塚本通の家

神戸兵庫区Y邸マンションリノベーション

『造作ソファ・小下がり畳の間とウッドデッキのある家』

竣工: 2012/12
設計監理: 小谷和也 池田郁夫
写真撮影: 小谷和也
RCラーメン構造
2003年築
75.72㎡

Yさんは明石Kさん邸の見学会にお越し頂いたのがきっかけ。すでにマンションを購入されており、引渡しが済んでいる状態。早速調査と採寸をさせて頂きました。

当時築9年、こちらもまだまだ新築、という感じの新しいマンション。ただ全体の形状が入り組んでおり、北側は閉鎖的な共用廊下のため居室は真っ暗。部屋数はあるものの使い勝手は考慮されているとはいいがたい物件でした。

Yさんはご夫婦とも日曜大工もされるし、アウトドアの趣味も多い活発なご家族。和の雰囲気が好き、というご要望に合わせ、2本の大黒柱を中心に、水周り以外の空間を田の字に6つに分割。もともと出っ張っていた部分はリビングに取り込み、将来的な子供スペースとして計画。

なるべくワンルームな空間として、リビング、ダイニング、キッチンのほか、小上がりの寝室スペースに小下がりの畳の間を設け、高低差を作り出すことで家に奥行きと楽しさを持たせました。

小下がりの畳スペースはキッチンカウンターとの境に造作ソファを設置、お持ちだった骨董品のタンスを置く場所を壁際に設けつつ、低く下げた天井には天井裏収納も設けました。

ウッドデッキのある広いバルコニーや青森ヒバを貼った浴室と洗面、ミニチュアを飾れるショーケースのあるトイレに廊下の本棚など楽しさがいっぱい詰まった木のマンションリノベーションとなっています。

<after>二本の大黒柱で田の字に分かれた、高低差が楽しい小下がりと小上がりスペースのある木の家

<before>部屋数だけが多いほぼ新築だけど暗くて使い勝手の悪いマンション