玉造の家

大阪府大阪市東成区 N邸マンションリノベーション

竣工: 2021/03
RCラーメン構造 2003年築 75.11㎡
設計監理: 小谷和也 写真撮影: 小谷和也
施工:株式会社 藏家

大阪市内、玉造でのマンションリノベーション。既存は玄関側に洋室二室と和室にLDKという典型的な間取り。角部屋で南に面している2つの出窓と腰窓は荷物置場となり活かされていなかった。開放的で明るい浴室とワンルームのような空間が欲しいというクライアントの要望に、南向きの窓を浴室のために使いつつ、リビングと天井を繋ぐことで明るさも共有するというプランを提案した。

杉板張りのリビングは一部に寝室にもなる小上がり畳ユニットを設け、バルコニー側は一直線で障子で区切ることで凸部分をサンルームとして仕切っている。小上がりを設けたことで出窓が目線に近づき、またそのまま座れる居場所とすることができた。当初はハンモックを希望していたクライアントに対し、ナナ・ディッツェルのハンギングエッグチェアを提案、即採用になった。

リビングと天井を共有する浴室は上部をガラスで仕切り、浴槽に浸かりながら遠くあべのハルカスが見える眺望風呂として、また浴室に入った南の光はガラス越しにリビングの間接照明の役目も果たす。対面カウンター式のキッチンはハイスツールを並べてダイニングとして使えるように、また小上がりに置いた座卓で床座の生活も楽しめるようにしている。