。
・キッチンカウンターには、タモ無垢板を。洗面カウンターには、メープル幅ハギ板を。
キッチンカウンターは通常よりも10cmほど高くし、作業面がリビングから見え難い高さに設定。素材はタモの無垢板で幅が30cmほどありますので、ハイスツールに座ればちょっとした食事も可能。
コンパクトにまとめた洗面は北側という事もあり、南側と比べると暗めになってしまいましたので、カウンター材には明るい色合いのメープル材を選択。よーく見ると、杢目もおもしろくて楽しめます。
施主さんにもスタッフとしてご参加頂く施主参加型の完成見学会です。木のリノベーション経験者の生の声を聞けるまたとない機会となっています。
事前にご予約頂いた方のみに詳しい住所と地図の載った案内メールをお送りする完全予約制にさせて頂いております。参加ご希望の方は下記フォームよりお申し込み下さい。
※会場周辺にコインパーキング有り。会場へは最寄駅より徒歩でお越しになれますので、お申込み時にどちらでお越しになるかお聞かせください。お越しになる交通手段に合わせた案内をお送りいたします。
※事前にご予約頂いた方のみご参加頂けます。当日の飛び込み参加はお断りさせて頂きます。
※会場では手袋着用の上ご見学頂きます。現場保護のため、小さなお子様にはご配慮をお願い致します。
この機会にぜひ足をお運び頂き、木のリノベーションの実物を体感してくださいませ。皆さまのご参加をスタッフ一同お待ちしています。