とじれるガラリ

とじれるガラリ

デザイン:小谷和也(マスタープラン/小谷和也設計室)
製造販売:藏堂

空気集熱ソーラーや床下エアコンの普及で床ガラリの需要は増えています。
ただ活躍は冬季限定、夏場は使わないので、ホコリやゴミが落ちないよう、できれば開閉できるものが欲しいところ。でも多機能なガラリは金属製のものがほとんど。

無垢の床材を使う住宅に合わせて考えるなら、やはり無垢材で作られたガラリが欲しい。
でもそうなると開閉の仕組みが今一つのものが多い。
市場にないのなら作ってしまおう、というのがこのとじれるガラリ開発の経緯です。

床厚15ミリでも使える開閉可能な木製ガラリの開閉動作を日本古来の通風の仕掛けである「無双窓」から着想しました。

薄い床ガラリでは、足で踏んでも壊れない強度を確保するのが最も難しい問題ですが、一枚の木材から削り出すことで強度を持たせています。底面のルーバーをスライドすることで無段階の開閉調整を可能にしています。

ガラリにはネットを仕込み、開放時のゴミや異物の落下なども防げるようにしています。