先日、奈良の吉野まで行ってきました。丸岡材木店さんという製材所の見学です。
ホームページをみてご連絡頂いたのがきっかけでしたが、フローリングや羽目板加工に特化されている方で、木材の乾燥や加工に至るまで細かいところにこだわられている会社さん。
話を聞いていてどうしても工場を見たくなり、迷惑顧みず池ちゃんと訪問させてもらった次第・・・
天気は暑いくらい。2時間弱の車の旅です。
私たちは材料を使う側。例えばフローリングに関して、なんでこうなんだろう?、もっとこうしてくれたらいいのに、と疑問や不満を抱くことは少なくない。逆に、フローリングを作る側にとっては、使い手の要望はほとんど届いてこない。お互い、『まぁ、こういうもんなんだろう』という思い込みや妥協が少なからず存在する。
まず無垢フローリング材がどうやって加工されているのかについて、自分たちは何となくしか分かっていない。実際にその工程を一からじっくり見せてもらい、何ができて、何ができないことなのか。それを見極めたかったんですね。
ただ、こういった地道な取り組みに付き合ってくれる会社さんは少ない。
特に生産者である山側は、一戸建ての構造材のようにどばっと大きい仕事には積極的なんだけど、小ロットのフローリングや羽目板に関しては商品構成さえ決めてくれない。
『頼んでくれたら何でも作りますよ』となる。
確かになんでもできるんだろうけど、それは時価のお寿司屋さんと一緒。値段も形も分からないものは頼みにくいですよね。
なので、丸岡さんのように私たちの話に真摯に付き合ってくれる方の存在はとても大きい。
どうすれば使う側、作る側が両方満足できる、お客さんに胸を張って自慢できるものを作ることができるんだろうか。
今回、作る側の製材所さん、現場で施工する側の工務店さん、そして提案する側の私たちそれぞれの意見を出し合って、新しいフローリング材を作ろう、という試みを行います。
難しいのはコストだね・・・まだまだ時間は掛かりそうですが、開発に関わるのは楽しい・・・♪