杉の遮音材開発と国会議事堂

昨日は日帰りで東京。前に財団法人 日本住宅・木材技術センターさんに出したマンション内装材の提案が無事採択の運びとなって、その打ち合わせのために・・・補助金頂けるのでやってみたかった実験やら測定やら色々できる。とても楽しみ・・・なんだけど、日常業務と平行してできるのか、という不安は残る(泣)

で、今回は予算や実際の開発段取り、補助金に関しての最終の打ち合わせ。住木センターというだけあって、センターの方に無理を言って写真まで撮って頂く。たぶん、こんなことを頼んだのは私だけだと思う(笑)

 

さて今回、いったいどんな申請したのかというと、無垢材、特に杉の30ミリを使う私たちが、気持ちよく使える遮音下地材の開発提案なのである。

実際、無垢フローリングの下に敷く遮音材って色々あるんですけど、合板とかパーティクルボードとかウレタンとか、あんまり好みじゃない材料で出来ているものが多い。

で、杉好きの私としては、下地にも杉からできるものを使ってみてはどうかと考えた。具体的には、間伐材の羽目板と杉の樹皮をボードにしたものの組み合わせで遮音構造が作れないか、というものなのだ。

そう、ロマンティックな理想論を理論理屈で何とかできないか、という壮大な試み(笑)

遮音って奥が深い。とにかく、机上の空論では話にならず、とにかく計測するしか実証の術がない。どんなエライ学者さんの理論より、測定結果だけが真実、という世界。しかし、測定するにもお金が掛かる。その辺りを補助金で補ってもらえるのはとてもありがたいのである。とにかく、どうなるか分からないけど頑張ってみたい。

 

さて、住木センターは赤坂の一等地にあって、すぐ裏が首相官邸、少し歩くと国会議事堂があることは事前に分かってたので、実は打ち合わせ開始の1時間前には現地について、霞ヶ関周辺を散策・・・政権交代に合わせたように外壁が綺麗になったと噂の議事堂も見てみたかったし。

この辺り、道路という道路にお巡りさんが立っている。思ったよりすごい警備体制。そして・・・ニコニコしたお巡りさんに『観光で写真撮られてるんですよね?』と声を掛けられる。カメラ片手にウロウロしてる私・・・テロの下見にでも来た不審者に見えたのか・・・(笑)

なんだろう、この緊張感・・・どきどきしながら写真を撮る。首相官邸はもうパトカーだらけ。

 

国会議事堂目指すも、結構距離があってなかなか着かない。地図ではすぐそこに思えたんだけど・・・とにかく暑い・・・家出るとき悩んだけど半袖で正解でした。

平日の東京、街の喧騒から外れ、この一帯はひっそりしていて、何とも不思議な空間。そしてお目当ての議事堂に到着。綺麗になった・・・かどうか、ビフォーを知らないので分からないけど・・・いやぁ、中に入ってみたかったです。

 

・・・せっかくなので、門の前にいたお巡りさんに議事堂バックに写真撮ってもらおうかと思いましたけど、勇気がなくて言えませんでした(笑)