軍艦島からマンションの寿命を考える

日本で初めて経った鉄筋コンクリート造の集合住宅って?という話になると必ず出てくるのが長崎県の端島、別名『軍艦島』

最近でも上陸ツアーは話題で、インターネットで初めてその姿を見たときには鳥肌が立ちました。ラピュタみたいだけど、メルヘンチックではなく、かなり怖いです。

炭鉱の島として高度成長期の1960年には外周1200メートルの小さな島に5000人以上の人が住んでいたというから驚き・・・当時の東京の人口密度の9倍あったそうで、それはもう賑やかだっただろう・・・

石炭が使われなくなり、私が生まれる前の年の1974年に閉山。無人島になったそうで、日本の高度成長を物語るモニュメントと言ってもいいかもしれない。とはいえ、退去を余儀なくされた住人の皆さんのことを考えると胸が詰まる・・・

建てられたのは1916年(大正5年)とのことですでに100年以上。無人島になってからも50年ほど経ってるから窓とかは当然ボロボロで見る影もない。

しかし、海の真ん中で塩分の多い潮風を受け続けてなお倒壊していないというのがすごい。これで手入れをしていたらまだまだ持つということなんだろうか・・・むしろ放っておいたから長持ちしていたりして・・・

今と当時では建て方や材料は違うとして、最近のRC造マンションの寿命はいったいどれくらいなのだろう、という際の目安というか、壮大な耐久性実験体といってもよいのかもしれません。