「出張おすわり講座 in 静岡」その2
クラフトコンサートさん、現行品展示のバリエーションも豊富ですが、予約すると見れる近くの別館がマジ博物館レベルでヤバい。
今回一番見たかったのがこれ。デニッシュモダンの父、王立アカデミー家具科初代教授コーア・クリント大先生のチークのデッキチェア。もちろん初見。
外で使うデッキチェアはたためる構造が大前提。で、くつろぐには足を伸ばしたいけどたためる構造だとオットマンが別に必要になる。
そんな諸々を1933年にクリント教授がオールインワンで形にしたのがこのデッキチェア。90年近く前にこれが形になってたのがすごいな。
この子、オークションでもほぼ見ることなくて、検索しても画像もあまり出てこないくらい極レアな一品。KING OF たためる椅子。
私がビビりつつたたんでいる動画を見て頂くと分かるけど、オットマン部は折りたたんだ脚とともに座面下にスライドして収納、そのままでも使えるし、フラットにたためるようにもなっている。教授、頭が良すぎますぜ・・・ オーナーから少し躊躇しつつのおすわり許可頂いたものの、万が一壊したら・・・と怯えながら座ったせいか、座り心地を感じる余裕さえなかった(汗)
この子、織田コレクションで有名な織田さんがひとつ持ってるのは確からしいけど、おそらく国内に数台しかないと思われる・・・ 特に実物見れるのは日本でここだけかもしれません。貴重な経験をさせて頂きました。
こんな名作を眠らせておくのはもったいないので、カールハンセンさん、是非復刻してください。
静岡市民の皆さんには、そんなデンマークの宝が市内にあることにもっと誇りを持つべきよ、と酒の席で力説した静岡の夜でございました。