二十四軒の家

二十四軒の家 House in Nijyuyon-ken

北海道札幌市 須藤建設 マンションリノベーションモデルルーム

竣工:2025/02
RCラーメン構造 1996年築 99.91㎡
設計監理:小谷和也 写真撮影:須藤隆
施工:須藤建設株式会社

札幌市内、目の前に公園を望むマンションの一室を木のマンションリノベーションが体感できるモデルルームとして計画。北海道で初めての設計物件となった。

物件は約100㎡と広く、正方形の角が切り取られたような形状の三方向角部屋である。構造体として住戸内に現れるコンクリートの柱や壁、梁などはあえてそのまま残し、木質材料との対比を際立たせている。

リビングに出てくる斜めの外壁には桧を鉄媒染(てつばいせん)した黒壁を緩やかなアールに設けることで圧迫感を消し、出窓を活かしたカーペットの小上がりからは南側の公園を一望できる。構造のコンクリートでどうしても生まれてしまう小さな空間は一段下げてソファを作り込むことでこもれるリビングとして設えた。

北海道という地域性や建築の歴史に鑑み、天井は地域材のトドマツに溝を入れた仕上げとしたり、色使いや全体のテイストは気候的に近い北欧を感じさせるものとしてまとめた。

家全体を大きく廻れる動線を確保しつつ、ハーフバスの浴室に繋がる物干し場も兼ねるサンルーム、廊下に設けた洗面や可動家具で仕切る子供室などはいつものやり口。

エアコン一台での全室空調に加え、コールドドラフト対策として温水式のパネルヒーターを全ての窓に設け、北海道仕様のマンションリノベの標準解を模索した物件となった。

※↓こちらから予約頂くことでモデルルームの見学ができます。
https://sudo-con.co.jp/mansion-renovation/