金沢遠征のご報告 | マスタープラン／小谷和也設計室

先日、１泊２日で石川県金沢市に行ってきました。ムラモトさんの銘木市の見学がメインの小旅行です。村本社長とは今回連れて行ってくれたコボットの田中さんとともに震災時の支援物資運搬でご一緒させて頂いた経緯がありまして。といっても私はほとんど何もできてないんですが・・・

前回大阪で集まった際に、必ず金沢に行かせて頂きますとお約束してましたので、その約束が果たせてよかった。途中まで晴天だったんですが、金沢に近づくにつれ雨・・・最近どこか行くと必ず雨が降ってる気がする・・・

銘木市会場であるムラモトさんの倉庫・・・とにかくでかい。ちょっとしたホームセンターくらいの大きさ。そこに所狭しと板材やら柱材が並んでます・・・もうテンション上がる上がる。名前は知ってるけど実物は初めてみるという木がいっぱい。

ではでは、ご紹介できるだけ木材紹介いってみよう！

こちら、化け物のようにデカイ杉の一枚板。１７７ｃｍの私と比べて頂くと大きさが分かると思います。いったいどんなサイズの丸太だったんだろうか・・・すごい！

左の写真がブビンガ。アフリカの木だね。原版を見たのは初めてだったけどすごい赤の強さだ。右に並んでるのは栃。これだけ一度にみたのは初めて。

こちら、鹿子の木と書いてかごのき。こんな木があるのは初めて知りました。樹皮の表面がバンビちゃんの背中のような模様なのでこの名が付いたそうな。あまり流通しない木なので村本さんも値付けに困ったとのこと・・・サイズの割に安いなぁ。

左がポプラ。栃にちょっと似てるけどもっと白い。そして結構リーズナブル。右はラオス桧。細かい木目と艶がなかなか色っぽい。

左から、カバ桜、アフリカンチェリー、栗。栗は結構多くありました。アフリカンチェリーは初めて見たけどとても綺麗な色目。一目ぼれしちゃった・・・テーブルにしたいなぁ・・・

左から、ウェンジにタモ、松。ウェンジって初めてみた。まるで古民家の梁のように黒い。これが自然の色ってのがすごいよなぁ。

この２枚は両方アフリカンマホガニー。こちらも初めてみる木でしたが好きな感じです。

左から、一位（いちい）、ナラ、花梨（カリン）。カリンもいいよねぇ。

左はパーローズという木。これも実物は初めてみました。杉床に合いそうなこげ茶。素敵です。右は私も大好きな桜。山積み・・・萌えます・・・

特にたくさん見たのがこの木。ケヤキです。実は金沢城にも行かせてもらったんですが、ケヤキがとてもたくさん使われていました。この地方とは切っても切れない関係があるのかなぁ、と推測します。詳しくは知りません・・・一番右はニレの木です。

あと面白かったのが、一般的に使いにくいサイズだけど品質は問題ない、という変わった材料がいろいろあったこと。ケヤキの板やら、杉の天井板やら、ヒバやサワラの羽目板やら、桧の厚板やら。これは使えそうだなぁ、と妙に食いついてしまった・・・

その他、ローズウッドの原木やら、ブラックウォールナットのバカでかい板とか、いやぁ、木材図鑑みてるみたいで本当に楽しい・・・

気になる材料は目の感じとサイズ、価格も全て写真に収めてきました。どこに何を使うか、これは材料選択の幅がぐっと広がった気がするなぁ。

じっくり銘木を堪能させていただいたのち、近くの製材屋さんに移動。こちらでは栗の巾はぎ集成材の試作品を見せて頂きました。これはいい感じです・・・一枚板もいいんだけど、個人的には巾はぎ板が好きです。なんかよくわかんないけど好きです。

テーブル天板用に一枚頂こうと画策中。見学会、完成写真用の丸テーブルが作りたいなぁ、と思ってます。

その後、ムラモトさんのモデルハウスに移動。大工さんの手刻みで丁寧に作られた家。この外壁に使われているのは能登ヒバだそうです。きれいだ・・・

室内もすごい。色んなところに色んな木が贅沢に使われてます。珪藻土は私たちも使っているエコクイーン。しかし今回、私の心を掴んだのは浴室の能登ヒバ。無地だったのもあると思いますけど、色といい艶といい素晴らしい。また香りがいいんだな、これが。すっかりファンになってしまいました。洗面とかトイレ、お風呂でぜひ使いたい！