柿生の家

柿生(かきお)の家 House in Kakio

神奈川県川崎市 Y邸マンションリノベーション

竣工: 2021/10
RC壁式構造 1986年築 63.99㎡
設計監理: 小谷和也 写真撮影: 塚本浩史
施工:株式会社 中山建設

川崎市の緑あふれる住宅街に建つマンションを夫婦と小学生の子供二人の住まいとして計画。低層の壁式構造のため、住戸内に抜けない壁と梁が出てくるネガティブな要素をポジティブに捉え、梁と窓ラインでリビング全体に鴨居を通しつつ壁の仕上げを切り替え、ウッドデッキを設けた凹部のバルコニーまでを視覚的に室内に取り込めるよう考えた。

北側は廊下と4枚の引戸で仕切られた大きな一室空間を設け、可動家具で仕切ることで寝室、ウォークイン、2つの子供室をフレキシブルに取れるように計画。廊下との引戸は上部にランマ、下部に通風の無双を設えた機能建具として採光や通風を確保できるようにしている。

玄関には断熱網戸とシューズクロークを設け、水周りは一箇所にまとめつつキッチンとの動線を確保。洗濯機や冷蔵庫などは壁面に納め、コンロや収納と揃えることで居室が最大限取れるよう面積の最大化を図っている。