『ルーフバルコニーとウッドデッキ・障子の映える和の家』兵庫県西宮市名塩
竣工: 2010/02
設計監理: 小谷和也 池田郁夫
写真撮影: 小谷和也
RC壁式構造
1993年築
98.94㎡
Kさんとは2009年6月に開催した『杉床と無垢家具のあるリノベーション』完成見学会にご参加頂いたのがきっかけ。Kさんはリノベーションされた物件を初めて見られたそうで、木のマンションリノベーションの実物を体感されてとても衝撃を受けられたとか。その後物件探しからお手伝いすることになり、数件見学した中でこの西宮名塩の物件に一目惚れ・・・
100平米弱、各階が斜面にスライドするようにして建つ築17年のマンション。南側は3部屋に面した大きなルーフバルコニー、3方角部屋で明るい。ただ、壁式構造のため抜けない壁があり、間取り変更には制約がありました。
南東側にはバルコニーに面した和室があり、その奥に隠れるように配置されたキッチンは窓も無く暗い圧迫感のある空間。またせっかく広いルーフバルコニーも出入り口の段差が大きく、現状はあまり使われていない様子もありました。
そこで、南側の和室を撤去し、替わりにカウンターキッチンを備えたダイニングキッチンを設置。もともとキッチンだった部分にはパントリーとウォークインクローゼットを設置。某有名ホテルの日本料理店の料理人であるご主人と焼き物や陶器集めが趣味の奥さんのために壁面いっぱいの大型収納を配置しました。
ルーフバルコニーに配置した杉の黒芯を使った縁側のようなウッドデッキは室内側にもステップとなるカウンターを作りアクセスしやすくしたことで、双子のKくんとMちゃんの格好の遊び場になっているようです。
明るく面白いご夫婦とは終始笑いの絶えない打ち合わせをさせて頂き、完成後も『いつでもお客さん連れてきて下さい』と。楽しい仕事をさせて頂きとてもありがたいです。Kさん今後ともよろしくお願いします。
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