『障子と珪藻土を使ったサンルームのあるメゾネットの家』兵庫県西宮市東山台
竣工: 2011/07
設計監理: 小谷和也 池田郁夫
写真撮影: 小谷和也
RC壁式構造
1993年築
87.87㎡
施主のIさんはホームページからお問い合わせ頂き、購入予定の物件をみさせて頂きました。西宮名塩K邸のすぐ近く、同じ団地内での2件めのリノベーションとなりました。
斜面に半地下のようなメゾネットの1階がある変わった物件。コスト的に下階はそのままとして、LDKや水周りの集中する2階のみ全面改修させて頂きました。冬の寒さが厳しい西宮名塩の環境に合わせて、窓にはペアガラスの内窓を設置。床は全て吉野杉のフローリング張り。
壁式構造のため抜けない壁が多く、キッチンをどう明るくするかで悩みましたが、元々入り口だった部分にL字にキッチンを設けることで小窓のようなカウンターキッチンとして明るさと開放感を確保しています。抜ける部分はなるべく撤去、1階への階段の上部に床を作り、サンルームとして開口をしっかり活かせるように、また洗濯物を室内干しできるスペースを設けました。
サンルームは少し上がったTV台と繋げ、障子で仕切れるようにすることで冷暖房対策、また階段下の高さも確保できるよう設計しています。広いルーフバルコニーをガーデニングや日曜大工のスペースとして活用しながら上手にお住まいです。
<after>なるべく壁を抜き一室に。サンルームを持った開放的なLDKに
<before>新建材に包まれ閉鎖的なLDKと和室