旧甲子園ホテルのライトアップと女子大潜入の巻

 

今日は午前中に西宮のNさん、午後から伊丹のOさんの打ち合わせでした。Nさんは初めての打ち合わせ。現在住まれているマンションのリノベーション。次回採寸にお伺いすることになりました。Oさんは電気配線関係と契約・工事スケジュールの打ち合わせでした。年内契約、年明けすぐ着工の予定で決定しました。

 

・・・で、夕方からあるところに行ってきました。無理矢理押しかけたみなみちゃんから誘ってもらった武庫川女子大学のライトアップ。女子大に入れるなんて機会はなかなかない・・・いやいや、そっちだけじゃなくて、建物を見るのが目的です(笑)

 

武庫川女子大は数年前から建築学科ができたんですが、その校舎は西宮の2号線と武庫川沿い、あの有名な旧甲子園ホテル。フランク・ロイド・ライトの愛弟子だった遠藤新の設計。

ライトの有機的建築のエッセンスを彼なりに解釈し、『東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル』と呼ばれた西宮が誇る名建築。かなり昔に見に行った記憶があるんですが、いつだったか・・・

ちなみにお隣り芦屋にはライト設計のヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)も完全な形で残っていて、このあたりはライトと縁が深かったりする。ミースもコルビュジェも好きですがライトも好きなのです・・・

 

全く知らなかったんですけど、数年前からこの時期に校舎を開放してライトアップやライブとかのイベントやってるそうです。ご近所の方たちもたくさん来られてました。玄関前では高校生がコーラスやってました。

 

夜に訪れたのは初めてでしたが、外壁タイルのレリーフの陰影と重量感はより強調されますね。使っている材料は無機質なものなんだけれど、まるで生き物のウロコのよう。夜の撮影なのに『VRあるからまぁ手持ちでも』と軽い気持ちで来たことを後悔。夜の建物撮るのって夜景より難しい。ぶれるぶれる・・・

 

内部に入ります。あぁ、明るいから撮りやすい・・・天井の照明は障子をイメージした格子になっています。こういう空間ってとにかく天井高くして間延びしがちだけど、格子まで4000ちょっとぐらいかな?たまたま写ったおじさまと比べると分かるが、決して天井は高くはない。

ただバルコニー下は2100~2200くらいで押えられてたりするので対比で高く感じているのか、ヒューマンスケールを巧みに使っている・・・ほんとはスケール持っていって採寸したかった(笑)

 

ソファでくつろぐ池ちゃん・・・人間と比べると分かりますが、本当に高さが絶妙なんだよなぁ。高いんだけど、突き放さない程度というか、包まれつつ開放感を感じられる頃合い。

 

 

受付で待っていてくれたみなみちゃんに案内してもらいつつ。ここが1年生の教室なんだそうだ。なんと贅沢な空間でお勉強しているのよ・・・これ以上の環境あるだろうか?

日本版タリアセンさながらである・・・うらやましい。

 

旧甲子園ホテルの南側には庭園があって、その向かいについ数年前に完成した新校舎がある。庭園はちょうど紅葉真っ盛り、ライトアップされていてすごい人でした。頑張って何枚か撮ったんだけど、もうブレブレで使えません・・・三脚必須です。

 

こちらが新校舎。2号線よく通ってたので建築のようすや外観はよく見てましたが、中もすごい。1年生以外はみんなこっちで授業なんだそうです。さすが、建築学科で日本一学費が高いだけはある・・・こっちはもう、とにかく天井高いぞ、と(笑)

 

ちなみに左がみなみちゃんが授業受けてる教室。パソコン2台と机2つ使えるらしい・・・ちょっと入らせてもらいましたが、妙に緊張しました・・・

右は・・・何の模型だったか忘れましたが、彼女作だそうです。写真まで撮って、なんか娘の作品展見にきたオヤジみたいな・・・(笑)

 

食堂もおされなのです・・・イスは生徒が家具屋さんと一緒に作ったものらしい。結構かわいい。

しかしなかなかできない経験をさせてもらいました。明日もやってるそうなので、ご興味のある方はぜひ。詳しくはこちら。

ちなみに建築学科学生のダンスなどもあるらしいですが、彼女は踊らないそうです。残念ですね(笑)