『森は生きている』

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以前にfacebookでご紹介していた長女(小学5年)の国語の教科書に出てきた『森林のおくりもの』の原著、『森は生きている』が届きました。富山和子さんの、小学校の先生が子供に語り聞かせるような文体で、木と人の関わりあいの歴史から、木や森と土、水との関わりに関して噛み砕いて教えてくれてます。いい本だな・・・もっと子供の時に出会いたかった・・・

 

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仕事として建築やってるうちに、国産材とか木の家に辿り着いたのが二十代後半。今でこそ木の家がどうこうなんて偉そうにいってますが、それまでは木の種類も森の状況もな~んも知らんかった。建築業についてなかったら林業や森のことなんてほとんど知らずに死んじゃってたかもしれない・・・だって、誰も教えてくれないもんね、今の日本では。

国土の7割が森林、世界有数の森林国の日本に住んでて、森のこと知らないなんて、そんな悔しいことないと思うんですよ。

だから、子供たちが読めるこういった本の果たす役割って大きいし、もっともっと小学校の授業で森林や林業、木材についての授業時間を取るべきなんだと思う。ゆとり教育が見直されて授業時間増えてますけど、このあたりはどうなんでしょう・・・

そう考えると、私たちに杉を使った木のリノベーションを依頼してくれる方々って、ほんとにすごいと思うんです・・・建築屋でも林業とか木材のこと全然知らない人、いっぱいいますもん(まぁ知らないというより、興味がない感じですけど・・・)

OBの皆さん、すごく繊細というか、丁寧に豊かに生きられている方が多い。尊敬できるし、私もそうありたいなぁ、っていつも思わせて頂いてます。

・・・齢40も近づいてきて、最近、自分の存在意義というか、何を為すために生まれてきたんだろうか、とか考えたりするけど、やっぱり杉なのかと。都会に住む人に、日本の林業や森の現状、杉という優れた素材の魅力を伝えていく、ってことなんかなと思ってます。まぁ、家族や友人にとっちゃただの木好きオヤジなんすけど(笑)

常に初心を忘れず、基本に帰らないといけないな・・・と思う、今日このごろ。

・・・そういえば最近、山行ってねぇなぁ・・・冬は寒いから春になったら行こうっと(笑)