マンションのカビ、傾向と対策(リノベーション 伊丹)

今日は先日ホームページからお問い合わせ頂いた伊丹市のOさんちにお伺いしてきました。バルコニーから駅が見えるような便利なところなんだけど、静かで明るくて緑も多い、周りもとても雰囲気のよいマンション。7月に見学会をさせて頂いたYさんちも近くです。最近伊丹が熱いです。

よく考えてみると、来週着工する尼崎のTさん、打ち合わせ中の枚方のYさんも含め、進行中の5件のうち3件が今お住まいのマンションのリノベーション。なぜこんなにお住まい中の方が多いのか冷静に分析してみると、皆さん共通するのは『プランへの不満』『使い勝手の不満』『収納の不満』。

新築時は舞い上がっているし、モノも少ないので気にならないけど、数年住み始めると『なぜここはこうなってるんだろう』『もっとこうしたほうがいいのに』という気持ちがふつふつ沸いて来るというのは、お問い合わせでもよく頂くご意見で、引き戸や廻れる動線、風通しという所に共感してくれる方はとても多い。

アンティークだヴィンテージだといったオシャレ感のある内容一切なしで地味な話ばかりしてる私たち、そのあたりが評価して頂けてると思うととてもうれしい。・・・いや、オシャレ感も味わってみたいんだけどもね、地味で所帯じみたアタイにはどうせ無理なのさ(笑)

それと、素材についてのこだわりも強い。合板フローリングの夏場のベタベタ感とか、10年程度での変色や痛み、張り物建具やビニールクロスの安っぽさや寿命ということを身を持って体感しているからでしょうか。

Oさんも木を使ったリフォームを考えていて、うちのサイトを見つけたときに『これだ!』と思って頂いたとのこと。木や塗り壁に対してとても共感していただけたようで、これまた嬉しいかぎりです。

 

さて、築20年ちょっとの公団のマンションということですが、Oさんを悩ませていたのはこれが原因でもあります。そう、カビです。

これ、北側じゃないですよ。南西の角です。マンションの形状が、南側に凸になっているため、その角部分がひどい。結露を繰り返しすぎて壁紙がべろんと剥がれています。吹田のTさんとこと同じくらいのカビですね・・・

そもそも、出隅(でずみ)と呼ばれる、外部に出っ張った角の部分は熱的に不利です。外部に面する表面積に対して、内部が相当小さくなるので、しっかり断熱していても冷えやすいところ。断熱不十分であればなおさらここに結露が集中します。

聞くと、このマンションの他の住人の方も同じくカビで悩まれているようで、大前提としてまず断熱改修をしましょう、というお話をしました。コストは掛かるけれど、こういう機会にしかできないし、このままではどんな仕上げに替えてもすぐ結露してカビが生えますし・・・

4階で高さの問題はないですが、人通りの多い道沿いなので、吹き付け断熱なら車と配管はどうしたもんか。管理組合の許可がもらえるかどうか含めて、これは詳しく調べることとしよう。吹き付けが無理ならボード系断熱材で気密処理の方法を考えよう。

 

織物が趣味というOさん、今はお休み中だそうですが、そんな趣味のスペースも含めた大きなワンルームのような空間がいいなぁと、Oさんとお話ししました。風通しに少し工夫してみたり、寝室がフレキシブルだったり。・・・あぁ、またテンション上がるパターンのやつですね、これは・・・(笑)

来週もう一度お伺いして採寸させて頂く予定です。Oさん、荷物があるので採寸は結構時間が掛かると思いますがお付き合いのほどを・・・あ、それと『ちんすこう』ありがとうございました。

 

Oさんのマンション下は店舗になってるのですが、帰りにそこのインド料理店でキーマカレーランチ 1000円をいただきました。『インド人のやってるインド料理店』という看板書きに惹かれて入り、正直、あまり期待してなかったですが、かなりおいしかったです。

店員のインドの方の愛想がよいような悪いような、やる気があるような無いような、そんな微妙な感じが萌えます・・・工事始まったら通ってしまいそう。店の名前忘れましたが・・・

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ぶどう狩りと六甲枝垂れ

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昨日はお休みを頂いて、神戸のフルーツフラワーパークに行ってきました。目的はというと・・・

 

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ぶどう狩り。私、一番好きな果物は桃なので桃狩りしたかったんですが、桃はお盆前にシーズンが終わっちゃうそうで、この時期はぶどうか梨。ぶどうならたくさん食べれそうだな、ということで。貧乏性です。

 

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採れたてのぶどうは甘くておいしい。子供たちを自然に触れさそう、なんて言いながら楽しみだったのは大人だったり・・・

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しかし、子供でも取れるようにという配慮か、ぶどう棚の高さがかなり低い上にめちゃんこ広い。中腰で荷物持っての移動は腰にきます・・・

結構食べられるかと思いきや、3房も食べれば限界、子供たちもすぐに飽きてしまい、せっかく来たんだからもう少し楽しめよ、という大人の都合が分かるわけもなく。

 

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というわけでバーベキューで昼食。自分たちで材料買って焼くスタイル。国産牛ということでかなりうまい肉でした。twitterでつぶやこうと写真を撮る私と、ピースしながらも肉にくらいつく娘・・・

 

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そこから車で30分ほど。六甲山に移動し、先月オープンした話題の六甲枝垂れを見に行きました。JIAの40歳以下の建築家コンペで三分一博志さん設計。コンペの案内が来ていたけど、私にはこういうのとてもとても・・・

建物というより大樹のような佇まいはなかなかの存在感。

 

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中に入ると木陰のようで少し涼しい。ステンレスの骨組みとヒノキの丸棒で構成されていて、結構ラフな接続っぷりに好感が持てます。

 

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床も壁も手すりもすべてヒノキ。床のみ一等材で壁は全て無地。贅沢です。ヒノキの香りがただよっていて、匂いもこの施設の重要な要素とのことで共感できます。匂い出すために無塗装なんじゃないかと。経年変化が若干心配です。もう少ししたら確実に色は変わるでしょうから、今の状態を見たければ早めに行くことをお勧めします。

 

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地下に向かう通路。これだけヒノキに包まれるって、なかなか経験できません。全て木を使いながらも野暮ったさを感じさせないためにはヒノキの無地くらいしかないな。いくつかの見学ポイントがあって、そこに数字が打ってあるのですが、子供たちはその数字を探すのが楽しかったようです。

 

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内部はこんな感じ。氷室から溶け出した水はとても冷たいし、ベンチ横のルーバーからは氷室を抜けて冷やされた風が機械換気なしで吹き出す。かなり冷たくて本当に気持ちいい。

しかし、公開から一ヶ月ちょっとで無塗装のヒノキは手垢でかなり黒ずんで、床も濡れるせいかかなりドロドロになってる。せっかく綺麗なのにもったいない。ちなみにヒノキは吉野産だそう。

しかし細かい納まりとかみると木造の住宅建築っぽさがあって、珍しい施設建築だと思います。個人的には好きだなぁ。

 

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平日の昼間というのに結構な人でした。土日に来たらちょっと並ばないといけないかもです。ぜひ。

 

 

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その後、ガーデンテラス内のグラニットカフェでお茶して帰りました。ここのテラス席はほんとに癒されます。子供用メニューが無いので入りにくいですが、好きな場所です。暑い日でしたが六甲山上は寒いくらい。残暑の一休みにいいと思います。はい。

しかしハードな一日で今日がちょっとつらい・・・

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広葉樹と胡桃と衝動買いの巻・・・(国産材ショールーム見学)

今日は現在打ち合わせ中の尼崎Tさんと枚方の前田木材さんにお伺いしてきました。広葉樹の樹種最終決定と、子供室に部分的に使う羽目板の確認。

以前伺ったときは1時間半くらい掛かった記憶があったんですが、最近出来た第二京阪のおかげで40分ほどで到着。めちゃくちゃ便利になりました・・・

前田木材さんは国産樹種のフローリングや羽目板の取り扱いは関西一だと思います。樹種も豊富で何度見ても楽しい。前田さんは毎回見学会にも足を運んでくれて、いろいろアドバイスを頂いています。

 

その国産材のショールームをまずは見学。

吹田のT邸では山桜の無垢板をカウンターなどのポイントで使ったのですが、今回も玄関のベンチやカウンターなど、何箇所か広葉樹を使う予定。まずはその樹種をどうするか。

今回の全体的な雰囲気からいくと赤味の強い木がよいなぁ、と山桜、けやき、くるみ、ならなど比べてみる。けやきはいい色なんだけど目が少し強いのと高い。くるみもいいけれど、心材と辺材の差がかなりあるので赤で揃えるのは少し難しそう。いろいろ悩んだ結果、山桜に決定。吹田でもそうでしたが、カンナ掛けしてもらってワックスとペーパーで磨くといい色になるんだよなぁ・・・

 

続いて子供部屋の羽目板選び・・・サッカー好きの二人のお兄ちゃん、リノベーション後はそれぞれ念願の1人部屋ができる予定。部屋の壁を一面だけ色を変えたいという奥さんの要望に、それぞれ違う樹種の羽目板を張ってはどうか、と提案していました。

ちなみに子供部屋はそれぞれ北西の暗めの部屋と南東の明るめの部屋になるんですが、当初は明るい部屋を二人で取り合う話をしていたのが、ここ数日の暑さで涼しい暗い部屋を取り合う形に変わってきているそう・・・酷暑の影響がここにも出ています・・・(笑)

 

かなり悩んだ結果、暗めの部屋は明るい『かえで』の間に、明るめの部屋は木の表情豊かな『くるみ』の間になりました。ついでに奥さんが気に入ってしまった『しらかば』を寝室に使うことになり、しらかばの間まで出来ることに・・・高級旅館みたいです(笑)

 

くるみやかえでなどの広葉樹は、杉やヒノキなどの針葉樹と比べると硬く、木目も特徴があり高級感がある。床材に使うと硬さと冷たさを感じたりというのはあるけれど、傷は付きにくい。コストはかなり掛かるけど・・・

ただ、針葉樹と広葉樹の最も大きな違いは、建材として育てられているかいないかの差。杉やヒノキのように植林されて育てられている針葉樹と違い、広葉樹は自生しているものを切るしかない。つまり、埋蔵量がめちゃくちゃ少ない。

 

昔の日本家屋を見ると、梁や板材などの材積がかさむものは松や杉などの針葉樹を使い、大黒柱や指し物などにけやきなどの広葉樹を使っているケースが多い。築130年近い私の父方の実家がまさにそうで、尺角(30センチ角)のけやきの大黒と小黒柱は、もし解体するなら絶対ちょうだい、といつも言っている(笑)

 

色んな考え方があるとは思うけれど、広葉樹はポイント使いにして、メインは杉やヒノキを使うことを私はお勧めしています。それが日本の家と環境にもあってるんではないかと。あくまで個人的な主張ですので聞き流してください・・・

 

その後、前田木材さんが力を入れられている無垢材の名刺入れなど見たり。本当に色んな樹種があって面白いのです。私も以前お伺いした際に屋久杉のやつを一目惚れして衝動買い、その後ずっと愛用しています。Tさんもさんざん悩まれたあげく、かえでの名刺入れを無事ゲットされていました(笑)

 

そして・・・どんぐりや木の実を発芽させて苗を育てるということを良くされている前田さん。前回はクヌギのどんぐりを頂いて、今も事務所で元気に育っています。今日は栗やら胡桃やらの実を植えられてました・・・

胡桃ってあんなに硬い実なのに、ちゃんと芽が出てくるんです。すごい生命力。そして健気でかわいい・・・いかん、完全に心を奪われてる・・・

 

・・・というわけで、その胡桃の苗をかなり無理言って分けて頂いて来ました・・・なかば強引に!(笑)

どうです?めっちゃ可愛くないですか?硬い殻を割ってちゃんと芽が出てきてるんですよ。
その姿見てるだけで頑張れそうな気がしてきます。

前田さん、頑張って育てるから!ほんとありがとう!

 

そして・・・山桜の無垢板が特価で売ってたのでつい衝動買い・・・
超嬉しそうな顔・・・なんかとっても恥ずかしい(笑)

事務所は以前に衝動買いしたケヤキやら何やらがいっぱいになってきました・・・何に使うんだ、という・・・

どっかにいくと何か買う、このクセを何とか止めないと・・・

まぁ今回はもう一つ悩んだ楓の板は我慢できたので成長してるということにしましょう・・・(笑)

 

さて、週明けは枚方Yさんの打ち合わせ、翌日は西宮名塩Kさんところで雑誌の取材。最近取材が続いていてありがたい・・・週半ばからは宝塚I邸着工です。暑い日が続きますが頑張ります。

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真夏の温度測定(打ち水と放射温度)

今日は久しぶりに打ち合わせのない土曜日。私は週明け打ち合わせの枚方Yさんのパースを、池ちゃんは来週着工の宝塚I邸の図面に没頭しております・・・

それはさておき、事務所のゴーヤー。先日3本収穫して以降元気がなかったのですが、どうも病気のようなのです。うどんこ病?かもしれないとのことで、薬を与えながら様子をみています。家でもナスやピーマンにアブラムシ大量発生したりして、家庭菜園って結構難しいし奥が深いです。

 

で、薬を買いに行った際に衝動買いしたのがこちら。蓄圧式噴霧器。800円前後という安さに思わず購入。水を入れて蓋を閉め、ポンプを30回ほど空気入れのように押すことでレバー引くだけで水が出ます。実際やってみるとちょっとした感動があります。

観葉植物って霧吹きでしか水やりできないのが多いんですが、霧吹きって結構腕が疲れるんですよね・・・でもこれは楽チン。左の霧吹きと比べるとデカさが分かりますが、タンクが2リットルもあるので給水回数も少なくて済む。これはいい買い物をしました。珍しく。

 

しかし、暑い日が続きます・・・今日の正午の外気温は34度。昨日は夕方一瞬だけ37度になりました・・・熱中症に気をつけないといけません。私も夏バテして風邪気味です・・・

で、少しでも涼しくなるようにと噴霧器で事務所の前に打ち水してたんですが、ふと、打ち水するとどれだけ温度って下がるんだろう?、とどうでもいいことが気になりだして、早速実験してみました。

 

コンクリート製の溝フタの温度を放射温度計で測ってみると・・・54度・・・あ、熱っ!

で早速噴霧器で水撒いてみます。

あぁ、楽チン。私、やっぱりいい買い物しましたね。

 

ビショビショ状態にしてすぐ測ってみると・・・46度。8度下がっています。

8度って結構大きい。ただ、46度でもかなり熱い温度ではある。

 

気化熱で温度を奪う可能性もあると思い、数分後乾きかけの状態を測ってみましたが、変わりませんでした・・・水撒いて5分もすると完全に乾いてしまい、温度は50度超えてました。

打ち水はほんの一瞬だけ表面の温度を下げる効果はある、ということですね・・・太陽がジリジリ照ってる正午にやったので、夕方やるとまた違うんだと思います。

 

ちなみに事務所、エアコン設定は常に28度で過ごせています。室温もちょうど28度。これでもたまに寒く感じるときがあるくらい。エアコン苦手なので・・・

ちなみに人間の体感温度は室温だけでなく、床や壁などからの放射温度が大きく影響します。極端にいうと、室温と放射温度の合計を2で割ったもの(つまり平均温度)が体感温度とほぼ等しい。

よく、エアコンを26度とかにしてもなんか暑い、ということがありますが、例えば室温が26度だとしても、最上階だと天井はジリジリ焼けるし、角部屋で西日受けてると壁の温度も上がる。それに窓は外気温と同じ温度になる。

 

仮に表面放射温度の平均が36度とかあったとすると、

(26+36)÷2=31度

エアコンを26度で動かしているにも関わらず、体感温度は31度もあることになる。

快適である体感温度28度まで落とすには、室温を20度まで落とさないといけない!

電気代は掛かるし、私なら確実にお腹が冷える・・・

 

ちなみに事務所内の床、壁、天井の表面温度を測ってみると、床は室温より少し低く26.5度、壁と天井は28度、と室温と同じになっています。冷気は下に溜まるので床は低いんでしょうね、たぶん。

事務所は上と左右を建物に囲まれているので、廻りからの温度変化を受けにくいわけです。

室温は28度だけど、床が少し温度が低い分、体感温度は28度以下に感じているということになるわけですね・・・

 

ちなみに入口側の壁は29.3度、入口の土間は30.5度ありました。外気温の影響を受けているのが分かります。

マンションでもやはり最上階や角部屋、窓の大きな家より、廻りを囲まれている部屋の方が、少しエアコン掛けるだけで快適になるのでやはり省エネですね。

それでも・・・ルーフバルコニーとかある面白い物件の方が魅力あるのも事実・・・断熱改修すればある程度クリアできるけれどコストは上がるし、難しいところですよね・・・

 

・・・で、今温度計見たら外気温度37度になってました・・・

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完成写真撮影(伊丹 マンションリノベーション)

伊丹Y邸の完成写真を撮ってきました。本当は引渡しの合間を縫って撮る予定でしたがワックス塗りやら残工事でなかなか片付かず・・・引越し日まで間があったので、無理を言って引渡し翌日、日曜の朝に撮らせて頂きました。通常は引渡し時に鍵をお返しするのがルールですので。

そういえば最近、完成写真をゆっくり撮れた記憶がない・・・

いつも引渡し前のゴチャゴチャした中で物を動かしつつ、人が写らない瞬間を狙って、と慌しかったので、完成した家と二人きり(?)、じっくり向き合いながら写真撮影できてとても嬉しい。午後から堺で取材だったので2時間ちょっとでしたが、充実した時間でした・・・ありがたいです。

写真は玄関。鏡の前に置いてあるのは大工のよっさん特製のベンチ。靴を履くときに重宝しそうですね。

 

Yさんご家族が頑張ってくれたおかげで家具、カウンターなどのワックス塗りが終わっていますので、床含め杉が全体的に濃い色合いになっています。当初は結構濃いですが、時間とともに落ち着いてきます。日焼けもしていきますしね。カーテンも入ったおかげで照度の調節ができてありがたい。

今回はじっくりカメラの設定も合わせられました・・・色合いの設定を変えたらマニュアル撮影の見栄えがぐっと変わりました。少し撮ってはiPadで画質確認もして。またひとつ成長できた(笑)

しかし・・・書斎の写真撮ってると、いいイスが欲しいなぁ・・・と物欲が出てきます。書斎に似合うやつ、吉村さんのたためる椅子とか・・・今はとても買えませんけど(笑)

 

リビングの畳ユニット。見学会でもみんな自然と腰掛けてられていましたが、イスの座面とほぼ同じ高さなので座りやすい、というか気づいたら座っちゃってる、というのが正直なところでしょう・・・

杉のちゃぶ台は人気高かったですが、ポールセンのトルボーと和式の座空間の相性のよさには驚きます。懐かしいけど、新しい感覚。個人的に好きな雰囲気にまとまりました。自然と写真撮影にも力が入ります。

その場では気づかなかったんですが、帰ってきて写真を見てみると全体的に暗く撮ろうとしているのが一目瞭然・・・主観が入りまくりですが、やはり暗めが個人的に落ち着きます。

 

1人でごそごそしていたら、Yさんの奥さんとTくんが様子を覗きにきてくれました。Tくん、見学会後に入った寝室の畳の上で前回りを披露してくれました。

Yさんとはすでに1年以上のお付き合い。思えばTくんも初めてあった頃から比べるとかなり大きくなりました。子供ってあっという間に大きくなります。それだけ自分も歳取ってるってことですよね・・・

引越し終わって落ち着いたころに、完成写真持ってお邪魔しようと思ってますので、Yさん、よろしくお願いします。

 

今回撮った写真は、吹田T邸含めて、HPにUPするため鋭意作業中・・・宝塚I邸と尼崎T邸が追い込みに入ってますのでいつになるか約束できませんが、もう少々お待ち下さい・・・

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木の箱とワンルーム(宝塚のマンションリノベーション)

 

この数日、プラン作成が重なって相当動きが悪くなっておりました・・・不器用でマルチタスク処理ができない性分、プランで悩みだすと他のことが手に付かなくなる。生産能力の低い事務所・・・いや、私(泣)

で、ようやく落ち着いてきましたので、宝塚I邸のプランをパースでご紹介しようと思います。
キーワードは木の箱とワンルームです。

まずは玄関入ったところ。左手は全面の収納引き戸、右手は水周り、奥は寝室。廊下の形は変わってないように見えるんですが、水廻りの面積を増やすため洗面とトイレの壁を張り出していて、その分廊下を全体に左にずらしています。そのずれを活かして設けた広葉樹ベンチがずれた視線を廊下奥に調整しつつ誘います。

 

 

ホール反対側から玄関ドア方向。水廻りはトイレと洗面の引き戸が重なるように引き込んでいます。beforeの写真と見比べると、玄関ドアの位置の違いで廊下のずれがわかるでしょうか・・・右手の全面収納は梁下に納まる箱状になっています。玄関ドアの隣りを姿見としているので視線が奥につながっていきます。

 

 

玄関。玄関収納は大きな三枚引き戸の木の箱のように見えますが、一番左側のみ通路兼収納空間となっています。引き戸開けてみますと、こんな感じに。

奥はウォークインクローゼットと書斎と納戸をごちゃまぜにしたようなユーティリティスペース、さらに奥はキッチン横のパントリーへ繋がっています。引き戸内の小さな土間はお子さんが小さいうちのベビーカー、もう少し大きくなったらキックボードとかボールとかバットとか、そういうものを置けるように(うちもこういうものが玄関にいっぱい・・・)

つっかけとかサンダルとかはここで脱ぎっぱなしにできるので、家族用の玄関にもなってくれるはずです。

 

玄関と廊下の全景。引き戸を外してみると箱の中身が分かります。廊下とリビングの間に挿入された杉の箱。壁ではなく、収納のような通路のような家具のような『箱』でゆるく区切られる、そんなイメージです。右は玄関とリビングを仕切る引き戸。木の箱の中に引き込まれるため、開けると存在が消えてしまいます。

箱の上部はご主人の趣味であるバスケットのシューズの飾り棚としてはどうかと。

 

 

水廻り側はこうなっています。引き戸は少しずらすことでお互い重なるようにして納まります。こちらも洗面とトイレが一体になった木の箱がグサッと刺さっている感じ。トイレ一面の壁を杉羽目板としているので箱感がより強調されます。

 

洗面とトイレ。現状の洗面が相当小さかったため、幅、奥行きとも広げ、収納を確保しています。それに伴ってトイレもずらしています。床はサーモタイルでホワイトに、天井は杉羽目板。水廻りのみ床と天井がひっくり返ったような感じですね。

トイレには手洗いも増設。洗面は浴室入口との兼ね合いで奥行きが取れないため、広葉樹天板に置き式の洗面ボウルとしています。モザイクタイルと広葉樹の取り合わせはキッチンでも使っていてこの家の一つのポイントとなっています。

 

玄関ホールと木の箱を挟んで平行に配置したユーティリティ。もともと小さくて変形した洋室があったスペース。窓を活かしてご主人念願の書斎カウンター。逆方向は一面が衣類を掛けられるハンガーラック、もう片面を可動式の棚としています。棚の奥の扉は廊下に、カウンター右手の入口はパントリーにつながります。

 

構成が非常にややこしいので廊下から見てみます。一番左が玄関ホールと水周りの引き戸。となりが木の箱、ユーティリティ、キッチン、リビングとつながります。木の箱は両面が収納になっていて、引き戸が引き込まれているのが分かります。

 

リビングのようす。もともとは閉鎖型のキッチンとリビング、和室という構成だったものを解体、和室の北側にあった洋室も合わせて、大きなLDK空間としています。中央には杉柱、左手の置きタタミの空間の向こうは子供室、置きタタミ空間は将来的に子供室となるスペース。キッチン右手にはパントリーとして小さな一部屋を取って冷蔵庫などを置いています。

天井も全て杉羽目板で。横にかなり広い空間なので天井はこれくらいの方が空間が締まります。梁を活かして間接照明を取り、杉に反射させた灯りで空間全体を照らすかたちです。

 

ダイニング側から全体をみてみます。広い空間にポールセンのペンダントライトを吊って『あかり』でダイニングを明確にします。あまりに広い空間にぽつんとあるキッチンって落ち着かないものですが、オープンで開放的でありながら、梁と照明によってエリアが明確に分けられるので調理作業に集中できます。リビング壁面にはテレビボードを作りつけています。

 

真正面からみたLDK。キッチン背中の収納上部、タタミスペースの壁上部、パントリー入口上部は全て抜けているため、天井が繋がっていくことで視線が伸び、さらに開放感を得ることができます。玄関ホールとリビングを分ける建具からこちらは基本ワンルーム空間になっているわけです。

 

キッチン。定番の25ミリモザイクタイルの腰壁とシナ共芯合板の造作キッチン。キッチン奥が冷蔵庫やゴミ箱、買い置きの収納となるパントリー。左手はユーティリティに繋がっていますので、ゴミ出しなどもスムーズ。冷蔵庫はリビングから見えにくいし、調理中に飲み物取りに行っても邪魔にならないので便利。

 

子供室。限られた空間で2つの子供室を確保するために、窓一つを分け合って使うというアイデアを試しています。窓際に作りつけたカウンターは勉強机。あとはシングルベッドとIKEAや無印の収納キャビネットが置けるスペースだけ確保して、最小限の面積で子供室を取ってみました。

天井や窓際を繋げることで圧迫感が少しでも減るように。まぁ、決して広くはないですが、『子供部屋は狭いほうが自立心が育つ』が持論ですので・・・こういう小さな部屋、子供時代に憧れてたという個人的な好みもあったり。

 

廊下から子供室をみてみます。扉はすでに二つ作ってあるので、あとは壁を一枚建てるだけで2部屋できます。子供が独立したらまた壁を外せば広く使える。ライフスタイルとか家族構成は5年とか10年でどんどん変わっていくので、可変性を持たせておくのはとても重要なことだと私は思います。

 

・・・ふぅ、今回もパースでの説明が難しい・・・その分、面白い構成になってると思います。ほんと、私好みの感じになってますので・・・

今は工務店さんに見積依頼中。金額が少し心配です・・・オーバーしてませんように・・・(祈)

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『杉のパワーをもっと暮らしに』日刊木材新聞記事より

昨日は枚方Yさんの平面プラン検討してました。なかなか苦戦しています。

そのうち降ってくると思うんですけど、週明け打ち合わせなので、いつ降ってくるかが問題です・・・

 

さてさて、現在打ち合わせ中の尼崎Tさんが面白い新聞記事送ってくれました。

 

日刊木材新聞 平成22年6月15日号より

『杉のパワーをもっと暮らしに』

いい記事送って頂いてありがとうございます。

 

私も初めて知りましたけど、杉の二酸化窒素などの大気汚染物質の吸収能力は木材の中でも飛びぬけているんだそうです。杉を用いた空間は健康を増進させる、と教授言い切っちゃっています。すばらしい。

 

杉が柔らかくて傷が付きやすい点についての京大 川井教授のコメント。

『考え方を変えれば、人体の安全性という観点では柔らかい方が安全』

そうかぁ、いつもこう説明すれば良かったのか・・・勉強になります・・・

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採寸行ってきました(宝塚のリノベーション)

先日見学にお付き合いした宝塚のIさん、物件購入の決意を固められたとのことで早速採寸に行ってきました。採寸ついでに打ち合わせも兼ねて、Iさんの奥さんにも立ち会って頂いて現場を見ながらお話させて頂きました。

竣工図確認含めたら足掛け3時間お付き合い頂いた奥さん、お疲れさまでした・・・(大事なときなので疲れ出ないか心配です)

しっかし今日は暑かった。ずっと30度越えてましたね・・・

 

採寸はいつもスケールとボッシュさんで行います。彼がうちに来てからの活躍はめざましいものがあります。電池もまだ一回も換えてない、省エネ仕様。採寸時の必須アイテム。

測った寸法はメモではなく全て写真で残します。この方が間違いがないですし、のちのちのアーカイブにもなって、『そういえばあそこどうなってたっけ?』という場合のディティール再確認にも役立ちます。ただしデータは膨大な量になってサーバ圧迫しています。

例のごとく、測っちゃ撮り、撮っちゃ測り、こうやってまた間抜けな私の写った写真が量産されていきます・・・

ちなみに採寸時、私が白Tな確率が高いと池ちゃんが言い出しましたが、その池ちゃんも白Tジーンズだったので、デビュー間もない頃のパフィーのようでした・・・

 

このマンション、ワンオーナーだと思いますが、壁紙などなかなかレトロでいい具合を出しています。綺麗な四角形をしている住戸なので採寸はかなりラクさせて頂きました・・・

4LDKの間取りを一旦スケルトン解体、床下地含めて再構築できればと考えています。

 

今日の奥さんとのお話で、求められているものがある程度分かりました。

基本、お客さんの要望に捉われすぎるといけないので、要望やイメージは頭に入れながらも、表面的な欲求の裏にあるものを、限られた面積の中でいかに工夫して形にするかを大事にしたいと思っています。

一般的に言われる『デザインリフォーム』みたいな、表面的な『デザイン』という言葉が何かこっぱずかしいというか、デザインって胸張って言える人ってすごいと思うんですよね。私にはできないです。小心者だからかも(笑)

 

動線とか、視線のデザイン、採光や風通しとか、熱のデザイン。
引き戸や枠、細部のデザイン。高さや素材の変化による空間の見え方、感じ方のデザイン。

私が大事に思うデザインってそういうことのようでして。つまり・・・分かりにくいってことです(笑)

 

と、関係ない話は置いておいて、今回のIさんちのテーマは

・玄関⇔収納(納戸、WCL、シューズクローク、書斎)⇔キッチン、廊下の関係性

玄関の位置が少し変わっている上に、狭い。しかし隣の小さな部屋スペースを一体で考えれば可能性が広がる。玄関なのか収納なのか、土間なのかフロアなのか、納戸なのかWCLなのか、収納なのか通路なのか、何だか良く分からないワクワクする舞台裏。


・リビングと寝室と子供室の配置と可変性

寝室と子供室。子供が小さいうちの数年間と、子供部屋が必要になる数年後。窓の配置を考えて、可変性を考えられないか。間仕切りなのか建具なのか良く分からないものでゆるーく区切るか。南北の風通しを取りたい。

 

とりあえず平面プランから入れてみよう・・・

 

しかし現況確認でも、一部解体しないと分からないところが多くて困ります。
狭いところ、特に壁の中とか、床下とかが覗けたらなぁと、と思う部分が多々あります・・・

ある程度大きな穴は携帯突っ込んで写真撮れば何とかなるんですけどね。今回はキッチン排水がどこに走っているのかが全く分からない。携帯も入らないし、あんまり奥に突っ込むと落としそうで怖いし・・・

 

工業用内視鏡ビデオスコープズーム

ちなみにネット検索していたら、工業用ビデオスコープなるものを発見。

うぉ、これすごい。ビデオ端子も付いてるから、iPadにつないで大画面で見たりとかできないかな。

・・・ほ、欲しい(笑)

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物件探しのお手伝いしてきました(リノベーション 宝塚)

先日、宝塚のIさんのご依頼で中古物件見学にお付き合いしてきました。宝塚の山の手中心に数件廻ってきましたが、ここいらは面白い物件が多い・・・案内はいつもの不動産屋Sくんにお願いしています。宝塚は彼の得意エリア。情報量が半端無いです。

こちらは斜面に沿ってスライドして建っているマンション。私、こういうところ大好き。お客さんもどうもこういう物件を好まれる方が多い気がします。似た者同士なのかも(笑)

 

今回は数を廻るのでそんなに詳しくみていられないのですが、畳を上げたり、点検口覗いたり、およそ開けられそうなところはとりあえず開けてみます。たまに閉められなくなって焦るときあります・・・

古さの割に結構二重床物件が多かったです。床ふところあると助かります。ラーメン構造なので壁はほとんど抜けそうでしたが、スライド住戸なので排水縦管の位置が良く分かりませんでした。水廻りの移動はある程度制限されるかと思います。

 

超眺めがよくてテニスコートにプール付き物件も廻りました。絶景。昔はお金持ちしか買えない高級マンションだったようです。こういう物件に入れるのは設計事務所の役得ですね・・・

床も乾式二重床で開口部も大きく、管理も行き届いている魅力的な物件ではあります。

ただ、売主さんはあまり売る気がないのか、室内が汚かった・・・物がかなり残ってましたし、ほこりだらけ。リフォームとまでは行かなくても、せめて掃除だけでもしておかないと印象はよくないですよね・・・

 

 

築38年の物件も廻りました。ガラスが歴史を感じさせます。しかし中途半端なリフォームがされていて無駄にコストが上がっていました。バルコニーがないのもちょっと・・・

 

正直、解体しないと分からないことが多いのは事実。ただ、ある程度のことは物件を見せてもらえれば分かります。リノベーションもどの程度やればどれくらい費用が掛かるかということも概算はお答えできますので、悩んでおられる方は一度お声掛け下さいませ。

 

それと最近、仲介の不動産屋さんのリノベーションに関する知識(というか理解)がどの程度のものなのかで、リノベーションが大きく変わってくることを痛感しています。

いまだに『たかがリフォームなのにそんなに掛かるんですか?』とか、『リフォーム代はリフォームローンしか無理』みたいなことを言われる不動産屋さんが多いのも事実。それに、竣工図やら管理規約を欲しいというとイヤな顔をする方もたまにいたりして。

 

はっきりいって、リノベーションに慣れていない不動産屋さんを選ぶとかなり苦労が多くなります。まずは担当者がリノベーションに対してどの程度の知識と経験を持っているかを聞いてみる方がいいです。

特にリノベーションでの住宅ローンは少し特殊だし、物件価格と工事費用を一本化できるローンは色々出てきているので、知識がない人が担当だと手間が多くなったり、金銭的負担が大きくなるケースもあるかと・・・

エリアの得手不得手はありますし、100%ご期待には添えませんが、物件探しもお手伝いできますので、誰に相談したらいいか悩まれている方はダメもとで一度聞いてみて下さい。

最近週末が詰まってて予定はなかなか合わないかも知れないですが、なるべくご協力はさせて頂こうと思います。

というわけで今回は宣伝多めのご報告でした・・・(笑)

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水周り移動で廻れる動線を作る(リノベーション 尼崎)

現在打ち合わせ中の尼崎T邸、プランがある程度固まって現在概算見積を工務店さんにお願いしているところです。CGパースでご紹介しておきます。

(beforeの全体が写ったいい写真が手元になく、Tさんに撮って送ってもらいました・・・助かりました、ありがとうございます)

 

玄関を入ったところ。築10年ちょっとですからまだまだ新しく、玄関も広い。がしかし、収納が少ない。サッカー一筋の兄弟二人居るとスパイクやらボールやら色々出てきますので、もともとあった玄関収納を撤去し、一帖ほどのシューズクロークを取っています。ここで大きな物はある程度納まるはず。

反対側の壁に新しく玄関収納を取っているので、靴の収納はこちらで。開き戸ではなく引き戸としています。

 

玄関の見返し。現在、玄関ドアには折戸タイプのアルミ網戸が付いています。マンションって、北に玄関、南に大きな開口があるので、玄関開けて風を通したいという欲求は強い。実際、南と北では温度と気圧が違うので、風が通りやすいんですよね。

ただ、アルミの折戸は開け閉めも面倒だし不恰好。そこで木製の網戸を引き戸として設けました。もちろん鍵付きなので防犯にも一役買ってくれます。左手は広葉樹ベンチ(樹種未定)とヒノキ磨き丸太の手すりつき。

 

廊下の奥は寝室への入口。左手は子供室2部屋。子供部屋はもともと納戸のような部屋と大き目の洋室に分かれていたんですが、これを真ん中にWCLを挟んだ形で等分に分割、ケンカしないでいいようにします。WCLはどちらの部屋からもアクセスできるようにしているので、ゆるく繋がっています。

廊下の壁一面は本棚。もともとここは洗面とお風呂への入口があったところなんですが、水廻りはリビング東側にガバッと移動しています。ここは漫画本棚となる予定、借りに来ることにしましょう(笑)

 

玄関から右手がリビング入口と手前右側がトイレ。角には杉4寸角を戸当たり兼シンボルとして。

トイレの位置はそのまま。ただし中の雰囲気はガラッと変わっています。引き戸上部を欄間ガラスにすることで灯り窓代わり、また視線が抜けることで狭い空間に少しでも開放感が出るように。

 

リビング。beforeとかなりかけ離れているので分かりにくいですが、もともとはマンションによくある閉鎖的なカウンターキッチンと狭いダイニング、縦に広いリビングという構成。ただダイニングは奥さんの仕事場となっていて、テーブルはリビング奥に置いてある状態、ソファの位置がテレビに正対しない配置となっていました。

収納力の向上とワークスペースの確保、キッチンの開放感と、なるべくLDKを大きく感じられるように、もともとワークスペースだった部分に浴室を移動、キッチンだったところに洗面を移動しています。パースで見えている土色の箱の部分が浴室です。

この住戸は全体的に台形になっているため、浴室のボックスはリビングに対して斜めに刺さるようになっています。四角い空間に水周りの箱を『入れ子』とした配置を、視覚的にも素材的にも分かりやすく表現しています。

 

キッチンは浴室ボックスに沿うようにカウンターキッチンとして、ダイニングテーブルとの位置も考えて配置。キッチンの背中側は冷蔵庫と食器収納、奥はパントリーを通って、そのまま寝室のWCLに繋がります。いつもの回遊できる動線です。

食器棚の中間には開口があって、寝室と繋がっています。なぜかというと・・・

 

左)寝室。東向きで明るい寝室の一角をワークスペースとしてカウンターを設けています。ただ、ここで仕事するのは寂しい・・・という奥さんのために、カウンター横に開口を設けて、リビングと繋がるようにしてみました。先ほど食器棚の間に開いていた開口の正体はこれ。手前の通路はWCLへの入口。

右)WCLから寝室とキッチンを見ています。左が寝室、右がキッチン方向。右手の棚のある部分がパントリーです。ここから見ると動線がよく分かります。

 

 

洗面室をリビングから見ます。配管経路確保のため床は上がっています。右手は脱衣のスペースと収納棚、奥はもともとキッチンの勝手口だったドア。こちらもアルミ製の開きの網戸が付いてましたので、木製引き戸の網戸に変更。

 

左)洗面カウンター。左側は天井までのミラーとなっていて、右手の梁下部分は収納となっています。床はサーモタイル。

右)脱衣室、浴室方向。左側は洗濯機スペース、ここは元ガスコンロのあった部分で、天井が下がっているのはキッチン換気扇の配管のため。背中はパイプスペース。

右手奥は脱衣室、その奥が浴室です。もともとワークスペース前にあった小窓は浴室の窓として生まれ変わります。窓のあるお風呂、うらやましいです・・・

 

リビング全体像。正面から見ると浴室ボックスやキッチンがリビングに斜めに挿入されているさまが分かるでしょうか・・・床の杉フローリングは浴室ボックスやキッチンと平行に張っているため、リビングの壁とは斜めに交わるような感じになります。

視線は床材の張り方向に伸びる(つまり長方形リビングの対角線)ため、廊下から入ってきた際、リビングの奥行きはより深く感じられるはずです。

 

・・・しかし、結構大掛かりに変わっているので説明が難しい・・・そして、斜めの住戸の採寸がこんなに難しいんだということを痛感しました(笑)

でも手間が掛かる分、面白いリノベーションになっています。完成が楽しみ・・・

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