山名栗の大黒柱とタモの間仕切棚のある断熱リフォーム(兵庫県宝塚市)
Sさんのお住まいインタビューです(2014/06/17)
2013/06竣工 RCラーメン構造 1980年築 77.39㎡
『戸建て、賃貸、住み替えを繰り返し経験して住まいに対する考えは自分なりに持っていました。』
●どうして中古のマンション購入という選択をしたのか、教えて下さい!
(Sさん)最初はURの賃貸に入っていたんですけど、サッシはぴったり入らないし、結露もすごくて、 2年目くらいに押入れにカビが一面生えているのを発見してから、ああ、嫌やなぁって。 間取りは気に入っていたし、駅近で便利だったんですけど、やっぱりこういうところでずっと生活すると思うと悲しくなって。 その以前は一戸建てに20年くらい住んでいて、そこは、あるハウスメーカーでセミオーダーというか、「キッチンはどうしますか、 お風呂はどうしますか」というアンケートのように項目をとってからプランを提案される、というかたちで家を建てて。 一戸建てに住むのはその時が初めてでお庭もあるしすごく嬉しかったんですけど、 住みだしてみると失望したというか。デザインはすごくいいんだけど実質的じゃないというか。
● 生活に沿っていないプランニングですよね。
(Sさん) その時に言った希望は叶っていたんですけど、2階の床の音は筒抜けだし、フローリングも日に焼けて 白くなってザラザラしてくるようになったし。一戸建てに夢をたくさん持っていたのに、さほどの満足は無かったです。
● どうしても新建材を多く使うと、時間とともに悪くなっていくしかないですからね。最初は分からないところなんですけど。
(Sさん) そういった形で戸建てにも賃貸にも住んだでしょ。だからいつになっても住まいについては満足できず。 それでこれから先にそうした住まいのストレスが少しでも無くなったらいいな、と思って小さくてもいいからマンションを買いたいな、 と思うようになりました。
● 住まいにはずっと関心があったんですね。
(Sさん)そうなんです。外国に行く機会もあったので、そうした違った視点からも住まいについては考えていました。 向こうでは古い建物の方が価値があるという文化でしょ。古い建物を中だけ直してずっと住んでいっているから。 古くなったらすぐ新しくして、という日本の家の考え方ももうひとつ好きじゃなかったし、 それに新しいマンションの間取りなんかを見ていても全然魅力的じゃないですよね、みんな同じパターンで面白くないし、 買った瞬間に値段が下がっていくという状況だし。だから漠然と、次は中古を買ってリフォームで中を好きにしたいと思ったんです。
● リノベーションという分野があるのは随分前からご存じだったんですか?
(Sさん) いえ、それは物件を探しているうちに知りました。不動産とリノベーションとを両方されているような会社さんってありますよね。 図面や出来上がりの写真も見られて、それでこんなこともできるのかということを知って。 あるところでは全部セットで1,000万円以内でできますとかって書いてあって。でもそれは若い人を対象にしているみたいで 天井はそのまま、配管はむき出しにされていて、安いものは安いものなりのものでした。
●すごい。ホームページを見ただけでよく気付かれましたね。 最近ではそうした企業さんのお話もよく聞くようになってますけど確かにその通りで、 「カフェ風の家」とかって言って、コンクリートむき出しなのがかっこいい!みたいなイメージでね。 でも温熱環境とか生活環境、遮音のことは二の次でっていう感じですね。
● Sさん、住まいのプロ!
●そうじゃないとなかなか、僕らのところにきてくれないか(笑)
●どうやってマスタープランを知りましたか?
( Sさん)戸建ての家に住む前には西宮に6年くらい住んでいて、それでここは住みやすいなぁ、とずっと感じていたから 最初に物件を探す時にとりあえず西宮から探し出したんです。ほとんどがネットですけどね。それで メゾン西宮というのが関西で一番古いマンションでしたよね、それを見つけて、すごいなぁと思って。 ここをリノベーションしている物件があったらしく空きが無いかと検索していたら、マスタープランがヒットしたんです(笑)
● そんな流れ!?
● あれなかなか効果あったんですね(笑)
(Sさん)小谷さんが見学にいらしていた記事があったのかな。
● つい2、3ヵ月前にも見学してきたんですよ。
(Sさん)次はそこの物件をリノベーションされるんですか?
● いいえ。見学に行ってみると既にちょっとだけリフォームがされていて、金額がなかなか高かったんで依頼主さんも購入をやめられたんです。 ただあの物件は本当に雰囲気がいいですよね。中廊下があって、フローリングもいい味があって。
(Sさん)物件は実際には行ってはいないんですけど、そこをきっかけにこんな会社があるんだって知って。 ホームページを見て、施工事例の写真がたくさんあってどれもすごいなって。それでとりあえず資料請求したんです。 いつでもいいわって思ってたら何年先にになるか分からないし、どうせお金を出すなら早い方がいいわって思ってきて(笑)
●マスタープランの印象はどうでしたか?
(Sさん)資料を頼んで、そうしたらあの杉の板が送られてくるでしょ(笑) 詳しく資料やホームページを見てると床の遮音の実験を独自にされていたりして、なんか…まじめそうというか、 他とは全然違いました。営業っていう臭いが全然しなかった!(笑)
● 自分たちの知識を増やそうと思って色んなことをしてきましたからね(笑)
(Sさん)それと国産材を使っておられるというのも、すごく私のポリシーにあっているというか。もともと出身は奈良なので、 吉野杉が使われているのはなんだか嬉しい!って(笑)
● リノベーションに木を使うっていうことはイメージされていました?
(Sさん)最初は全然なくて、それでこんなこともできるんだって。 マスタープランのホームページを見ながら検討していて、しばらくしたら見学会のお知らせを頂いて、 都島Oさんのお家に初めて行ってそこで小谷さんと池田さんに初めて会ったんです。あぁ、こういう方なんだって(笑)
● ふふ(笑)
(Sさん)なんかこう、すごくかまえていたのが、肩の力がストンと抜けたというか(笑)
● うん、よく言われますね(笑)
(Sさん)かえってそれが身近に感じられたしね。 で、見学会には図面もたくさん置いてあって設計内容もじっくり見られたし、 何より玄関入る前から杉の香りがずっとしてきて。あれにやられますよね(笑) なかなか他のところに頼んでも出来上がりのものを案内してもらえることは無いことだし 実際のお家にお邪魔して見ることができたので、とてもよかったです。
●あの香りは本当にみなさん言われます、杉のにおいが忘れられなくなりますよね。
(Sさん)それと、OBさんとの様子を見ているとすごく信頼できるなって思ったんです。 一回限りのお付き合いじゃなくてずっとこの関係が続いていくんだなって。 私の家の見学会でもOBさんたちが来てくださってアドバイスして頂いたり、 杉が凹んだらお湯かけて直してとかって教えてくださったりして、横のつながりもどんどんできてきて。すごく楽しい!
●そうしてると違う人の見学会もどんどん行きたくなっちゃいますよね。それでまたつながりができて。
(Sさん)でも自分のところができてからよそのお家を見ると、ああ、こんなんもいいなーってなっちゃって(笑) ここ賃貸にしてもう一軒やろかなーなんて(笑)
●それ尼崎のTさんも言ってました!もう一回したいって(笑)
(Sさん)次はもっと個性的なのにしてね(笑)
● 次から次へといろんなプランが出来上がってきていますもんね、分かる(笑)
(Sさん)マスタープランもどんどん進化していると思うんですよね。だから、早くできたのはいいんだけど、なんかまだまだ できることがあるんだなって。
●宝くじが当たったらね、ぜひ(笑)
(Sさん)宝くじ、買いました♪
●見つけちゃいました(笑)
●逆に不安なことはありませんでしたか?
(Sさん)物件探しですよね。一人暮らしなので相談相手がいなかったんですけども、物件探すところからお手伝いしますよって 都島の見学会の時に言ってくださったからすごく安心したんです。女一人で不動産を買って契約するっていうこと自体が すごく不安だったから。そこから力になりますよ、とおっしゃって下さったのはすごく嬉しかったです。
●物件探しの時、何件くらい回られたんでしたっけ?
(Sさん)3件くらい案内頂いて、夙川の線路沿いと芦屋川の河口に近いところと、ここのマンションと。
●天井高がすごく低かったんですよね。それで二重床をすると、どうだろうかという話をしていて。
(Sさん)それでここを見て。でもここでもバルコニーの前の全面が造成工事が始まったぐらいで。
● あー、現場に来た時に家建てているの見た!
(Sさん)それで、その場で不動産の方がどういった建物が建つのか市役所の方に確認して下さったんです。高層マンションだったらダメだと 思っていたのでね。それで聞くと一戸建ての2階建てまででしょう、とのことだったので。
●おかげで景色は変わらずにすみましたね。ぱっと見たときに物件自体のポテンシャルと景色はここが一番良かったですし。
(Sさん)そうして一緒に見て、アドバイス頂いたので助かりました。でも今でもマンションのチラシとか入ってくるじゃないですか。 そうすると、あんなところにもあったんだ!ってなります(笑)もう少し悩んだ方がよかったかな。
● でも今は物件探しで苦戦されている方も多いですよ。
●物件が本当に少ないんですよ。いいなってちょっとでも思うものは次問い合わせたら無かったり。 あとは角部屋とか、部屋の形が変わった物件を欲しがる人が多くなってきているように感じます。 Sさんのお家みたいに縦長住戸が物件としては一番多いんですが、ファミリーにはあまり人気が無くて。 Sさんのようにお一人住まいの方は物件を選ぶ幅が広くあるのかなと思います。
(Sさん)そうですね、マンションでも十分、というかもったいないくらいですね。
●打合せの雰囲気や説明方法はどうでしたか?
(Sさん)事務所にお伺いして、どんなお話をしたかな?
● 事務所の印象はどうでしたか?
(Sさん)あ、ちいさいって思った(笑)
●全部見渡せますからね…(笑)でも事務所にお金をかけるなら、ね!
(Sさん)そうそう。それに事務所も同じ杉床で貼られていたし自分たちのしていることに自信を持っておられるなって印象でした。
● 図面はどうでしたか?女性の方って図面だけでイメージするのが苦手だって言いますよね。
(Sさん)家を建てた時から間取り図をみるのが大好きだったんです。人の家でも図面を見ると、私だったらここにテーブルを置いて…とかって。
●Sさん、お打ち合わせの時に、お家にある家具のサイズに合わせて紙を切って持ってきてくださって 図面の上に並べて教えてくださってたんです(笑)
● すばらしいですねー!!
(Sさん)頭で思っていても実際にサイズがおさまらなかったら意味がないし。それに模 様替えも大好きで、その時にもこうやってやっていたんです。
●その模様替え好きがポイントになってそこの寝室のプランを二転三転させていたんです(笑)
(Sさん)最初からもともとワンルームというのは決めていて、そこにプラス予備室があったらいいかなということを考えていて。 というのも、賃貸に住んでいる時もそうでしたが、冬に、せっかくリビングが暖かいのにわざわざ北側の寒い寝室に移動して寝るのが無駄に感じていたからで、 その温まったリビングの隅っこで寝られたら合理的やなって思ってたし。それでプランニングの前に茨木市Iさんのところへ見学行かせて頂いて、彼女も一人暮らしで 物件の形もほとんど一緒、それと考えていたワンルームのイメージがIさんのお家そのものだったので私もこんな風な家になるんだなって。
● そっか。実際のものを見られるから図面だけでも内容がスッて入ってきてくれますね。
(Sさん)プランの内容も動線や風の通りも考えてくださっていてとても合理的だと思いました。
●マンションは建物の形状が風が通りやすい形になっているので、それを無視して設計をするというのは もったいないことですからね。
(Sさん)模様替えをするのにもどうにでもできるようなプランにしてもらったし。
●最初この寝室のところ、もっと部屋っぽい感じだったんです(笑)
● へぇー!
(Sさん)本当にいろいろと知恵を絞って頂いて。
● やっぱり風の抜けを考えてみるとこういった場所も置き家具でオープンな方がいいのかなって 最終的にはなりましたね。それに模様替えもお好きだとのことだったのできっと上手に使ってくださるんだろうなーと思って(笑)
● めっちゃ素敵にディスプレイされていますもんね。
● 本当にお上手!
(Sさん)あるものをとりあえず並べただけで…。でもミシンがここにぴったり入って嬉しい! 最初考えていた既製品のものは正方形だったんですね。
● この大きな割り付けって以外となんでも入ってくれるから嬉しいですね。 ぐらついたりはされていないですか?
(Sさん)ないですよ。ただ一人で動かせないけど(笑) それで、あ らかじめ予算をお伝えしているから最初はてんこ盛りで、あれもこれもってなっていたんですが 一旦無くてもいいものは全部なくして、ここだけはどうしても欲しい!というところをプラスしていったんですね。
● 打ち合わせで予算ありきのプランを出すのはさみしいので。無理はしちゃいけないんですけど、 やりたいことは考えてみなくちゃね。
(Sさん)若い方はローンを組まれたりするんでしょうから、後からやり直すことはとても大変なことになるので ひとつでいいからここ贅沢してみました!というところがあるといいかもしれない。
● 家具とかは後からいくらでも足していけるから、リフォームの大きな部分、 壁の素材とか住環境の質にこだわってあげるのがいいかもしれないですね。特に珪藻土の壁は僕らもできるだけやってもらえるように お願いしています。
●工事からお引き渡しまでで楽しかったことはありますか?
(Sさん)楽しかったのは、天井のペンキ塗り!
● 本当!?
● 言わされてないですか!?(笑)
(Sさん)すごい大変かなぁと思ったんですけど、皆さん手伝って下さって。自分がここ塗ったんだって、 ひとつでも家づくりに関われたんだって思うとすごく思い出になっています。
● それにきれいに塗れましたもんね。
(Sさん)職人さんに頼んだらいくらで、DIYならいくらでって言って下さって、そういうところがまた好感もてます(笑) それに自ら手伝ってくださるし。
● Sさん、たぶん人生であんなに大きな一斗缶を買うのは最初で最後ですしね(笑)
(Sさん)そうねー(笑)それも全部、何を買うかを教えていただけたし。
● 良かったー。ちょっと無理をさせているんじゃないかと心配で(笑)
(Sさん)暑い時期でしたもんね(笑)
● これのおかげで天井高も高くとれましたしね。珪藻土塗りはどうでした ?
(Sさん)あれも、もっとしても良かったかも。 でも左官屋さんがトイレの隅のところを塗るのに、こんなにかがんでね、 ただ仕事でしているんじゃなくて、好きでたまらん!みたいな。塗ったコテの具合とかを何回も直していて。 そうしたところを見れたのも良かったですね。
● 職人さんが聞いたら、すごく喜ばれると思います(笑)
● 現場にはよく来られていました?
(Sさん)私あまり来れなくて、現場確認に行くと言って頂いた時にしか行かなかったから。もっと行って良かったんやって。
● 距離があるから難しいですよね。
● 私、はじめてマスタープランのお仕事に関わりだしてから2、3日目でここの現場にお邪魔して、 彼……その名栗の柱を見に行って(笑)これがマンションに入るんやぞって(笑)私にとっても思い出なんです。
● そう、今だから言いますけど、これはSさんやから分かってくれるはずや!と思って入れました(笑)
(Sさん)うん、実際はね、全く想像つかなかったです(笑) Iさんのお家では普通の柱だったんですね。それはワンルームの空間でも視覚的に4分割しているんです、という 説明を聞いてなるほどなって思ったんですね、その時。で、その代わりにこれかって(笑)写真しか見ていない状態でしたし…
● それで次現場行ったらもってきてますしね(笑)
(Sさん)息子は、「お母さんそんなんいらんで」って言っていたんですが、要りませんという勇気もなくて(笑)
● 今はどうですか?同居人みたいな(笑)
(Sさん)今はもう慣れました(笑)
● これはこのマンションを支えていますからね。
● 構造体!?
(Sさん)みんなすごく良いって言って下さります。必ず撫でて行かれますしね(笑)
● 見学会のアイドルっぷりは本当にすごかったですよね!子どもたちみんなこぞって登る登る!
● Sさんが住むの上手なのは前の賃貸を見てて気付いていたのでね、この子を任せられるかなって(笑) それにどうしてもワンルームで大きい空間だけになってしまうなってパースを見て思っていたのでシンボルのようなものが欲しかったんです。
(Sさん)そういった意味はすごく伝わっていましたね。
『図面を読み込んで、細かい仕様を自分なりに考えて決めていきました』
●お気に入りの場所やこだわりポイントを家の中をぐるぐるまわりながらご紹介いただけますか?まずはキッチン!
● この名栗もそうですし、クリの木が多く使われていますよね。
● 水に強い木ですね。杭にもつかっていたような木なので。しかしいい色になりましたねー! このクリのエンドパネルの高さも他のところより高く設定してい るんですよね。
(Sさん)キッチンすれすれにしたらダイニングで座っている方から手元が見えるのでね。
● 本当、座ったらちょうど見えないくらいです。
● キッチンの設計については本当、Sさんにいろいろ教わりました(笑)
(Sさん)だいぶしごきました(笑)
● まずこの引き出し、いいですよね。
(Sさん)最初はここ、一番上の段みたいに半分になっていたんです。でもここにお鍋を入れたいと思って、 この真ん中の仕切りが無かったら1.5倍くらい入るんじゃないかと思って。
● すごーい、いっぱい!
(Sさん)本当、全部収まるんです。
● ここに調理器具を全部おさめようということで、収納は計画していっ たんですよね。 またこの上から見渡せるっていうのが収納しやすいですよね。
(Sさん)キッチンカウンターの下に、カウンター幅分の奥行きスペースがありますよね、 私の家ではこっちをパイプスペースにしてキッチンのシンクの幅全部を引き出しにして奥行きを広げました。 図面を見ている時に、スペースを見つけたんです(笑)
● さすが!この引き出し、芦屋のNさんのところでもするんですよー。真ん中と下の引き出しを大きくとって。
(Sさん)あら本当に、参考になってよかった。
● Sさんに言われてから最近はキッチンの引き出しの大きさをよく見る ようになりましたねー。
(Sさん)ここのオープンなところの奥にもいろいろ押し込めるんです。
● ステンレスカウンターはどうですか?
(Sさん)ああ、それが、ここがちょっと錆びたんです。
● 錆び?それはたぶん同じ金属同士をくっつけて置いているので電食しているんだと思いますよ。 この水切りカゴと化学反応しているんです。金属と金属を接さないようにしてもらったら、例えば木の板とかを一枚敷いてもらうとかしたらいいと思います。
(Sさん)そうなんですか。あ、それとこの間ここを磨いた時に塗ってみたんです、蜜ろう!
● 金属も使えますからね!
(Sさん)いつものお掃除は重層と、クエン酸を薄めたもので全部しているんですけどね。どんな汚れも大体落ちてくれます。
● この手元の収納はどうですか?
● ここむっちゃうらやましい!
● 結構入りましたね!
(Sさん)以前使っていた賃貸のキッチンではこんな奥行きは無かったんですけどちょっとした台みたいなものがあって、
● 給水スペースがあったんですよね。
(Sさん)そこに調味料を並べていたんです。その代わりのスペースは欲しいなと思っていて。 天板の上には置くところが無いしね。
● そうだ、施主支給ってどうでした?皆さん大変だったっておっしゃるので。
(Sさん)注文は簡単なんです。ただそれが工事の終盤にあるでしょ。だからふと、忘れてなかったかな!?ってヒヤッとすることがあるんです。 それと到着の時に現場に職人さんがいらっしゃらなくて不在の電話がかかってくることが多々あって、それで池田さんに慌てて連絡して 受け取りの方がおられる日を聞いて、また配達の方に連絡して。配達の方に実は今リフォーム中で…って説明もして。ちょっとバタバタしたことはありました。
● そうしたことが多々あったので今は現場監督の電話番号を伝えるようにしているんです。すみません、ご迷惑をおかけしました…。
(Sさん)それに、頼んだ商品の構造がわからなかったから注文するときにどうなるんだろうって。付属品の前板とか幕板とか。 でもいざついてみると、あ、ここが前板で横板で、向こうは壁だから横板1枚いらないんだって分かってきて。 買う時にここをクリックするだけって状態にしてもらっていたので言われた通りに注文して間違い無かったんだなって。 あ、それに楽天のポイントも溜まったし(笑)
● それで工事終わった後いろんなもの買ったんですね(笑)後ろのキッチン収納 は?
(Sさん)本当は引き出しにしたかったんですけど、予算の関係で。
● でもこの見渡せる感じ、すごく収納しやすそう!めっちゃきれいに並んでるし。
(Sさん)もともと食器はこの三倍くらいあったんですけど、引っ越しの度に頑張って整理して。
● ここで全部おさまってるってことですか?
(Sさん)入ってますよ。最初は向こうに置いてある収納にもあったんですけどね。
● 一番右がコーヒーメーカーを置いておられるんですよね。
(Sさん)皆さ んがここに炊飯器を置かれるんでしょうけど、土鍋でご飯を炊いているので。 高さもコーヒーメーカーに合わせて変えています。
● この飾棚も素敵に使われていますね。
● あ、見学会の時の猫さん!
(Sさん)あっちにもいますよー。
● 私もあの時頂いたにわとりさん、大事にしてるんです♪
●そのままパントリーへ!
● ここに日用雑貨とか入ってるんですね。ここの動線はよくつかわれますか?
(Sさん)そうですね。風も、ダイニングとキッチンに居る時は廊下のところを閉め るんです。 そうするとこっち向きに集中して風が吹くので。
● すごい、風をご自分で調節されているんですね。風使いですね。
( 一同 ) 風使い!?(笑)
●で、洗面に行きまして
● あ、珪藻土のバスマットひかれているんですね!
( Sさん)以前ここにマットをひいていたんですけど水がこぼれてマットが塗れているのに気づかなくて。 それでしばらくしてからめくってみるとマットのゴムの足の跡がついていて。 一回きれいにしてもらったんです。
● そうでしたね。洗面に杉の床を使うのってどうですか?
(Sさん)その件があった時はやっぱりタイルにしておけばよかったかなーって思ったりもしたんですけど、 それ以降はバスマットはひきっぱなしにしない、濡れたらすぐに拭く、ってしているとそれからは何も起こってません。
● そういった問題は気をつけていないと起こることもありますけど、やっぱり気持ちよさは杉床の方が 僕はいいと思うんですよね。
(Sさん)そうですね、段差はあるけど他の部屋との続いている感じがするし。
●玄関にやってきました。
● すごく広いですね。
● もともと作りつけの収納があったのでその分広がりましたね。 タイルもすごくきれいだったのでそのまま使えましたし。個人的な興味なんですけど、どうですか、この子?
● 手すりも、名栗シリーズでね(笑)
(Sさん)ね。まだあんまり撫でてやってはないんですけどね。でも来た人みんな、いいねっておっしゃてます。
● 既製品のテカテカした手すりよりは、こっちの方がいいですよね。
● 明石のお家でもしてたんですよー。
(Sさん)最近よく出てきているんですね。
● 天井の杉もきれい。
(Sさん)ここだけはちょっと贅沢してね(笑)
● そうだ、あのニッチって……僕が提案したんでしたっけ?(笑)
(Sさん)そうです、池田さんです(笑)あんまり電気つけないけど、
● めっちゃかわいいー!
(Sさん)かわいいでしょ!多肉さんが好きで。
● 見学会の時も買われていましたよね!
●ご要望にあった和室はどうですか?
(Sさん)ちょっとでも和室があるっていうのは私にとってはとても良かったです。 ごろんと したりもできるし。皆さん、琉球畳だっておっしゃって下さるんですけど、だまってます(笑)
● 無印って言ったらみんな驚きますよね。質はいいと思うな、ふつうの畳より柔らかいですし。
(Sさん)着物を畳んだりするときがあるので和室は重宝しています。
● あ、あの荷物は…
(Sさん)息子の置き土産。これでもの半分くらいまで減りました(笑)
● もう出ていかれたんですか。
(Sさん)コンクリート打ちっぱなしの新築マンションに住んでます(笑)白い壁にピクチャーレール、 スポットライトがあって。一緒やん!って(笑)
● 日中はここずっと開けて過ごされているんですね。 寝室で寝ていてもここからの風は感じられますか?
(Sさん)はい。夏はエアコンかけずに過ごせましたよ。 寝苦しくて眠れない日は本当に数えるくらいでしたね。
● そんな日しかなかった思い出が…
● 本当、どうやって暑さを忘れられるかって事しか考えてなかった…。冬場はどうでしたか?
(Sさん)やっぱり2℃くらい低かったですけど、18℃くらい。そこまで低くなることはなかったです。
● 内窓をつけたらここの窓からのコールドドラフトはほとんど感じませんよね。
(Sさん)窓際によっても寒さは感じないです。本当、効果があります。やってよかったです。
● そう、ここだけヒノキなんですよ。これ無節のむっちゃいいやつですからね!
(Sさん)タンス置いちゃってもったいない(笑) 賃貸に入る前に買ったベッドも国産材のヒノキを使っているんですよ。 そのあたりからもう、木の家になるのが始まってたのかな(笑)
● 序章だったんですね(笑)
●ウォークインもきれいにされていますね。
● ここのウォークインの感じもいいですよね。
● Sさんのウォークインはなかなか贅沢な空間ですね(笑)
(Sさん)お布団ひいたらここにもう一人寝れるかなって(笑)
●本当だ(笑)収納にはお布団がたくさん!
● 3組ありましたからね。これって全部収まったんですか?
(Sさん)はい。ここに扉はつけなくて本当によかった。お布団を収納するのに大変ですもんね。
●反対側の収納もまだまだ入りますね。
●本当に収納上手。
●寝室におじゃまします!
●この棚のディスプレイも本当にお上手ですよね。 こんなのを買おう、とかって決めてらっしゃるんですか?
(Sさん)最初はハワイのマウイ島で、こういったプリントものがたくさ んあるところがあって、 そこでいろいろ買ったのがはじまりで。プリントだからそんなに高くないんですよ。それでこれは香港行った時で、あっちはスペイン。
●そっか。ご旅行の時に!
(Sさん)まだとりあえず入れている感じですけどね。
( 平田 )あ、杉床のサンプルもある(笑)
● この棚、イメージとどうですか?圧迫感とかは感じてないですか?
(Sさん)全然。ほどよい囲まれ感があって。どうぞ寝ころんでみてください。
● 寝ころべばわかる、と!
● えっ、汗だくですよ!?
● そんなかいてないでしょー!
● じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて。
●ライティングばっちりー!!
● いや、こっちの壁を照らしているんですけど…。
● ……あ、めっちゃ気持ちいい。
● 風通ってるの分かります?こっち閉めたらもっと分かるかな。
● あ、吹いてる吹いてる。
●やっぱり、風を操っている!!
(Sさん)ティッシュがゆらゆらーってゆれてるね。
● 現場確認に来た時、ひらっちゃんの服がはためいてるムービー撮った気がする!
(Sさん)こんなにも風が通りますって、送って下さいましたね。
● うーん、良い感じに体の上を通って行ってくれている感じですね。 扇風機を当てられたような強い風じゃなくて。
● これまた夜になると外気も冷やされてすごく涼しそう。
● ちょ、ちょっとここでインタビューストップしましょっか。
● 寝るよね、それ。
(Sさん)30分くらいね(笑)
● 好きなものにかこまれて寝れるような寝室、私も真似したいなー。
●これはしたかった、しなくてもよかったことはありますか?
(Sさん)ウッドデッキ、ちょっとコストはかかりましたけど…やってよかったな。
● 緑が素敵ですー!
● 洗濯物干しとか、ウッドデッキのあるこっちの方がやっぱりよく出られま すよね。
(Sさん)そうですね。10cm上げた分、出やすくもなるのでそういう意味でもやってよかったです。
● それで、毎日ここでビール飲んでね(笑)
(Sさん)私ビール飲めないんです。
● え、そうなんですか!仲間がいた!!日の当たりはどう ですか?
(Sさん)今だとこの植物が置いてあるところくらい。冬場はもう中まで日が入るのですっごくあったかいです。 日中は暖房いらないですよ。
● あー!めっちゃかわいい♪
● ほんまやー。この多肉の寄せ植えたち、もしかしてご自分でされているんですか?
(Sさん)はい。
● 木の家通信の次のコラムは…お任せできそうですね(笑)
(Sさん)もう今日全部お話ししましたー(笑)
『頑張ったご褒美にひとつでもこだわりの場所を贅沢する、それが後にいい思い出になります』
●これからマンションリフォームを考えておられる方にアドバイスを頂けますか?
(Sさん)図面はやっぱり隅から隅まで見て、ただ見ているだけじゃなくて読み込むというか。それでわからなかったら遠慮なく聞けばいいので。 あの、図面をメールで送ってもらってひとつひとつ見てたつもりなんですけど、見れていなかった場所もあって。 例えばキッチンの引き出しとかみたいに、じっくり考える時間があったらいいんだけど バタバタしている時にそういった作業はなかなかできないので。 こういったところを変更しました、というのを逐一図面を送って連絡を下さるんですけど 忙しくて見逃していて。それが洗面のミラーボックスで、私はちょっと壁の奥に入ると思っていたのが 壁付けになったのでミラーが近すぎるのね。そういった細かいところを見れていなかったなーって。 なので図面はそうして見ていった方がいいと思います。 それと前にも言ったけど、予算があるからというのはもちろん大事だけど、ここだけはちょっとね、 ここまで頑張ったんだからここだけはっていう贅沢があったら、後でいい思い出になるかなと思います。 本当、予算を考えるのはしんどいんですよね。なので、ご褒美に! 後は、悩んでいる方がいらっしゃったら家に来てください(笑)ご相談に乗ります。
● いつもありがとうございます!
●本当、頼もしいー♪
(Sさん)でも楽しいですよね、こうして皆さんと関われるっていうのが。それに安心だし。 何かあったらお願いしたら何とかして下さるし。
● 何とかして下さるのは工務店さんですがね、僕は何とか頼むだけで(笑)
●今後のマスタープランに望むことってなにかありますか?
(Sさん)うーん、いや、今のままでいてほしい。
( 一同 ) おおー!
(Sさん)どんどん仕事が忙しくなってすごく大変だろうと思うけども、社長さん自ら動かれていて、 皆さんそれぞれもそうして、そういう会社でいてほしい。他にもありますかね、こんな会社?
● うーん、あんまり、ないでしょうね(笑)
(Sさん)営業の人は営業、図面を描く人は描く人で。大きな会社になったらそうなるんでしょ、 それは仕方のないことでしょうけど。でも一貫して、こうして最後まで面倒見てくださるから。私は、今のままでいてくださったらいいと思います。
( 一同 ) ありがとうございますー!!
● ほっとするー♪
● うれしいー♪
Sさん、本日は長時間お付き合いいただきありがとうございます!戸建てから賃貸へ、そしてリノベーションにと 住まいに関する経験は私たちよりずっと豊富なSさん。暮らしぶりからいろいろなことを学ばせて頂けます。師匠です! またいろいろな場面でお邪魔させていただくことになるかと思いますが、ぜひぜひ今後とも宜しくお願い致します!