ValoTila(ヴァロティラ)

福島県郡山市 八光建設 マンションリノベーションモデルルーム

竣工: 2024/03
SRCラーメン構造 1989年築 59.85㎡
設計監理: 小谷和也 写真撮影: 西坂直樹
施工:八光建設株式会社

郡山市に木のマンションリノベモデルルームを作りたい、という依頼から始まった計画である。物件探しから協力しつつ、無垢材の空間を体感できるモデルをどう作ればいいかを模索しながらプランを進めた東北地方で初めての設計物件。

物件はJR郡山駅からほど近い、5か所ある掃き出し窓から会津の山並みを遠く望みつつ、郡山の街を一望できる絶好のロケーションを持つ正方形に近いコンパクトな角部屋。そこに対し、住戸のコアに浴室を設け、断熱改修を施した壁と窓の内側に障子と板戸の結界を取り回し、長く取った土間空間や縁側、水周り空間を配置しながら少しずつ切り取っていくことで居場所と役割を与えていくような構成としている。

素材には地元で産出される白河石などを使い、エアコン一台で家全体の冷暖房をまかなう全室空調も設置、壁面には木繊維を吹き込む断熱強化、内窓の設置で安定した温熱環境をもつ終の棲家として、空間の快適性を体感してもらえるモデルルームとなるよう計画した。

モデルハウス名の『ValoTila』はフィンランド語で『光のある場所 光の空間』を表す。障子に囲まれた角部屋が街に対しての行燈のような存在になれば、という意味を込めている(ネーミング協力:遠藤悦郎氏)。

※↓こちらから予約頂くことでモデルルームの見学ができます。
https://simoku-renovation.jp/modelroom/