芦屋浜の家

芦屋I邸マンションリノベーション

『ナラのワークカウンターと本棚廊下のあるリノベーション』

竣工: 2013/07
設計監理: 小谷和也 池田郁夫
写真撮影: 小谷和也
SRCラーメン構造
1990年築
98.29㎡


住む。に掲載されました!【住む。50号「マンションの中の「木の家」】

もともと関西出身のIさん。ご主人の転勤で関東で住まれているときに資料請求を頂き、その後現場近くの芦屋の賃貸マンションにお住まいでした。住み慣れたところで中古マンション+リノベーションをしたい、とお考えで、その際は木のリノベーションにしたい、と思って頂いていたようで事務所までお越し頂き、伊丹Oさん宅にOB訪問にご一緒させて頂きました。

購入しようとされていたのは芦屋の海側に経つ1990年築、98㎡もあるマンション。面積が大きいため全面改修はコストがかなり掛かることから、飛び出した部分にある和室は間仕切りなどをそのまま使う変則的なリノベーションとして計画を進めました。
L字型で閉鎖的なキッチン、使いにくい納戸など全体的に暗めだった物件を、和室以外を残しスケルトン解体。乾式二重床で遮音性能を確保しつつ、通りぬけできるウォークインクローゼット、廊下の壁一面を本棚にして使い勝手を確保。

キッチンは排水経路を確保しながら廊下に沿った開放的な対面キッチンとし、壁付けのプロペラ式の換気扇は最新のシロッコファンに変更。食器棚も造作で設けました。在来工法タイル貼りだった浴室は防水からやり替え、天井には青森ヒバ材を使った気持ちのよいお風呂に。
キッチンに沿ったカウンターはナラ材を使ってパソコンやお子さんの勉強ができるワークカウンターとして広く確保。風通しや採光を確保するため玄関との間に小さな引戸を設けました。

全ての窓にペアガラスの内窓を設置し、壁の断熱が弱い部分は補強して温熱性能を向上。ブラックチェリーのテーブルは木の家具屋さんの特注、その他木のチェアなども私たちでセレクトをお手伝いさせて頂き、お引渡し後もOB訪問などご協力頂いて助けて頂いてます。

<after>開放的なキッチンとナラのワークカウンター、廊下本棚を持った木のリノベーション

<before>築24年、98㎡、南北に窓のある階段室型のの大型マンション。