久しぶりにTIMELESSさん訪問しました。
西宮市の夙川にある北欧家具専門店で、まだ3年ほどのお付き合いですが、オーナーの市村さんにはいろいろ御教授頂いております。
ということでまずは家具を物色・・・こちらはフィン・ユールのスペードチェア。もちろん初おすわり。
普通、座だけにしか使われないコイルスプリングが背もたれにも使われていて、本当に吸い付く座り心地。
フィン・ユールものは今ほんとに手が届かない金額になっちゃってますが、こちらは出物も多いみたいでまだお手頃(十分高いですが・・・)
珍しいアルヴァ・アアルトの革張り45アームチェア。
ポール・ケアホルムのPK1は籐もロープも見た目より座り心地がいいですね。個人的にケアホルムの椅子は避けてきた(金属脚があまり好きじゃなかった)んですけど、実物みるとヘアライン加工された金属部は得も言われぬ高級感があります。籐張りがまたすごく上品できれい。一脚欲しくなってきたな・・・
カイ・クリスチャンセンのエクステンションテーブルはなかなか動きがスムーズでした。デンマーク家具のエクステンションテーブルによく見られる仕組みで、吸い付き桟で伸び縮みさせて、天板の板(リーフ)を上からはめるタイプ。ハンス・ウェグナーもこの仕組のテーブルだしてます。アルヴァ・アアルトの自邸のダイニングテーブルも同じような仕組み(考えたのは最初の奥さんのアイノさんらしいが)。
ちょっとお客さんがきたときとかに便利ですよね。きっと北欧ではホームパーティーの機会が多いんでしょうね。
デンマーク近代デザインの父、コーア・クリントのプロペラスツール。とても有名なたためるスツールを代表する一品ですが初めて実物見ました。よくみると、断面を回転させることでたたむと一本の棒になる。こういう発想がほんとにシビれますよね・・・
コーア・クリントの家具って日本で買える現行品はサファリチェアぐらいなもんで、プロペラスツールも今は普通には買えないみたいです。
デンマークのダン・スヴァースという家具デザイナー兼建築家デザインのたためるロッキングチェア。A.Petersen製。ダンさんは先ほど紹介したPK1とかで有名なポール・ケアホルムの事務所で働いていたそう。
布だけで座面を吊るのはイケアにもある王道の仕組みだし、肘掛け付きのたためる構造はレーモンドのイタリア大使館別邸に似たものがあったけれど、さらにロッキングするというのがすごい。しかもほぼフラットにたためる。
ダンさんよ、アンタどれだけ頭ええねん・・・尊敬しちゃう・・・ ロッキングというよりはスイングに近い動き。仕組みが複雑すぎて改めて見直してもよく理解できないけど、たためる椅子収集家としては捨て置けない一品。日本にはほぼ入って来てないというレア度がまたたまらない・・・ということで、買ってしまった・・・