『山名栗の大黒柱とタモの間仕切棚のある断熱リフォーム』兵庫県宝塚市
竣工: 2013/06
設計監理: 小谷和也 池田郁夫
写真撮影: 小谷和也
RCラーメン構造
1980年築
77.39㎡
もともと京都にお住まいだったSさん。阪神間で老後のシングルライフを送る住まいを、ということでお問い合わせ頂き、物件探しから全面的にお手伝いさせて頂きました。
出てきた物件は宝塚市役所に近い1980年築、77㎡のマンション。周辺の利便性が高いこと、また南側が抜けており日射がふんだんに入ることなどが決定の決め手となりました。
お仕事で着物を扱われることが多いSさんのため、和室は必須。その和室プラスLDKの大空間の住まいとして、LDKで基本的な生活が納まるようなプランとして計画がスタートしました。
一旦スケルトン状態まで解体、乾式二重床での床下地の再構築のほか、壁には全て断熱材を設置、窓も全てペアガラスの内窓を設け、性能向上を図っています。
大きく取ったLDKには栗やタモを使った造作キッチンを設置。部屋の中央には、日本家屋の門扉などに使われる栗の名栗柱(山名栗)の柱をアクセントに設置。タモ材の造作棚をL字に配置してベッドスペースを確保できるように考えています。
バルコニーにはウッドデッキを設置。天井面はSさんと息子さんの共作の水性ペイントDIY仕上げ。玄関に設けた名栗の手すりやメープル材を使った洗面カウンターなど、色々な樹種をふんだんに使った気持ちのよい木の家になっています。
<after>大空間リビングに山名栗の柱、クリやタモ、メープルなどをふんだんに使った開放的な家
<before>築33年、77㎡、暗く閉鎖的な間取りだった中古マンション