無垢杉床材の遮音試験(徳島)

 

ここ数日でとんでもなく寒くなりましたね・・・体調崩さないように暖かくしとかないといけません。

と言いながら、ちょうど寒波がやってきて、一日中雨という一番出かけたくない日和だった先日、徳島県の森林林業研究所というところまで行ってきました。映画の舞台にもなった眉山(びざん)のふもとにある施設です。

例の床材開発の遮音試験を行うためだったのですが・・・気温7度、雨の降りしきる中、半屋外の施設で2日間朝から晩まで・・・これはかなり堪えました・・・

杉板材の名産地徳島、しかも林業研究所というだけあって、施設は杉がふんだんに使われています。鉄筋コンクリートと杉のコンビはやっぱいい・・・ステキ。

写真左側に写っているコンクリートの箱状の部屋が音響測定室。上で音を鳴らして、下で測定、どれくらい遮音できているかを見るわけです。この施設、JISの規格ではないのですが、今回は傾向を掴むことが目的なのと、何よりレンタル料が安いのです。カラオケ屋さん並み(笑)

大阪の施設だと10倍くらいします。決して大阪人が商売上手だから高いわけではないはず、あしからず。

 

 

以前、飛び込みで伺ったにも関わらず遮音について色々教えてくれた工業技術センターの中岡さんも助っ人で参加してくれました。感謝です・・・何しろ、素人の集まりなもので・・・結局機材のセッティングとああでもないこうでもないで半日。午後からいよいよ測定開始です。

 

ちなみにどうやって音を測るかというと、こんな機械で床を叩きます。

左がタッピングマシンといって、軽量音(スプーン落としたときのような音)を出す機械。箱の下で金属のピストンが上下して音を出します。
右がバングマシン。タイヤが上下してドンという重量音(子供が跳んだときのような音)を発生します。その音を下の部屋で測るわけ。これでマンションの下の階での騒音を再現するんですね。

左のタッピングマシン、軽量音と聞けばかわいいですが、実際はマシンガンのようなすごい音がしてちっともかわいくないし心臓に悪い。下の部屋で聞いてみると高架下にいるような感じ・・・

実際のようすを動画でどうぞ・・・(音が出ますので注意)

 

 

 

測っては貼り、貼っては測るを繰り返すうちに、気が付けばあたりはもう真っ暗・・・寒さが身にしみる。春とか秋ならよかったのに・・・15回ほど測ったところで一日目は終了。つ、つかれた。もう限界。とりあえず飲みに行こう!ということで徳島の町に繰り出すも、早めに切り上げました。朝も早かった上に重労働。眠さに勝てません(笑)

 

 

一日目の結果を参考に、二日目はいろいろ試行錯誤してみます。どうすればいい結果が出るのか、ああでもないこうでもない、切ったり貼ったり試行錯誤・・・こういう作業は好きです。途中マシントラブルがあったりいろいろありましたが、なんとか2日目も終了。合計で40回以上試験しました。もうヘロヘロです・・・

これからデータを分析して次の対策練ります。しかし実際計測して、生のデータをみたことで、遮音の奥の深さと難しさを身にしみて感じました・・・できるかなぁ、ちょっと不安になっていたりして・・・12月中に試作品を作ってまた測定に入りたいと思います。